コメディ・ライト小説(新)

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BRAVE BOYS
日時: 2019/02/14 23:40
名前: ブラー (ID: 1866/WgC)

ここで書くのは初めてですが、どうか大目に見てください。

注意事項
 
1 荒らしは厳禁

2 誹謗中傷は禁止

3 文章表現やクォリティーがイマイチな所があるので大目に見てください。

4 ファンタジーを描く作品です。こういうのが苦手な人は戻ってください。


キャラクター


物語

プロローグ >>1

第一話 >>2

第二話 >>3

Re: BRAVE BOYS ( No.1 )
日時: 2019/02/07 22:39
名前: ブラー (ID: 1866/WgC)

プロローグ


この世界には、言い伝えがある。

螺旋の塔に突き刺さりし楔が抜かれし時、悪の魔王蘇りてこの世界に恐怖と絶望をもたらさん。

それは、この世界が終末を迎える時なり。

最初こそ、螺旋の塔などという存在もしない塔などの言葉により、ただのおとぎ話だと一笑に伏されていた。

だが、その言い伝えはある時より現実味を帯びる。

突如、どこからともなくモンスターの軍団が現れ、瞬く間に世界を混乱に陥れたのであった。

そして、モンスター達は口々に言う。魔王が自分達に闇の力を与えてくれる、と。

言い伝えは現実のものとなったのであった。人々は、絶望に屈するしかなかった。

だが、人々は思い出す。その言い伝えには、続きがあったことを。

異世界より来る勇者達が、魔王を打ち倒す。それが言い伝えの続きであった。

人々は、その一縷の希望にすがる。勇者が希望をもたらしてくれることを信じて。

Re: BRAVE BOYS ( No.2 )
日時: 2019/02/09 21:12
名前: ブラー (ID: 1866/WgC)

第一話「遊園地での出来事」



「やーっと着いたわ! 勇人君」

「ねえねえお兄ちゃん、早く行こうよ!」

「ああ、すぐ行くよ」

(こういう所に来るの……久しぶりだなあ)

彼の名前は、藤堂勇人(とうどうゆうと)。16歳の高校生である。隣にいるのは、9歳の弟である藤堂誠(まこと)と、従姉の一ノ宮桜(いちのみやさくら)(19歳)である。

彼らが今いる場所は、人でごった返す遊園地。観覧車やジェットコースターといったアトラクションに、親子連れやカップルがこぞって詰め寄っている。

そんな中に混じっている3人、勇人と誠と桜である。

事の発端は、一昨日の電話である。桜が、電話で「明後日の日曜日暇? 暇なら一緒に遊園地行きましょう! チケットが当たったのよ!」と電話をかけてきたのが始まりである。

何人分あるのかと尋ねると、3人分という返答が返ってきたため、勇人が誠に遊園地行くか? と尋ねたところ、絶対に行くと返答したので、桜と誠、勇人の三人で行く事になったのであった。

遊園地に来て早々、誠ははしゃいでいるが、実は内心勇人もワクワクしている。こういう所に来るのは、実は結構久しぶり。こういう楽しい所は。

今は、1日遊び放題券を入り口で買って、遊園地に入ったばかりの時だ。

「あーっ! お兄ちゃん見てよ! ステージでマジックショーやるんだって! 観に行こ観に行こー! 僕、マジックショー好きだから!」

「はいはい。そんなに急いで行かなくても、ショーは時間になればちゃんと開かれるから、それまでアトラクションにでも乗って時間を潰していよう。ね」

「で、でも……早くしないと、良い席が取られちゃうよ……!」

「まーまー、気楽にいこーよ。ショーまでは1時間もあるんだからさあ」

「むー……」

こうして、三人はショーが始まる前に、ステージの近場で時間を潰すことになった。


まず三人は、射的場へと向かった。エアガンで的を打ち抜き、得点の高い人が商品を貰えるゲームである。

しかしこのエアガン、一般的によくあるハンドガン型ではなく、ライフル型のエアガンである。これがクセモノであり、銃身が安定しないのだ。

それにより、誠と勇人は得点が振るわない。

「うーん、30点だって」

「僕は……10点」

「全く二人とも、情けないなあ。貸してごらん、銃っていうのは、こうやって撃つのよ!」

勇人からライフルを奪い取り、的に相対する桜。桜は、いとも簡単に的の真ん中らへんを撃ち抜く。続けて的を打ち抜き続ける。それは、どれも真ん中を撃ち抜く神業プレイである。

「わあ~! 桜お姉ちゃんすっごーい!」

「どうやったら、そんな風にポンポン的を撃ち抜けるのさ? コツとかあるの?」

「まあ、ちょっとしたテクニックがあるのよ。教えないけど」

「ちぇっ」

続いて、射的場の近くにあったアクションゲームに群がる三人。剣状のコントローラーを使って遊ぶゲームである。

最初に桜がやったものの、剣が妙に重くて振り切れない。次に誠がやろうとしたもの、剣が重くて持つことすらままらない。

「これ、重すぎて全然遊べないよ~」

「全く。ほら、貸してみなよ。こうやるんだよ」

勇人がやってみせると、面白いようにバッタバッタと画面の中の敵が切れていく。二人が重いという剣を、簡単に振り回してスコアを稼いで行く。

「お~凄い凄い。流石、元は剣道やっていた勇人君だねえ。なんで止めちゃったの?」

「まあ……色々とね」

「凄いぞ、お兄ちゃん!」

アクションゲームを終えた後、外に出て時計を見てみる三人。すると、ショーの時間はもう近いようだった。

「ねえ、お兄ちゃん。早く行かないと、ショーが始まっちゃうよ! 観たいんだよ~マジックショー!」

「はいはい、ちゃんと行くから。そう焦らないでね」

「全く、よっぽど楽しみなのねえ。誠君」

誠に引っ張られるままに、ショーが行われるステージへとやってきた勇人と桜。既に、結構な人がステージに詰めかけていたようだった。それでも、誠は楽しそうにしている。

そして、ショーは始まった。ステージに現れたのは、シルクハットにタキシードを着た、マントのマジシャン。そこで行われたマジックは、シルクハットから鳩を出したり、ハンカチからウサギを出したりとありふれた内容だったが、誠は楽しそうに見ている。

そうして、大脱出マジックでショーが終わった時、誠は勇人に言う。

「お兄ちゃん。僕ね、大きくなったらマジシャンになりたいの! そうして、帽子から鳩を出したりして皆を喜ばせたいんだ!」

「ふーん? 初耳だね。でも、マジシャンになるにはかなり頑張らなきゃいけないって話だよ? それはもう、何年も修行しなきゃいけないくらい」

「できるもん!」

「というより、誠君はあの格好がしたいだけでしょ。シルクハットにマントの正装が」

「だって、カッコいいんだもん! あの格好が!」

「フフフ。でも、格好から入るのも悪く無いわよね」

そんなことを話しながら歩いていくと、とある建物が三人の目に入った。『ミラーワールド』という、銀色で装飾された建物。

「見て、お兄ちゃん! なんか面白そう!」

「おお~、鏡の迷路かな?」

「誠君も良いのに目をつけるね~。んじゃ、行きましょ」

「行こう行こう!」


そうして、ミラーワールドに入って行った三人。中はもちろん、一面鏡で作られた迷路であり、ちゃんと道を確認しないと鏡にぶつかることも多々ある。

「また、ぶつかっちゃったよ……」

「これで誠君、5回連続で鏡にぶつかったわね~」

「ハハハ、全く誠ときたら……これ以上ぶつかってると迷路から出てこれないよ?」

「だ、大丈夫だもん! ちゃんと出れるもん!」

強がっていても、誠はちょっと焦っているようだ。それを、楽しそうに眺めている勇人と桜。

しかし、そんな楽しい出来事は、ある出来事によってぶった切られてしまう。

バツン! 

「わっ!?」

「ひゃあっ!?」

突如、アトラクションの電源が落ちてしまった。当然、辺りは真っ暗になってしまい、三人は驚く。桜は勇人にすり寄り、誠は兄である勇人に抱き着く。

「お、お兄ちゃん……!」
 
「大丈夫、落ち着いて。すぐに復旧するはずさ」

だが、明かりはいつまで経ってもつかない。

「もう、かれこれ30分くらい経っているのに、全然明かりがつかないわね……」

「お兄ちゃん……僕怖いよ……」

「心配ないさ。きっと大丈夫」

だが、明かりはいつまで経ってもつかない。それにより、業を煮やした桜は。

「ねえねえ~。いつまでも電気がつかないんじゃあ、ずっとここで立ち止まっていてもしょうがなくない? とりあえず先に進んでみようよ~」

「ダメだ。こんな暗闇の中、歩き回りでもしたら鏡にぶつかって大怪我するかもしれないだろ?」

「大丈夫大丈夫、壁沿いに歩いていけば、迷ってたってちゃんと出れるはずよ。とにかく、いつまでもこうしている訳にもいかないでしょ? 誠君が怖がっているし」

「そりゃあまあ……そうだけど」

「そうと決まれば、行くべきよ! じゃあ、私が一番前で先導するから、手を繋いでついてきて」

「じゃあ、そうするよ。ほら、誠も一緒に来て」

「うん……」

そうして、この暗闇の中を歩き回る作業を始めた。

しかし……。

「アレ? おかしいな……?」

「どうしたの?」

「さっき明かりがついてた時は、目の前に道があったはずなのに、いつの間にか無くなってる」

「あ、そう? じゃあ、戻ろうか」

そうして、来た道を戻ろうとするが……。

「あ、アレ? 来た道が……無い?」

「ちょっと、こんな状況でふざけているの?」

「流石に私だってふざけないわよ。私だって、訳わかんないんだから!」

「こんな時にケンカは止めて! お兄ちゃんも桜お姉ちゃんも!」

「あ、うん。わかった。しかし、どうす――」

その時だった。全員の足から、床を踏んでいる感覚が、失われる。地に足がつかない。まるで、空中にいるような……いや、本当に空中に浮いている感覚が……! 

「なっ――うわあああっ!」

「きゃああああ!」

「わーーーっ!」

悲鳴が暗闇に響き渡った。その暗闇に声は吸い込まれ、三人は落ちて行った。どこまでも深い、底なしの大穴に。暗闇の中へと……。


第一話。終わり。

Re: BRAVE BOYS ( No.3 )
日時: 2019/02/14 23:40
名前: ブラー (ID: 1866/WgC)

第二話「突然、異世界に!?」


「わあああああぁぁぁ……」

底なしの闇へと、落ちていく勇人、誠、桜の三人。それこそ、いつまで続くかわからない程、落ちてゆく。

いつの間にか、三人の意識は途切れてしまった。



「ん……うぅ……」

勇人が眼を覚ますと、目の前に青空と白い雲、そしてそれらを囲む木々が見えた。そして、ひとしきり吹いているそよ風が肌に感じられた。

「あれ……? どこだここ……?」

上半身を起こして周りを見渡して見ると、辺り一面木と草むら。周りには本当に木しかなく、同じように木々が並んでいるように見えた。

「……どこなんだよ、ここは……」

森の中に、ただ一人座っている。すると、あることに気づく。

「あ、そうだ! 誠に、桜がいない! ったく、二人ともどこにいるんだ!?」

立ち上がり、走り出す勇人。どこまで続くかわからない森を、ひたすら前へと走った。

しかし、森を当てもなく走っても当然見つかる訳もなく、ただひたすらに森が続いているだけだった。

「ハァ……ハァ……! どこまで続いているんだよ、この森は……」

膝をつき、項垂れる。すると、ある違和感に気づく。

「ん……? な、なんだこれ!? 僕の手が!」

自分の両腕が、手甲に包まれていたのだ。それを見て、体を見てみると、上半身が金属製の鎧に包まれ、下半身がスーツとブーツで覆われていた。そして、腰には剣がぶら下がっていた。

「俺、こんな服着てたっけ? というか、いつの間にこんな服着させられたんだ!?」

自分の格好が、あまりにも荒唐無稽な格好になっていたことに、驚きを隠せない勇人。しばらく呆然とするが、唐突にある考えが浮かぶ。

「……この剣って、どんななんだろ」

剣を鞘から引き抜いてみると、両刃の長剣が出てきた。両手で柄を持ってみると、ずっしりとした重さを感じた。

「こ、これ……本物なのかな? ちょっと、振ってみようかな」

思い切り横ぶりしてみると、空を切る感触を直に感じた。そして、調子に乗って縦切り、斜め切りをする。そして、木に向かって剣を振ってみると、木がスッパリと切れた! 

「えっ、えええ!? 木が、真っ二つに切れた……! まさか、この剣、本物……!?」

剣が本物だと気づいた勇人は、危なくないようにそっと鞘に剣をしまう。

(こんな危ない物、振り回しちゃダメだよな……。早く二人を探そう)

勇人は再び歩き出し、桜と誠を探し出す。すると。

「ん? なんだ?」

勇人の目の前に、突如白い鳩が現れる。鳩は勇人の目の前に来ると、ポンッと音を立てて消えてしまった。すると今度は、草むらがガサガサと音を立てた。その音は、次第に大きくなっていき、勇人の方へと近づいてくる。

「本当に、なんだ!?」

音は更に大きくなる。そして、音を立てながら草むらの中から飛び出して来たのは……。

「お兄ちゃーん!」

「ま、誠!? ってか、お前もその――」

草むらから飛び出してきた誠は、勇人とぶつかり、互いに尻もちをつく。だが、誠はというと……。

「ううっ、んむう~」

「誠……お前も着替えさせられたのか?」

誠も、遊園地にいた時とは別の格好になっていた。

全身黒のタキシードに、背中には黒いマントを羽織っていた。そして、ぶつかった衝撃で頭をすっぽり覆ってしまった黒のシルクハット。それは、誠が憧れていたマジシャンの衣装そのものであった。

誠は、シルクハットを脱ごうともがいている。そして、ポンッとシルクハットは脱げ、誠は改めてシルクハットを被り直し、勇人に抱き着く。

「お兄ちゃん! やっと会えたね!」

「ああ、こっちも会えて嬉しいよ! ……ところで、その格好は一体……?」

「あ、うん。目が覚めたらさ、いつの間にかこの格好になっていたんだ。お兄ちゃんも、違う格好になっているけど……」

「あー……。なんでかこうなっちゃったみたい」

「そうなんだ……そんなことより、桜お姉ちゃんももうすぐ来るよ!」

「えっ、桜が!?」

「あー、探した探した! やっと見つけたわよ!」

草むらの中から、桜が現れる。だがその格好は、軽装な鎧と、背中にはライフル銃のようなものが背負われていた。

「あ、桜もか……」

「そーなのよ、この銃ったら重くてかなわないわ」

「そーなのか……。ところで、なんで僕の居場所がわかったの?」

「あっ、それはね……。帽子から出てきた鳩さんが教えてくれたの!」

「帽子から出た、鳩……?」

「見ててね、お兄ちゃん」

誠はシルクハットを頭から外し、軽くフチを叩く。すると、シルクハットの中から鳩が飛び出し、辺りを飛び回る。そして、鳩はポンッと音を立てて消えてしまった。

「どう? 凄いでしょ?」

「お前、どうしたっていうんだ?」

「わかんない! でも、一人でいる時帽子を叩いてみたら、鳩が出てきて飛んで行っちゃったの。それで鳩を追いかけていったら、桜お姉ちゃんとお兄ちゃんに会えたんだ!」

「……つまりは、そのシルクハットがなんか凄い力を持っているってことなのか?」

「わかんない!」

「まあこういうのは、使って行くうちにわかるでしょ。私の銃だって、さっき撃ったら本当に銃弾が出ちゃったんだから、仕方ないわよね。私達本当になんか力が使えるようになっちゃっているみたい」

「……一体なんでそうなったんだい? まあ、僕も腰の剣が鋭い切れ味を誇っていたから、人の事は言えないけど……」

「それよりも、あっちに大きなお城が見えたわ。とりあえず、ここがどこかもわからないし、あのお城に言った方が良いんじゃない? いろいろ聞けるかもしれないし」

「まあ、てがかりがない以上、そこに向かうしかないか……」

三人は合流し、桜の言うお城へと向かうのであった。



その城は、森を抜けた一面の草原の上に立っていた。草原の中にポツンと立つ城は、どうにも哀愁が感じられた。

城に辿り着いた三人は、門の目の前に立っていた。門を勇人がノックしてみるが、反応が無い。

「留守なのかなあ?」

「いや、こっちに気が付いてないだけかもしれない」

「どっちにしろ、入れて貰えないんじゃこのまま野宿ってことになりそうね~」

「えーっ!? 暖かい布団で寝たいよ~!」

野宿に対し、誠がわがままを言い始めた時だった。

「ホーッ、ホッホー! 安心したまえ勇者一向よ! 野宿はしないぞ!」

突如、その声が聞こえたと同時に、三人の目の前にガラガラと音を立てながら現れたのは。

「なぜなら、このボク様がお前らを倒すからだー!」

三人の目の前に現れたのは、馬車……ではなく、コウモリのような生き物が引っ張っているリヤカーに乗った、頭に角を生やした白い肌の赤マントの子供であった。リヤカーの横には、『黒馬王号』と汚い字で書かれていた。

「……」

「……」

「……」

余りにも唐突な事に、三人は固まってしまう。そんな中、勇人が口を開く。

「えーっと、君は……」

「コラー! こういう時は、『な、何者だお前は!』と聞くのが礼儀だろう! お約束を無視するのは良くないぞ!」

「じゃ、じゃあ……。な、何者だお前は!」

「よくぞ聞いてくれた!」

(お前が無理矢理聞かせたんじゃん)

「世界を支配せんとする、第五天魔王ルシファーの愛息子! いずれ第六天魔王になる(予定)の男! ガンナー様とはボク様のことだー!」

と、リヤカーの上でカッコつけるガンナー。それを受けて、もう一回三人は固まってしまう。

「お前達は異世界から来た勇者なのだろう!? なら、ここでボク様が華麗に消し去ってくれる! よぉーし、行くぞー!」

そうして、リヤカーから取り出したのは、ボウガンとおもしき弓矢であった。それを即座に発射するが、矢は勇人の頬をかすめただけで、当たらなかった。

それでも身の危険を感じた三人は、焦る。

「ちょっと何!? なんで僕らが殺されなくちゃいけないの!?」

「な、なんでなんでえ!?」

「というか、ここ私達の世界とは違う世界なの!? やだー! こんな所で死にたくなーい!」

「ホーッホッホー! 貴様らの最後だぁ!」

ボウガンに矢をセットするガンナー。もうダメかと思われた、その時! 

「ぷぎゃっ!」

「えっ!?」

突如、飛んできた光の玉が、ガンナーを吹っ飛ばしたのだ。余りにも唐突な展開が多すぎて、もうついていけない三人。すると、三人の目の前に、紅いマントと王冠を身に着けた、髭の濃い男が現れる。

「全く、こんな所にまで魔物が来るとは……おちおち出かけることもできないな」

「あ、あなたは……」

「私の名前はアーロン。この城、ヴァイオレット城の王様だ。君達は、違う世界から来た人達みたいだねえ……。なあに、心配いらないさ。君達のことは私が守ってあげるからね」

「えっ」

「さあ、我が城にご案内しよう」

アーロンが門の前に立つと、巨大な門はひとりでに開いた。そして、アーロンはその中に入っていく。

三人は、最初は入ろうか躊躇するものの。

「どうしたんだい? 何も危害は加えないよ。さあおいで」

と、優しい言葉をかけられたことで。

「お兄ちゃん、行こうよ。あの人、僕達を助けてくれたみたいだし、それに……あったかいお布団で寝たいから……」

「うん、行こうか」

「その方が良いみたいね」

ユウト、マコト、サクラの三人は、ヴァイオレット城へと足を踏み入れるのだった。


第二話。終わり。


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