コメディ・ライト小説(新)
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- 君と僕【コメント募集中】
- 日時: 2017/06/19 22:12
- 名前: 花水木 (ID: pKTCdvWc)
どうしても告白したい男子が思い人を異世界転生して追いかけるお話。
ぐだぐだですが、宜しくお願い致します。
登場人物
名前・神之原 蒼那斗 (かのはら あなと)
性別・男
性格・礼儀正しく、紳士的。頭はきれる方だがあまり自覚していない。
雰囲気は、ふわふわしていて 少し頼りなくみえる。
この話の主人公。
名前・神埼 優菜 (かんざき ゆうな)
性別・女
性格・謙虚で、親切。雰囲気は、明るく 近づきやすいタイプ。 学年一位を取り続けていた。実は、神之原は学年二位。
この話のヒロイン?的存在。
まだまだ、キャラクターが出てくる予定です。
コメント等して頂けると幸いです!
それでは、お楽しみいただければ………。
- 君と僕 プロローグ ~君の後ろ~ ( No.1 )
- 日時: 2017/06/07 18:57
- 名前: 花水木 (ID: pKTCdvWc)
僕はいつも…。いつもいつも…。『君』の後ろ姿を目で追っていた。
どうしても手に届かない所に君はいた。声を初めて聞いたとき胸を高鳴らせた。
君はいつも注目の的だった。容姿端麗で、頭も良い。僕とは大違いだ。
更には性格まで良いのだ。モテるに決まってる…
だから…いつか いつかクラスメートでも良いから…いや欲張ると友達とか…
…とにかく話してみたかった。
『君』と…………
ピピピp…タン。目覚まし時計を止めながらボサボサの髪の毛の僕とご対面。
いや~。何でここまで髪がボサボサになるのか不思議なくらいだ。
…。ボサボサ具合でギネス取れるかも…。なんて馬鹿げた事をはっきりしない意識の
中で考える。
ファァあ…。トーストを口に頬張りながらバリバリ食べる。両親は共働きで、
僕は毎朝同じ行動を繰り返す。
で、高校に通ってる。毎日の楽しみそれは…君を見ること。
はぁ…。今日も遠くで見つめるしかないか…って言っても、それで満足している僕。
眼鏡をかけ直し靴を引っ掛ける。
さて、今日も行きますか……。
- 君と僕 ~いつもの日常(朝)~part1 ( No.2 )
- 日時: 2017/06/07 18:59
- 名前: 花水木 (ID: pKTCdvWc)
通学路をとぼとぼ歩きながら、忙しそうにスマホを操作している子達。
を、見ながら登校している僕。
スマホかぁ…。僕機械って苦手なんだ…。なんか全て分かっちゃう気がして。
そう言ったら、数少ない友人笑われたけど。うーん。機械音痴って、やっぱり駄目なのかな。
機械って言ったら授業で使うパソコンか、家にある固定電話しか触った事ないしな~。
はぁ。皆あんなに速く打つことが出来るなんて…。ちょっと羨ましいなぁ。
でも、皆の機械への適用能力も凄いけど、僕は君の近くで話せている子達の方が羨ましい。
って、なんか恥ずかしい事ばかり今日は考えてるな。
良かった。心の声が聞こえない世界で…。とホッとしている矢先だった。
**********
「お早う!神之原!」と聞き慣れた声に足を止める。
今声をかけてくれたのは僕の友人。『浅間』さん。スポーツ万能で、フレンドリー
な男の子だ。
いつ見ても綺麗な男の子だと男の僕も思ってしまうくらい。
「どうした?俺の顔に何か付いてるか?」
「いえ、いつも通り綺麗なお顔だと思いまして…。お早う御座います。浅間さん。」
思った事をそのままお伝えしたら苦笑されてしまった。
「お前なぁ。冗談が下手すぎるぞ!」とまで言われてしまった。
肩をバシバシ叩かれながら学校にいつも通り登校する僕達。
こんな日常がいつまでも続くなら…。
と夢みたいに思う僕はきっと『うつけ者』なんだろうな。
うつけ→この場合 常識外れ
- 君と僕 ~いつもの日常(朝)~part2 ( No.3 )
- 日時: 2017/06/07 19:09
- 名前: 花水木 (ID: pKTCdvWc)
クラスが一緒の浅間さん。しかも、隣の席だから仲良くなりやすかった。
というのも理由の一つだと思う。
たわいのない会話をしながら自席につき また、会話を再開していた。
趣味が合う事や、相手がとてもフレンドリーな事でよく話すので友人と呼んでいる僕。
まぁ。もしかしたら、僕だけが思っている可能性も大なので本人には直接言った事がな
い。恥ずかしいしね。
と二人しかいない教室で話していた時だった。
ガラリと教室の半分開いていたドアが全開まで開く。
あ………。 『君』だった。フワリと春風が自然と教室の中に入り込む。
長髪を風になびかせる姿に目を奪われる。
凛とした綺麗な瞳。スッと通った鼻筋。小さな唇。桃色に染まった頬。
サラサラした髪をそのまま揺らしながらニッコリ微笑む君。
「お早うございます!」今日も僕は彼女のずっと後ろ。
*********
「お、おはよう…!神崎。」爽やかに笑う友人。
うーん。僕もこんな風に挨拶出来たらどんなに良いか。
僕ときたら静かに頭を下げるくらいが精一杯だった。
あぁ。また僕は自分からチャンスを逃がしている気がする。
その上、彼女が生徒会の仕事に言った後、友人から
「お前、もっと話したらどうだ?もしかして、女子苦手なのか?」と心配されてしまっ
た。 うぅ、そういうわけでは…。どちらかというと 一度も話さなかったせいで
タイミングが掴めなくなった。それに、話すにしても僕つまらないし…。
浅間さんは、この優しい一面も持っているからか彼女さんもいる。
いつも彼女さんの話になると顔が緩むのだ。きっと彼女さんが大好きなんだなぁ。
…。僕との差が大きい気がする。(汗)
- 君と僕 ~いつもの日常が終わった日~ ( No.4 )
- 日時: 2017/06/07 19:19
- 名前: 花水木 (ID: pKTCdvWc)
ホームルームも終わり、授業もいつも通り終わった。
いつもだけれど、よく視線を感じる。僕何かおかしな格好をしてるんだろうか?
それに、女生徒によく離れられてしまうような…。
き、嫌われてる!?
もしかして、顔を赤くして皆さんが離れるのは怒ってる?
何かしたかな?と思い 友人にきいてみたけど苦笑された。それに、
「気にするな!」とも言ってもらったので一応そうしてる。
と消えきれない疑問を胸に今日も下校する。
いつもは、浅間さんと帰っているけど、今日は部活が休みで彼女さんと帰ったらし
い。…。幸せそうに帰っているだろう二人の姿を思い浮かべ思わず笑ってしまう。
って、こんな事してたらまた女性の皆さんから特に距離をおかれるかも。
一人で笑って下校している僕。絶対奇妙な光景だろうしね。
それに、さっきキャ-!って聞こえた気がしたし…。手遅れだった。うぅ…
そそくさと逃げるように帰宅しようと足を進める僕。
徐々に頬のあつさも春風にあたり冷めていく。気持ちがおさまる様に数式を一気に
頭に浮かべ解いていく。はぁ。落ち着いた。
僕が一人でいる時にやっていた遊びを久しぶりに行う。
最近は、友人と一緒にいる時間が圧倒的に多かったからする機会も減ったけど。
改めて友人の優しさに感謝していた。時だった。
*********
キキィィーー!!!!!! 何かが擦れた様な音が路上に響き渡る。
まるで、車のタイヤが無理矢理急ブレーキをかけたかのような……
そんな……高く冷たい音が僕の耳にこだまする。信号機の青が視界でぶれる。
何で…何でこんな時に…君がそこにいるの? どうして『君』なの?
僕は、僕の運命を初めて恨んだ。
『何故…君がいなくならなくてはいけないの?』そう頭で必死に問い掛ける。
気付いた時、僕は思いっきり彼女を押していた。
あぁ。これって走馬灯かな?次々と景色が変わる世界を見ながら僕は……。
意識の隅で 今さっきみた彼女の顔を思い出す。
これが僕の人生。……。そっかぁ。もっと皆と笑いたかったなぁ。
もっと親孝行したかったなぁ。それに、君と話してみたかった………
白い白い光が目の前で広がっていく。
その光に包まれる最後まで僕は…家族、友人 これまで会った人達
そして、君を夢見ていた。
- 君と僕 ~僕がこの世から消えた日~ ( No.5 )
- 日時: 2017/06/18 15:56
- 名前: 花水木 (ID: pKTCdvWc)
僕は…。ここは何処? 学校?
そんな事をふと考えていた僕。違う。僕はトラックにひかれて…。彼女は助かったのだろうか? 心配だ。
声が出ない。体が倦怠感に襲われる。生きてる?実感が湧かない。
そんな思いが交差する。視界にうつるのは、真っ暗な切り取られたような空間。
何も聞こえない。何にも触れていない。そんな感覚。
…カッ …カッ …カッ …カッ 今度ははっきり聞こえてきた一定に動くなにか。
これは、時計の秒針?でも時計なんて何処に…。
そう思っていると キイイイイ……木製のドアが開くような音が聞こえる。
初めて当たった明るくまばゆい光。まるで、生まれて初めて光を浴びた様に感じた。
『初めまして…。神之原 蒼那斗様。貴方と会えたこと感謝致します。』
(かのはら あなと) そう綺麗な声が直接頭に届く。
え、ええっと、声が出ないし…。体も動かないし…。どうしよ…
『大丈夫です。充分伝わっておりますから。』
え?僕気付かない内に声が出て…。もしかして…。神様…ですか?
だって、声が出ていない。でも、相手に伝わるって、なにか心理学の知識を心得ているか…。それとも…。
『ええ、人間の皆様からそう呼んでいただいています。そして、貴方にお伝えしにこちらに参りました。』
キラキラと輝く光で彼女の姿は黒い影の様に見える。
神様……。でも微かに口角が上がった様に見えたのは気のせいだろうか?
そんな事を考えながら神様の言葉に耳を傾ける。
普段だったら、神様と名乗る方が現れても、驚いてどうすれば良いか反応すら危うかっただろうなぁ。 でも、こんな非日常だから冷静に判断出来たのかもしれない。
『落ち着いて聞いていただけると幸いです。無理にとは言いません。』
『実は……………貴方は亡くなりました。』
………。分かっていても。改めて言われると違和感を覚える僕。矛盾しているけど分かる様な感情。
…。そう…。なんですね。…………。自然とその先を言う事に抵抗を感じる。
でも、受け止めなきゃ。それが、今の僕のやるべきこと。
僕の選択。
僕は、もう 〇〇〇〇。
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