コメディ・ライト小説(新)

第25話 最高の魔法少女は・・・ ( No.39 )
日時: 2025/02/19 07:40
名前: 小説嫌いな医師 (ID: lCrzzWFh)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi

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※このお話は、明日の朝に公開する予定です。先延ばしにしてしまい、申し訳ございません。

りんごは、全力で教科書を動かす。みんなの応援のおかげがあってか、少しずつ、少しずつ教科書は動いていき、目的地まで、あと1mとなった。

りんごの体は、もう限界に近かった。一気に魔法の力を放出するというのは、予想以上に疲れることである。りんごがあきらめかけた時、コロンがポケットから出てきた。
「りんごちゃん、がんばって・・・!」
あと少し、あと少しだが、宿題をやっていなかったことが原因に、教科書はあまり動かない。もし、宿題をしっかりとやっていれば、もしかしたら目的地まで着けたかもしれない。りんごが魔法をかけ始めてから1分、やっと教科書は目的地までたどり着かせることができた。それと同時に、りんごはその場で倒れてしまった。すべての魔法の力を使い切ったのだろう。あれほど、魔法の力は体力を消費すると伝えたはずなのに。りんごは、その後、先生によって保健室に運ばれた。他の生徒も先生についていく。ただ、大樹と秀平だけは知らんぷりしていた。
「保健室、ほんとに行かなくていいの?」
「ああ、どうせ、あいつならだいじょぶだろ。そんな弱くねえだろうし」
秀平がどこか、上から目線で言ってきた。
「ふうん」
れもんは、大樹と秀平に声をかけたあと、そのまま保健室へと走っていった。
(お前がいねえと、いじる相手がいなくなっちゃうだろうがよ・・・)
秀平だって、りんごのことを考えていた。あんなことを言ってしまったが、本当はりんごのことが心配でたまらないのだ。立ち止まっている大樹と秀平に、後ろから誰かが話しかけてきた。
「なにしてんの」
大樹と秀平は、あわてて後ろを振り返る。そこには、いちごがいた。まったく気づかなかった。
「いや、べ、別に・・・?」
いちごは、手を組んで歩き出す。
「秀平は隠すのが下手だねえ。どうせ、あのりんごってやつがなんかしたんでしょ?」

大樹と秀平は、いちごに事情を話した。
「ふうん、なるほどね。つまり、今りんごは魔法の力が0ってことだ」
「そうですけど・・・まさか!」
大樹はいちごをにらみつける。
「こわいよ、大樹ー!でもさ、りんごの魔法の力が0ってことは、今なら倒せるチャンスってことだよ?それくらい、あなたたちにはわかるよね?」
「・・・・・・」
二人はだまってしまっていた。りんごの味方をするべきか、いちごの味方をするべきか迷ってしまっていたのだ。他の男子は、りんごの方へ行ってしまった。けど、大樹と秀平はいちごをあきらめきれなかった。
「ま、いいけどwで、私の味方になってくれるよね?」
いちごは、大樹と秀平の耳元で、そっとささやいた。
それは、まるで他の人をひきつけるような声だった。
「うっ・・・」
秀平は、より混乱してしまう。
「だめだ、秀平!耐えるんだ!ここで負けたら、男子としての恥だぞ・・・!」
二人は、頭をかかえだす。頭の中に、二つの選択肢が残っている。一つは、そのまま保健室に行き、いちごを見捨てる。もう一つは、いちごを信じ、りんごを倒す。

ただ、せっかく関係性を築けてきたというのに、ここで捨てるのは・・・。でも、またあの時みたいにいじりたいし・・・。

そんな気持ちが、脳内に残っていた。大樹の声に、秀平も言葉を返した。
「わかってるよ、そんなこと!ただ、こっちの方もいいんじゃねえかなって・・・!」
いちごは、さらなるさそいをしてきた。
「いちごの味方になってくれないと、悲しいな・・・」
いちごの涙目に、大樹と秀平はとまどう。二人は、いちごがウソ泣きしていることに、気づくことはないのだった。
「味方になってくれたら、アレしてあげるのにな・・・」
いちごの甘い、アレという言葉に、大樹と秀平はいっしゅん、ひきつけられた。アレとは一体、なんだろうか。大樹と秀平は、その言葉に興奮を覚える。体はダメだとわかっているのに、脳がいうことを聞かない。りんごといちご、どっちの女子を選ぶべきなのか、それは大樹と秀平にとっては、難しい問題だった。

さて、今回はここまでとさせていただきます。恋愛っぽくなりましたね。そして、りんごは教科書を最後まで動かすことができました。おめでとうございます。次回は、大樹と秀平はどちらを選ぶのか、りんごの体調はどうなっているのかということについて書いていこうと思っておりますので、よろしくお願いいたします。