コメディ・ライト小説(新)
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- 仮定したなら反論だ!
- 日時: 2019/03/15 22:03
- 名前: ゆら葵 (ID: 7YSFrjgb)
初投稿です。よろしくお願いします。
感想やコメント、アドバイスはようこそ!
誤字脱字があったら教えてください。
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〜私達は中学一年生
中二病にかかり始めているが、楽しい青春だ〜
《第一議題》春は出会いと別れの季節>>1
キャラ設定>>2
(第一議題を読んでからをお勧めします。)
《第二議題》運命の人は近くに居る>>3
《第三議題》先手必勝>>4
キャラ設定修正について>>5
《第四議題》尊敬されるのは幸せか?>>6
(↑楓視点の話です)
《第五議題》女子が告白する日>>7-
第五議題について作者から謝罪とワガママ
- Re: 仮定したなら反論だ! ( No.1 )
- 日時: 2019/02/09 20:51
- 名前: ゆら葵 (ID: 7YSFrjgb)
『春は、出会いと別れの季節だ。』
誰が言い出したのだろう。
今や、鉄板になっていて、感動やありがたみを、その言葉に感じなくなっている。『これを使っておけば、なんか、カッコよく聞こえね?』感が、半端ない。そんな、耳当たりのいい言葉が、五万とある。数えたことは無いが。
私は特に日本語に興味があるのではない。ただ、一般的に言う、[中二病]なのだと思う。
私の名前は、甘之川華詩乃。まぁ、この名前を読めた人は、一人もいない。振り仮名を振ると、【あまのがわかしの】。[甘之川]が苗字で、[華詩乃]が名前だ。親的には、『天の川だし〜、星座の名前にしたくて〜。カシオペア?的な?星座があるらしいから、それで、華詩乃にしたの〜。』みたいな説明をされた。なんとまぁ、甘ったるい名前をつけられたもんだ。華詩乃なんて、“sweets(菓子の)”じゃないか。甘之川なんて、マンガのキャラじゃあるまいし。
まぁ、自己紹介(名前に対しての八つ当たり)はここまでにしておこう。“親が親なら、子は子”。だから、少し中二病なことを考えていたのだ。
『出会いと別れの季節』。私は、そんな風に考えた事はない。
いままでの経験からして、出会いは“入学”、別れは“卒業”と仮定できる。
が、しかし!
別れの方が、順序的に先ではないか?3月に卒業、4月に入学だ。先に出会ったら、学校なんて、パンパンになってしまう。自分が卒業、入学する側だとしたら、サイクルがおかしくなる。一度に、二つの学校に在学している事になる。〔出た分、入る→出た分、入る〕にならなければいけないのに。
が、しかし!
『別れと出会いの季節』は、『なんか、乗り換えてるっぽくてやだ〜。』と、言ったところか。私的には、その通りだと思うのだが。
「ふぅーむ。」
あ、そういえば、今日、初めての発声?!
「ちげーよ。」
隣から、声が聞こえた。そいつの名前は、
「…なんだっけ。」
幼馴染で、よく話す相手だが。
「あれれ、ド忘れ、ド忘れ。私は一生懸命思い出そうとしたよ?でも、どうも…。」
あ、ちなみに、私は中学生一年生。今は昼休みで、隣の席の人に、“今日初めての発声”ということを否定された。
「なんだっけじゃねーよ。てかお前、ずーっと、ぶつぶつ言ってたからな。ま、言ってなくても、お前の考えることなんて、すぐ分かるし。」
すごく、呆れたように、ソイツは言った。紹介しよう。まずは名前だが…。
「どうも、堤真一です。」
「いや、おっさんっ!」
はっ!つい、突っ込んでしまった…。私が何も言わなければ、『なに〜?あいつ、自分でイケメンとかいってる〜。ださいよね〜。』などと、“言ってる〜”をわざわざ平仮名にするほどの奴らから言われたに違いないっ!
あー、惜しいことをした。
私はアイツがボケていることに気付いた。だから、反射的に、突っ込んだのだ。
そうそう。コイツの名前は、白銀圭右。まぁ、【しろがねけいすけ】と読んだ方が多いだろう。
が、しかし!
振り仮名を振ると、【しろがねけいう】。右が【う】とは、まぁ、えらいこっちゃ。
「おい。勝手に人を“ダサい”とか何処かの馬鹿に言わせた挙句、名前の解説をするな。俺に被害ないけど、俺の親をいじめてるぞ。」
「…!中学一年生で、マザコン⁈
…ま、まぁ、主観はそれぞれだよな!元気出せ!」
「マザコンじゃねーし、元気も、もともとあるわ。」
私は“けいう”とか、呼びにくいから、“ケー”と呼んでいる。私が親だったら、まずこんな名前をつけないが。読めないし。
まぁ、それは良いとして、『春は出会いと別れの季節』だったか。
「…ねぇ。ケーはどう思う?」
「んー。いいんじゃね?オレは使わないけど。」
コイツ…。本当に私のこと、分かってるな……頭の良さをここに使ってるのか。
話を戻そう。
私は先ほども言ったが、ケーとずぅっと一緒だ。
ここで大事なのは、私がコイツとしか喋れないこと。“喋れない”では無く、“喋らない”と訂正しよう。“しか”では無いが、固定のメンバーで過ごしている。
だから!
…“別れ”をしたことが少ないのだ。
私が別れを経験したのは、春では無い。…まぁ、それは置いておいて。
春に“別れ”を経験したのだろうが、記憶がない。私が大事なのは、いつものメンバーだけだ。他は気にかける必要もない。出会いも同様だ。
他のメンバーは2人。女子と男子1人ずつ。池田楓と川岸柊。
私はため息をつきながら言った。
「あいつらは、今、どこにいんだろうな。」
「行方不明みたいに言うな。あの2人、階段に向かってたぞ。どうせ2人きりで弁当食べんだろ。」
私はもう一度ため息をついた。
今までは4人で行動していたが、2人が付き合うとなると、私たちが、余る。これは、ケーが可哀想だが…。
これは、2人との“別れ”と、言うのだろうか。
「…ケーも入ってくればいいのに…。」
私が文句みたいに言ったら、
「…邪魔できないだろ。わざわざ階段まで行ってんだぞ?」
今度はケーがため息をついた。
「…ケーは“他に”好きな人、いないの?」
「は、はあぁ⁈そんなのいねーよ!」
「…つまんないなぁ。恋愛とか興味無いけど、ケーなら応援してやろうと思ったが。」
一番の友達だし、私になんて構ってくれなくていいし。好きな人といた方といた方が楽しいだろう?
「っ⁉︎」
そう言う意味で私が言ったら、ケーは驚くほどびっくりした顔をしていた。
そのあと、ケーは小さな声で
「…お前が何してくれるんだ……。」
と言った。
私はその言葉の意味が分からなかった。だが、深く考える必要が無いと思った。
「ま、私は好きな人とか居ないんだが。」
私はまた、ため息をついた。
ケーは嬉しそうに笑いながら、言った。
「お前に、好きな人はいらねーんだよ。」
その笑顔は、出会ってから、そうそう見ない顔だった。
- Re: 仮定したなら反論だ! ( No.2 )
- 日時: 2019/02/09 20:58
- 名前: ゆら葵 (ID: 7YSFrjgb)
キャラ設定
甘之川 華詩乃
あだ名:かっしー(楓のみ)
2月14日生まれの中1
名前のお陰で反抗期が長く、疑問と好奇心が旺盛。
生徒会の副会長。様々な人から信頼されているが、全てを流す自由人。
しかし、自由すぎる故に女性教師・生徒からは、いい風に思われていない。
運動が苦手。
好きな食べ物はチョコレート。
他の3人をとても大事に思っている。
黒髪ロングで、低めのツインテールにしている。
白銀 圭右
あだ名:ケー
6月13日生まれの中1
幼馴染みのメンバーで、唯一の有力なツッコミ担当。
運動神経と頭と顔は良く、女子からの人気があるが、部活には入っていなく、学級委員長をそつなくこなしている。
好きな食べ物は鮭の切り身。
他の3人を呆れているが、大切な存在だと思っている。
茶髪のくせ毛で、前髪短め。
池田 楓
あだ名:かえで
10月27日生まれの中1
気性が荒いが、中学に入学したと同時にイメチェンした(つもり)。
勉強はできないが、物分かりのいいやつ。ただ、勉強が嫌いなだけ。
いまどき珍しい、ファンクラブがある。しかし、ファンクラブの彼らは何も知らない。
帰宅部。
好きな食べ物はまんじゅう。
他の3人と居て、いつも楽しい。
柊のことが大好き。
茶髪のゆるふわボブ。
川岸 柊
あだ名:シュー
11月16日生まれの中1
真面目にみられるが、実はそうでもない。ただ、頭が良くて、学力もいい。顔も良い為、女子からの人気がある。しかし、彼女持ちは知られているので、告白はされなくなった。
学級委員で圭右をサポートしている。
好きな食べ物は特になし。
他の3人といていつも勉強になると思っている。
楓のことが大好き。
黒髮で、メガネ。
- Re: 仮定したなら反論だ! ( No.3 )
- 日時: 2019/01/20 09:19
- 名前: ゆら葵 (ID: 7YSFrjgb)
この話はしておいた方がいいだろう。
ケーは楓が好きだった。私が楓と喋っていた時だって、ずっとこっち見てくるし。あんな分かりやすかったら、いくら私だって気づく。
この前の“他の”の意味はそうだ。(第一議題参照>>1)
楓を柊にとられて、ヤキモチを妬いているのでは無いのだろうか。勝手に4人の中で三角関係を作らないで欲しいが。みんな、私を置いていくつもりか。
『運命の人は近くに居る』なんて嘘だと、これらのことから、分かったのだ。楓たちが稀なのだ。もしかしたら、逆なのかもしれないが、そんな言葉は信じない。
だいたい、幼馴染みを恋愛対象として見れない。
私達は今、下校をしている。お互い、部活に入っていなく、小学校の頃からの習慣だった。
さっきの話に戻すと、私の隣に居る人は、幼馴染みを恋愛対象として、見ていたらしいが。
「ケーってさ、まだ好きなの?」
「は⁈ま、まだってなんだよ⁈」
「だって、2人は付き合っちゃってるだろ?もう、諦め時なんではないか?もう、脈なしだよ?」
「は?なんで諦め時なんだよ?カンケーねーだろ。」
「ん?なんで?お前、付き合ってる2人を引き離すつもりか?」
…おかしい。何かが、狂っている。ええい、もう、聞いちまえ!
「……お、お前、楓が好きなんだろ…?」
あれ、どうして声が震えているのだろう。自分のデリカシーが何処かに行ってしまったから?そんなはずはない!でも、私は立ち止まって、ずっと下を向いていた。
なんで。なんで、なんで!
そんな不安な疑問は、ケーの一言が消し飛ばした。
「…は?んな訳ねーだろ。…ほら、進むぞ。」
しかし、解決された訳ではなかった。
「……ほんとにバレたかと思った…。無駄な心配だったな…!」
ケーはそう言った。どうやら、私に聞かれていると思ってないらしい。
ふーん。楓は違っても、他にはいるんだ?
私はそう考えたが、今日はやめておこうと思った。何故か、自分の身が保たない気がしてきたからだ。
上を向こうと思い、首を動かそうとしたら、何故か動かなかった。
犯人はケーだった。
「…ケーちゃん?…良い子だから、その手を退けようか⁉︎」
「…ちょ、今、無理……。」
「はあぁ⁉︎私、進めないんですけど⁈あなたが進もうって言ったんでしょ⁉︎」
「…そのまま進んどけ!何かに当たりそうになっても、オレが守ってやる。」
「きゃー、イケメンっ!
って、なんねーし!首痛くなっちゃうから〜。」
この会話の間、ずっとケーは頭を押し続け、私は一生懸命に頭をあげようとした。
頭に感じるケーの手は、前よりずっと大きくて、かかる力も大きかった。これは、噂の『圭右くんに頭ぽんぽんされたら、死んでもいい〜。』の“頭ぽんぽん”にカウントされるのだろうか。ちなみに今、現在進行形ですが、死んでいいなんて、思えませんっ!むしろ、殺気の方が断然強いぞ!
すると、ケーはいきなり手を離した。私はずっと対抗していたため、勢いよく起き上がった。
「…あの顔、見られなくて良かった……。」
何故か安心している隣のケーくんは
私より前を歩いていた。
こういう光景を見たら、女子達は私に殴りかかってくるんだろうなぁ、なんて。
- Re: 仮定したなら反論だ! ( No.4 )
- 日時: 2019/02/09 20:59
- 名前: ゆら葵 (ID: 7YSFrjgb)
私は学校から帰ってきて、漫画を読んでいた。リビングのソファに座って読んでいて、私の前ではテレビが鳴いている。電源をつけた犯人は、我が妹
だ。妹の名前は玲澄。小学四年生だ。彼女は私の隣に座っていた。
「ねぇ、おねえちゃん。“せんてひっしょー”って知ってる?」
「あぁ、知ってるよ。」
私は漫画を読みながら答えた。いやー、我が妹ながら、唐突。
「今、テレビで言ってたんだけどさー。なら、先に気付いたモン勝ちってこと?」
は?どーゆー意味?
「だからー。“先手必勝”て言葉を先に知ってたら、勝てるよね?」
「…そうだけど、みんな、常識だから知ってるんじゃないの?何故、知らない前提?」
「だって、れいす、今知ったもん!」
うわー。自分を中心に考えてるなー。姉ちゃんは将来が不安だよ。
「じゃあ、おねえちゃんは知ってたの?」
玲澄は漫画と私の間に顔を覗かせた。
「当たり前でしょ?」
「ごえっ。」
私は漫画を上に持ち上げ、反対方向を向いた。その時、玲澄の顎に当たったから、あらぬ声を出したらしい。
「いったいなー、もぅ。…知ってたなら、やればいいのに。」
「れいすー。手伝ってくれるー?」
「はーい。」
玲澄は顎をさすり、不機嫌そうに言って、母の元に向かった。
しかし、『知ってたなら』とは、
どういう意味だろう。私は、知らずの間に何かと戦っていたのだろうか。
「ご飯よー。」
母の声がした。
今日の夕飯は、豚カツらしい。
- Re: 仮定したなら反論だ! ( No.5 )
- 日時: 2019/01/27 12:05
- 名前: ゆら葵 (ID: 7YSFrjgb)
《お知らせ》
キャラ設定(>>2)に以下のことを追加しました。
⚪︎各キャラクターのあだ名
⚪︎各キャラクターの所属部及び委員会
こちらを踏まえて読んで頂けると、分かりやすいかと思います。
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