コメディ・ライト小説(新)
- 第5話 一番きらいな授業 ( No.7 )
- 日時: 2025/01/18 08:49
- 名前: 小説嫌いな医師 (ID: lCrzzWFh)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
なんと、3日で閲覧回数が120回を突破しました!ほんとうにありがとうございます!これからも、頑張って更新していくので、よろしくお願いします!
授業は中盤。やっとりんごは息が整ってきた。にしても、さっきの休み時間は、めちゃくちゃ走ってしまった。でも、これで少しは体力不足が治ったかもしれないと思った。
「えーと、なので3rj9e2ekは1sinw92に転送させて・・・」
現在、技術の授業をやっている。技術は、りんごの一番苦手な授業だ。3rj932ekとか1sinw92とか意味が分からない。
(ひまー・・・)
めちゃくちゃ暇だった。技術の分からないりんごにとって、この時間はめちゃくちゃ長く感じるのだ。しかも、この学校から配布されたタブレットは、めちゃくちゃ動きが悪いし、こんなんで作業が進むわけがない。そのとき、再びちょこんとコロンが現れた。
「ちょっと、出てきちゃだめ!」
りんごは周りにばれないように話す。
「あれ、話してなかったっけ?ぼくはりんごちゃん以外には見えない体なんだ!だから安心して!それより、作業がぜんぜん進んでないね。時間止めてあげよっか?」
時間を止める?ただでさえ、長く感じる時間を止めるなんてとんでもない!
「ううん、大丈夫。一人で頑張るから」
「そう?でも、みんな次のステップに進んでるし・・・」
「ほんとに大丈夫だから。マイペースな私にこれは難しすぎたんだよ、きっと」
コロンは少し考える。
「うーん・・・わかった!じゃあ、困ったときはぼくを呼んで!いつでもポケットにいるから!」
そう言って、コロンは再びポケットに入った。にしても、なんか違和感がある。当たり前なんだけど、すごく気になって仕方がない。しかも、いくらばれないって言ったって、さすがに少しは気にしてほしい。いや、私が気にしすぎなのか?
とにかく、作業を進めようと思った。再び、画面に顔を向ける。しかし、そこには難しい用語ばかりが書いてあって、どこをどうすればいいのかがわからない。かといって、先生を呼ぶのも面倒くさい。それに、先生に手伝ってもらったら、またクラスのみんなに笑われてしまうだろう。だからといって、コロンに時間を止めてもらうと、作業は進むけれど、時間が伸びてしまうのはいやだ。どうにか、効率よく作業をできないものだろうか。そうこう考えているうちに、りんごは眠ってしまっていた。コロンがそれに気づき、りんごを起こそうとする。
「起きて!ねえ起きてよ!また、みんなに笑われちゃうよ!」
しかし、りんごはぐっすり眠っている。こうなると、次のチャイムが鳴るまでずっと起きられなくなるのだ。よって、コロンがどう言ったところで、起きてくれるわけがない。コロンはそう分かり、ある作戦を思いついた。
(よし!)
りんごは、しばらくして起き上がった。
「あー・・・よく寝たあ・・・。あれ、時間がまた、止まってる?」
コロンが目の前にいた。りんごは、まだぼーっとしている。コロンは腕を組んでにらんでいた。
「そのとおり!りんごちゃんはいくら呼んでもおきなかったから、時間を止めたんだ。さあ、作業が終わるまで時間は進めないよ!」
りんごは、眠気が一気に覚める。
「それだけはやめて!お願い、時間をもとに戻して!」
りんごはコロンに必死にお願いをする。
「だめだめ!そんなことをしたら、どうせ作業をいつまでもやらないじゃないか!だったら今すぐ終わらせた方がいいって」
「ねえ、お願い!ちゃんと後でやるから!」
「君をずっと見てきたけど、そんなことは一度もなかったよ!宿題を今まで一回もやってないのに、そんなの信用できないね!」
りんごがどんなにお願いしても、コロンはまったく信用してくれない。いつから、こんなに頑固になってしまったのだろうか。
「もういい!」
りんごはすねて、そのまま眠ってしまった。
「あ、こら寝るな!寝たところで時間は進まないぞ!」
りんごはそう言われ、ゆっくりと起き上がる。
「わかったよ。やればいいんでしょ、やれば」
こうして、作業が開始する。
「これは、こうかな?」
「ちがうちがう!これはこっちだよ!」
「たしか、これを転送するんだよね」
「それじゃなくて、こっち!」
こうして、やっと作業が終わる。
「つかれたー・・・」
りんごは机の上に倒れる。
「よく頑張ったね!これで作業は完了だから、時間をもとに戻すね!」
止まっていた時間がもとに戻る。コロンはポケットの中に戻る。
「では、これで授業を終了・・・って、また寝てる!りんごさん、早く起きなさい、りんごさん!」
「もう・・・うるさいなあ・・・」
いま、めちゃくちゃ疲れているのに。
「うるさいなあ・・・じゃありません!いいから早く起きなさい!」
別に寝ているわけでもないのに、また寝ていると勘違いされてしまう、りんごなのだった。
(ちゃんと作業終わらしたのに、なんで怒られるのー・・・)
りんごは、少しずつ変わってきています!授業を通して、今まで面倒くさいと思っていたことも、段々とやる気になってきているということです。そして、これからは、りんごにも友達ができたり、魔法少女になれたりするのかもしれませんね。これからも応援をよろしくお願いします!