コメディ・ライト小説(新)
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- 祖父母と私。
- 日時: 2018/12/29 14:12
- 名前: 井夢夜 (ID: mnvJJNll)
私は、大のおじいちゃんっ子であり、おばあちゃんっ子だった。
オリジナル&ノンフィクションです。
気ままに書いていきます。
気まますぎるため、予告なく更新を停止することもあります。
- Re: 祖父母と私。 ( No.1 )
- 日時: 2018/12/29 14:37
- 名前: 井夢夜# (ID: mnvJJNll)
私は大のおじいちゃんっ子であり、おばあちゃんっ子であった。
祖父母の家には、月に1回ほど遊びに行ったりして、夏休みにはよく泊まりに行ったものである。
祖父は夏休みに泊まりに行った時、よくプールへと連れて行ってくれた。いつも楽しいところへと連れて行ってくれて、小さい頃は祖父の周りをよくうろうろしたものだ。
祖母は、コートやマフラーをよく編んでくれた。祖母は編み物が得意で、編み物の仕方を教えてくれたこともあった。私が父に怒られている時に庇ってくれたこともあったものである。
親戚に年の離れた兄弟や、年の近い兄弟もたくさんいたが、誰よりも祖父と祖母と一緒にいることが楽しかった。
___小学校2年生の夏休みの時、1週間ほど泊まった事があった。
初日こそわくわくしていたが、3、4日位経つと、まだ小学2年ということもあり、いくらか寂しさもあった。
話は変わるが、私には一つ上の姉と、三つ下の妹がいる。姉は親のいないところで泊まるという事が出来ず、妹はまだまだ幼いので、親が強制的に連れて帰ったものである。
そういうこともあり、私一人で泊まる事が多かった。
まあ、いつも姉と妹は毎日のように喧嘩していたので初日は静かでせいせいしたものだが、きっと寂しいと思ったのは、何かが物足りなくなったのだろう。
- Re: 祖父母と私。 ( No.2 )
- 日時: 2018/12/29 14:52
- 名前: 井夢夜 (ID: mnvJJNll)
「おばあちゃん、おじいちゃんとおばあちゃんはなんでいつも早起きしてるの?」
泊まっていた時に、よくこんな事を質問したものだ。
そういえば、その答えはまだ返してもらってないんだっけ。
「さあ、なんでだろうね」とか言って。
小学校4年の頃は姉と泊まった事があった。
姉は小5にもなって、まだ親の元を離れる事が出来なかったので、よくトイレに籠ってリバースしていたものだ。(お食事中の方ごめんなさい)
なぜそうなるかが、既に慣れっこであった私にはよくわからなかった。
その時は祖父母とは別の部屋で、なかなか眠る事ができず、その部屋にあったテレビを夜中につけては怒られていた記憶があった。
「夜中なんやから、大人しく寝とき!」って言われたっけ。
今はもちろん一人でも泊まれる(はずの)姉だが、今はとにかく家に引きこもってスマホをしている。
受験生だから仕方ないかもしれないが、スマホばかりいじっているとなるとさすがに成績が落ちていて、この前の模擬テストなんか、とんでもない成績だった。
私はそうはなるまいと心に決めた。……はずだ。
小学校6年生の頃には、もう身長が祖母と同じくらいになっていた。
でも、祖母の丸くなってきている背中には、どこか昔を物語っている感じもした。
- Re: 祖父母と私。 ( No.3 )
- 日時: 2019/05/22 11:55
- 名前: 井夢夜 (ID: 4VUepeYc)
私が中学に入り、もうすぐ2年になる、という1月頃、
祖父が亡くなった。
1月の、とても寒い時だった。
電話でそのことを聞いた時は、とても信じられなかった。
さすがに歳で足腰は少し弱っていたものの、つい前までしっかりしていたのに。
信じられなかった、というか、信じたくなかった、というのが正しいかもしれない。
お通夜の時に、祖父の顔を見てみると、本当に眠っているようで、じわっと景色が滲んだ。でも、お通夜の時は泣かなかった。
次の日のお葬式は、とても祖父の顔を見られなかった。とても耐えられそうになかったからだ。でも、最後に花を手向ける時、どうしても耐えられなくなって、大粒の涙を流した。涙は止まらず、後から後からずっと流れていた。
今、こう思い出してもまだ涙が出てくる。
お葬式が終わっても、まだとても耐えられるものでなかった。
そして、祖父母が飼っていたペットのチョロも、祖父を追うように亡くなった。
だから、今は祖母だけが家に一人暮らしなのである。
最近は、ゴールデンウィークや春休みなどの連休を利用して、祖母の家に泊まりに行ったりしている。
つい最近までは親戚の兄ちゃんが受験のために祖母の家に居候していたのだが、無事合格し、四国へ移り住む事になったので、心配で仕方なかったのだ。
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