コメディ・ライト小説(新)
- 第7話 休み時間 ( No.9 )
- 日時: 2025/01/18 18:37
- 名前: 小説好きな医師 (ID: lCrzzWFh)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
今回は、少し魔法少女っぽくしていきますよ!なんと、閲覧回数が150回を突破しました!これも私のおかげですかね?<(`^´)>(えっへん)!え?早く続きを読ませろ?ああ、ごめんなさい!では、お話に移ります!
給食の後は休み時間。給食でおなかを満たし、そのまま自分の席で時間ギリギリまで熟睡。これが、最高なのだ。
「う~ん・・・」
しかし、休み時間は男子がうるさいのも事実。相変わらず、教室で野球ごっこをしている。野球のボールに見立てた丸いティッシュが、りんごの頭の上に乗っかる。そっと、男子がティッシュを取る。まったく、なんで教室でやるんだろう。野球ってふつう、外でやるんじゃないのかな。
急に周囲が静かになる。りんごは目が覚める。
(あれ・・・また時間が止まってる・・・)
りんごは時計の針を見て気づいた。コロンがりんごの目の前に来た。
「りんごちゃん、大変だよ!」
コロンはやけに焦っている。
「なにが大変なの?」
もう!まだ眠っていたかったのに・・・。
「みかんちゃんが動いてるんだ!」
「動いてるって当たり前でしょ。人間なんだもの」
とにかく、早く寝たいという気持ちでいっぱいだった。
「一時的に時間を止めてるんだよ!なのに、ぼくたちと同じように行動できてるんだ!」
ああもう!話がややこしくなってきた!
「えっと、つまり・・・?」
「実際に見た方が早いね。ぼくについてきて!」
コロンは、そう言って飛んでいく。りんごは、仕方なくついていくことにした。
「ねえ、どこまで行くの?」
「職員室。多分、あそこにみかんちゃんはいるはずだから」
そして、ようやく職員室に来た。扉を開けると、そこにはみかんがいた。みかんは、こちらに気づき、立ち上がった。
「あ、りんごちゃん。どしたん?」
「な、なんで・・・動けるの・・・?時間は止まっているのに・・・」
実は、りんごとコロンは、キーホルダーから変身するときに、お互いに魔法がかかっていたのだ。しかし、みかんにはかかっていないはず。
「ああ、これ?私、実は魔法使えるからさw」
魔法!?魔法ってあの・・・!?
「みかんちゃんって魔法使いだったの!?」
りんごは驚く。
「そうそう、りんごちゃん、ところであなたも魔法使いになりたくない?」
「なりたい!」
りんごは即答で答える。
「オッケーイ!じゃあ、こっちに来て」
「だめだ!りんごちゃん、いくら何でもおかしい!」
コロンが必死にりんごを止めようとしてきた。せっかく、魔法使いになれるチャンスだというのに。
「なんでよ!」
「魔法使いがぼくたち以外に存在するとは思えないもん!」
りんごは、コロンの忠告を無視して、みかんの方に向かった。みかんは、にっこりとする。
「ほんと、あんたってバカだよねw」
「えっ・・・?」
みかんは、いきなり恐ろしい魔物に変身した。大きなみかんの魔物みたいだ。これも魔法の力なのだろうか。初めて見る魔法に、りんごはドキドキする。
「ねえ、これも魔法の力なの!?」
りんごは、興味津々にみかんに聞く。
「その通り!魔法の力はすごいんだよ!さあ、早く魔法使いになれる方法を教えてあげるから、ついてきてよ!」
「だめだ!そいつは悪い魔法使いなんだ!だまされるな!」
コロンが必死に叫ぶ。
「じゃまなやつね。えいっ!」
そう言った瞬間、みかんの手から、コロンに向かって勢いよくオレンジ色の魔法がかかる。
「わっ!」
コロンは、あっという間に、みかんの姿になってしまった。
「フフフ・・・。この魔法がかかれば、見た目がみかんになって、さらに魔法が封印される。つまり、あなたが今まで魔法で使っていたその羽も、もう機能しないってことよwさ、行きましょ!」
みかんは、りんごを連れ去る。りんごは足をドタバタさせる。
「コロン!」
「りんご!」
(だめだ、魔法が本当に使えなくなってる・・・)
りんごは、そのままどこかへ連れ去られてしまった。
「んっ・・・」
りんごは目を覚ました。あたりは、何も見えなかった。一体、ここはどこなのだろうか。
「コロン!コロン!」
何度呼んでも返事はない。その時、奥からみかんの魔物が見えた。相変わらず笑っている。
「コロンはどこ!」
りんごは怒っていた。いきなり、こんなことをされて、許せない。
「まあまあ、落ち着いて。魔法を教えてやるからさw」
なぜか、いまのみかんは、悪い奴にしか見えなかった。
「魔法なんていらない・・・それより、コロンを返して!」
あれは、生まれた時から大事にしていたキーホルダーから生まれた魔法使い。りんごにとっては、ずっと大切なものなのだ。
「へえ。魔法が欲しくないと?だったら、生かしてはおけないねえw」
その声はいつもとは違い、すごく不気味だった。なんだろう、この雰囲気。なんかわからないけど、めちゃくちゃ恐ろしいものを感じる。それは、魔法の使えないりんごにもわかるほどの威力だった。
りんごは、足がすくんで動けなくなる。これも、魔法の力だろうか。とにかく、逃げたいのに逃げられない。
(たす・・・けて・・・)
「終わりな!!」
りんごに向かって、あの時と同じオレンジ色の魔法がこちらに向かってきた。このままだとまずい。この魔法が当たってしまったら、コロンとの思いでがなくなるかもしれない。せっかく、巡り合えたというのに・・・。
(コロン・・・!)
りんごは、最後に願う。お願い、助けに来て・・・!
「りんごちゃーん!!」
コロンの声が聞こえてきた。最後に、コロンの声が聞けて、よかった・・・。コロンは、みかんのようにころころと転がってきた。そして、再びオレンジ色の魔法に当たる。
「なにっ!?」
なんとか、りんごを守る。そして、それと同時に魔法の封印効果も消えていた。
「もとに・・・戻った・・・!」
りんごは少し安心した。
「最高の魔法少女になるりんごちゃんをいじるのは、このぼくがゆるさない!」
コロンが言う。この時だけは、いつもより格好よく見えた。
「最高の魔法少女?無理に決まってるw」
コロンは怒りと嫉妬に満ちていた。そのまま、今までに見たこともないほどの魔法の力が、一気にみかんに当たる。
「うわーっ!!絶対に、許さない!お前ら人間を、われわれ、フルーツキングは・・・許さないからな・・・!!」
こうして、みかんは成仏していったのだった。何も見えなかった暗闇が晴れる。みかんが消えたことで、魔法の力がなくなったのだ。そしてここは、学校の近くの公園だったのだ。全然気が付かなかった。
「よかったー」
コロンは、へとへとになっていた。
「だいじょうぶ!?」
りんごはコロンを心配する。
「うん・・・それより、早くしないと時間が・・・」
「元に戻っちゃうんだっけ?急がないとね!」
コロンはポケットの中に入る。りんごは学校に向かって走り出す。公園は、通学路の途中にあるから、学校までの道のりもすぐわかる。にしても、まさかみかんが悪い魔法使いだったなんて、いまだに信じられない。でも、いいよね。今は、コロンがいるし、もう一人ぼっちじゃない。そう考えた瞬間、心があったかくなった。りんごは、また一つ成長した気がする。
まさかの、みかんが敵だったというお話です。少し、魔法少女っぽくなってきたでしょうか。これからは、フルーツキングや魔法少女、魔法についても詳しく書いていきたいと思います。何人パーティーにするかは、まだ未定です。おそらく、2か3人になるとは思いますが・・・。
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