コメディ・ライト小説(新)
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- 青春ってなんだバカヤロウ
- 日時: 2019/01/17 23:41
- 名前: せんだば (ID: ovjUY/sA)
私は世良悠、夕千高校二年三組、ソフトテニス部。
本題に入る。青春ってなんですか、私は聞きたい。
恋愛とか人の気持ちとか、自分が攻撃を受けたくないから人に優しく接してきたつもりで、基本的に自分の思うままに行動してきたから人を好きになるなんて、なんだか私にはよくわからないのだ。
そんな私は今ひとつ上の先輩である、的場凌さんから酷く気に入られてるようで困ってます。
何の会話をしていた時だろう…今思い出そうとしても内容はなかなか思い出せない。
ただ、あの人が私に目をつけたのは、その時以外思い浮かばない。
たった一言だった。
「いいね!おもしろいね!」
悪夢の始まりだった。
- Re: 青春ってなんだバカヤロウ ( No.1 )
- 日時: 2019/01/17 23:59
- 名前: せんだば (ID: ovjUY/sA)
私は、どちらかと言うと大人しい方で正直者で天の邪鬼で対人に関してはネガティブなのだが、姉弟に弟が居るため、男にはなんでも言ってるつもりだ。
女性にはジェントルマン?ジェントルメン?まあつまりとっても紳士!女性はか弱き天使だ!男は下僕、女性に優しくしなくて男を名乗るな!と思ってしまうほど偏った考えでもある。
でも決してレズビアンとかそういうのじゃないから!ホントに!身長が168cmで周りの女の子が小さい子が多くて私は高い方だった環境から女子よりも身長も高くてガタイも良い男子が女子に気を遣わないで周りが見えるようになるの?って考えなだけで…。
うーん、それは置いておいて容姿は普通だと思う。目つきが悪いから黙ってたら怒ってると思われてあんまり寄ってくる人は居ないけど、仲良くなるとそんなこと全然気にならないって言われたことはある。あと、目つきが悪いから少しでも女子を怖がらせないために女子と話す時はなるべく明るい声で優しい口調を心掛けてる!
アクシデントが発生した時、心では慌てて焦って何をすればいいのか頭真っ白になってるけど、態度や表情にでないから落ち着いてるねって言われることもある。
男子には正直あんまり優しくする意味が分からないから毒づいてる。
私をよく知る従姉妹は私をクーデレだと言う。
- Re: 青春ってなんだバカヤロウ ( No.2 )
- 日時: 2019/01/18 00:10
- 名前: せんだば (ID: ovjUY/sA)
夕千高校三年二組、的場凌さんは頭は良いのか知らないけど細身で運動と人と話すのが好きみたい。
声が大きくて変な笑い方。ホントに笑ってるのか愛想笑いなのかも分からない笑い方をする時が殆ど。
ヘラヘラしてて理不尽で自我が強い。
顔は校内ではイケメンだと言われているが私はそう思わない。私が思うにこの学校にイケメンはいない。
詳しくはあとから知っていくカタチで。
- Re: 青春ってなんだバカヤロウ ( No.3 )
- 日時: 2019/01/23 00:22
- 名前: せんだば (ID: u/mfVk0T)
5月、二年生になって初めての席替えをした。廊下側の前から3番目、廊下を隔てる壁に席がくっ付いていて大きなスライド式の窓が隣なのは、少し嫌だな。
廊下側よりベランダ側の方が校庭が見えたり空の色や景色が見えるからそっちの方が良かったのに運がないなー、そう思っていると予鈴が鳴って一限目が始まった。
三限目が終わった頃、廊下から嫌な声が聞こえてきた。
「あれ?悠ちゃんじゃーん」
私は気づかぬフリをして開いていた窓をそっと閉めようとする。
すると、駆け寄ってきた的場さんは窓に両手を付けて私が窓の鍵を閉める前に押し開いた。
(あーあ、チッ惜しかったな)
私がそんなこと思ってるのに的場さんは笑顔だ。
「オハヨウゴザイマース」
ほぼ棒読みで挨拶すれば的場さんは自分の気になるところだけを聞いてくる。
「なになに、席替えしたの?」
「はい、まあ…ベランダ側が良かったんですけどね」
「イイじゃん、俺と話せるじゃん!」
(…は?)
なんだか楽しそうに笑いながら言う的場さんの内容が意味不明だ。
「っていうか的場さんのクラスこの階じゃないですよね」
そう、的場さんは三年二組、二年の私は四階建て校舎の二階。的場さん達三年生は三階なのだ。それも私は三組なので1フロアの両サイドに階段があると見立てると丁度真ん中の教室なのだ。何故ここを通るのか不思議に思う。
「え?そんなの悠ちゃんに会いに来たんだよ!」
(ちょっと何言ってるか分かリマセーン)
(そんな当たり前でしょ、みたいに言われても動揺するわけねーだろーが、返す言葉に困るだけだ)
「ああー…」
はいはい、いつもの冗談ね、と言った呆れと疲れの入り交じった相槌も的場さんは気にしていない。
「んじゃ、俺次体育だから」
そう言われて初めて的場さんが制服ではなく体操服だったことに気づく。的場さんを見てない証拠だ。私が的場さんを嫌いだという事が分かってしまってなんだか可笑しくて笑いそう。
的場さんは別れ際に「またね、悠ちゃん」と言った。
(二度と来んな)
と心で思いつつ返答はしなかった。
- Re: 青春ってなんだバカヤロウ ( No.4 )
- 日時: 2019/01/23 01:17
- 名前: せんだば (ID: u/mfVk0T)
文化祭の準備が始まった。私たちのクラスは小さい色のついた紙を大きな紙に貼り付け、それを繋ぎ合わせてひとつの絵にするモザイクアートというものに決定した。
クラス全員が放課後に残っても一ヶ月では完成が難しいと言われる大変さで、部活動のある人はそっちを優先だけど休みの日は来てほしいと言われるぐらいだった。
放課後、教室全部の机や椅子を後ろに固めて紙を敷いてノリで貼っていく。私は結構こういう雑用の仕事は好きだから楽しいと思ってやる。でも男子は細かい作業などやってられないのか他のクラスに行ったり他のクラスの人と廊下で話したりとやる気がなく、女子はそれに愚痴を吐いてる。
他のクラスや学年の人も準備は放課後も残っている人が多く、仲がいいのに部活動が別だからとこういう行事でしか話す時間が設けられないと言う人も多いから文句を言う気にはならない。
現に別の学年の先輩と付き合ってる子も教室で一緒に紙を貼るのを手伝ってもらっている。イチャイチャとリア充見せつけられるのは困るが手伝ってもらえるのは有り難い。
「これ終わったよ、次どれやればいい?」
「あっ、ありがとう!じゃあ次これお願いしていい?」
「うん、わかったー」
渡された紙には小さく薄い字で貼ってほしい紙の色が赤・紫・青・黒・黄・緑など書かれていて、私は緑担当。どんな絵になるのか聞かされていないけど楽しみ。
「ナニコレー?」
突然隣から聞こえてきた声に驚いて肩が上がる。隣を見ればいつの間にか的場さんが居た。床に広がる未完成のモザイクアートの紙を手に取って。驚きで聞かれた内容を思い出すのに時間がかかった。ハッとした私はまだ驚いたままのバクバクと落ち着かない心臓を冷静を装いながら的場さんの質問に応える。
「ああ、モザイクアートです」
「えっ?なにそれ」
「小さい紙を貼り付けて1枚の大きな絵にする作品?って言うんですかね」
「へぇー、疲れない?」
「んー、こういう雑用みたいなの結構好きなのであんまり疲れはしないですね、楽しいですよ?」
ふうん、と相槌を打ちながら的場さんはそこにいる。何をしに来たんだろうか、聞いたら会話が始まってしまう。私は嫌いな人とはあまり喋りたくない方なのだ。話しかけられれば話すだけ、話しかけはしない。だから周りからは特定の誰かを嫌っていると気づかれにくい。的場さんが近くにいるから沈黙も長く感じた。それを切ったのも的場さんだ。
「俺のクラスさ、お化け屋敷やんだよ」
「へぇーおもしろそうですね」
(お化け屋敷かー的場さんっぽいなー)
「悠ちゃん見に来てよ」
(今はモザイクアートの準備あるし、お化け屋敷も未完成ならガッカリするしなー)
「あーじゃあ当日か前日に行きますよ」
「うん、俺が怖いの作っとくから!」
(オマエがじゃねぇーだろ)
「うわー、怖いのちょっと苦手なんですよねー」
(これは事実。苦手だけどキャーとか女の子叫びしないタイプです)
「大丈夫!俺がいるから!」
(え?ん?どういうことだ?的場さんってお化け役でしょ?余計怖いって話になるんですけど)
私が何も言わないで居ると的場さんはまた笑って言った。
「悠ちゃんっておもしろいねぇ」
(は?ナニガ?どこが?意味がわからない)
私は怒りしか湧かなかった。
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