コメディ・ライト小説(新)
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- お狐様の許嫁
- 日時: 2019/01/10 00:30
- 名前: 結縁 (ID: AirZuNBn)
まん丸な蒼い月の輝く夜だった。
真っ白でふわふわな毛並みをした、大きな尾が九ある狐に出会ったのは。
「ーーようやく見つけた」
蒼く美しく細められた瞳に見つめられた瞬間、何故か涙が一筋、頬を伝った。
私はどうして泣いてるんだろう。分からない、分からないけど、ずっと私はこの方を待っていたような、そんな感覚があった。
「共にくるといい。ここはお前には生きづらいだろう」
大きな体をした、狐が頬を伝った涙を舐めとると、するりと全身の力が抜けていく。
倒れ込む体を、ふわふわの毛並みが支えてくれる。
「少し眠るといい、目覚めた時にはーー」
低い声、だけどどこか懐かしくて、温かいそんな……そんな感覚を味わいながら、意識はゆっくりと微睡んでいった。
*
- Re: お狐様の許嫁 ( No.1 )
- 日時: 2019/01/10 00:37
- 名前: 結縁 (ID: AirZuNBn)
人物
※以下ネタバレ含みます、注意
白雲
♂ 九尾狐
獣型:本来の姿は、真っ白な毛並みで九尾の狐。大きさはトラック1台と同等で、鋭い爪と牙を持ち、
額に変わった形の黒い紋がある。
蒼い瞳が象徴的。
人型:20代後半くらいの青年の姿で、ロングストレートの白髪。瞳は蒼く鋭い。
身長は178cm。
白ベースの着物を着ており、羽織には黒い彼岸花が刺繍されている。
数百年も前から御影を探していた。
御影の過去を知っており、御影のことを愛している。
世月御影
♀ 妖狐
獣型:黒い毛並みに二尾を持つ妖狐。大きさはパトカーより少し小さいくらい。
額に白い華ような紋がある。
金色の瞳で、猫目。
人型:20代前半くらいの姿で、黒いセミロングで毛先が少しはねているくせっ毛。
身長は163cm。胸は控えめで色白。
白雲と対であるかのように同じ装いで、色合いが黒ベースで、羽織の彼岸花は白。
白雲と出会うまでは、人として過ごしていた。
が、白雲によって常世に連れていかれた事で、自身が人ではなく妖狐であった記憶を取り戻す。
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