コメディ・ライト小説(新)
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- 大宮の日常 第2編
- 日時: 2019/03/17 16:05
- 名前: まりねこ (ID: ACjp5Dd4)
********紹介********
大宮大智
「この小説の主人公。本屋で出会った絵本を見つける・・・」
大宮咲菜
「大智の妹、2編目で本好きが発覚」
沙川幸
「本屋でアルバイトをしている同級生。」
久しぶりだな。この本屋に来るのは・・・。
そう、ここは『網澤本屋』。俺が中学生のときはよく来ていた本屋だ。
店員「いらっしゃいませ!あ、大宮君、久しぶり!」
大宮「あ、左西さん。」
この店員は左西美也。俺が中学生のとき、めっちゃ本を勧めてきたひとだ。この書店にくるきっかけと言ったほうがいいな。
沙川「あ、大宮。ま、マズッ」
大宮「沙川、バイト?駄目じゃないのか?」
沙川「ぎくり」
大宮「俺の高校は別に大丈夫だけど、お前のとこは確か駄目だもんな。」
沙川「お願いだー。大宮、黙っててくれー!」
大宮「しゃーないな。幼馴染のよしみで黙っといてやるよ。」
沙川「ありがとうー!本一冊俺が奢ってやるぞー。」
大宮「本を奢るとは・・・」
その時ドアが開く。
沙川「いらっしゃいませ!」
左西「いらっしゃいませ!」
咲菜「え、お兄ちゃん、本屋に来るなんて久しぶりだね」
大智「お前、部活は?」
咲菜「今日先生が出張だったの。」
大智「ふーん」
咲菜「聞いといて何、その反応!」
大智「お前、本なんて読むのか?いっつもバスケばっかしてるイメージだが」
咲菜「失礼ね!私だって本くらい読むわよ!」
咲菜が本を読むなんて知らなかった。
咲菜「そうだ、左西さん、いつもの種類のやつ、新しいのある?」
左西「あるよー。ブラックマジックとか、これこれ。」
咲菜「へー。結構面白いねー。これにしよ。」
大智「沙川、俺の代わりにこいつに本をおごってやれ」
沙川「お前はいいのか?」
大智「別にな。ちょっと今日は面白いものがあったら今度買う、って感じで来たから。」
咲菜「えっと、その、私が奢ってもらうの?いいんですか?」
沙川「大丈夫だよ。こいつが言うなら別にどうってことないよ。」
咲菜「ありがとうございます!」
--退店--
咲菜「ありがとね、お兄ちゃん。」
大智「え?俺、なんかした?」
咲菜「ほんとは買いたかった本、あるんでしょ。私わかるよ。これでしょ。あ、この本は自腹だからね!」
袋からは『最終晩飯』という本だった。
咲菜「これでしょ」
大智「いや、お前。これの隣のやつな。バイバイ田舎ってやつな」
咲菜「えっ、お兄ちゃん、そんなセンスない題名の小説買おうとしてたの!?」
大智「お前のブラックなんちゃらよりはましだろ!」
咲菜「んな!?お兄ちゃん、今、全国の西藤海人ファンをバカにしたわね!」
誰だよその西藤海人って。
大智「いや、その西藤海人よりこっちの小林亮のほうが有名だろ!」
咲菜「なによ!有名かで言ってるじゃないの!」
という変な会話をしながら帰宅。晩飯を食べる。
咲菜「ねえ」
大智「なあ」
大智&咲菜「さっきの本貸して」
俺らは驚く。ここでハモるとは思わなかった。小説を貸してみた。
2人はもう読み終わった。なぜお互いの本を読んだ方が早かったのだろうか。
わからないな・・・。
--2時間後--
咲菜「やっと終わった」
大智「ふぅ。」
小説を読むと字ばっかで目が疲れる。
ん?あいつは疲れた素振りもみせずに読むなんて・・・、まさか。
咲菜「ぐぅ」
大智「こいつ、寝ながらページをめくってる!?」
ピンポーン
咲菜「ふえ!?」
大智「ん?なんか頼んだっけ?」
?「宅配便でーす」
宅配員「アメリカからで匿名のお届けものです。1956円になります!」
匿名で、着払いかよ!
小銭しかなかった気がする・・・
彼奴に貸してもらうか。
-----
咲菜「なんだろうね」
大智「あ、わかったわw(わら)」
咲菜「なになにー?」
大智「EMEZAN(えめざん).(どっと)COM(こむ)で頼んだ奴だ。本を3冊頼んだだけなのに2000円もしたかな?」
咲菜「何て本?あ、お兄ちゃんのことだしまたセンスない本でしょ」
大智「なんだってー!西河斉喜先生の作品をバカにする気か!」
咲菜「はいはいすごいですね~~」
大智「絶対思ってないだろ。まぁいいや。えっと、『キミと一緒』と『あなたに会えて』とあれ?あと一つない・・・。
咲菜「問い合わせてみたら?」
大智「△△△-××××-〇〇〇っと」
咲菜「あっ、待って」
大智「もしもし、EMEZAN.COMですか?実は配送してもらったものが足りないのですが・・・」
EMEZAN.COM「Wh,What?Sorry,Ican't speak Japanise.Could you substitute for someone who can speak English?」
大智「So,,,Sorry...」
そうか。エメザンはアメリカの会社だった・・・。
咲菜「だから言ったのに…」
大智「どうすれば…」
咲菜「カナちゃんにお願いしたらいいんじゃないの?」
大智「そういえば西宮がいたか!」
咲菜「明日呼ぶよ?」
大智「あんがと」
-----翌日-----
西宮「えっと、本が一冊足りなかったと。」
大智「ああ。」
西宮「エメザンの本社に電話とか初めてー!」
そりゃそうだろうな…。
西宮「じゃあ、早速」
西宮「The other day, I asked for three books at that company, but I didn't get one.」
EMEZAN.COM「I was sorry. I will send it out immediately. Could you tell me the name?」
西宮「足りなかった本の名前は?」
大智「大樹の下で。」
西宮「It is a book "taijunositade". Thank you.」
EMEZAN.COM「I will send it out. We will bear the shipping cost here.」
西宮「Thank you.」
大智「ありがとー。本が届くまではもうちょっと待たないとな…」
西宮「んじゃあ、私帰るね~」
大智「ありがとー。」
咲菜「ありがとねー!」
西宮「お邪魔しました。」
----1週間後----
大智「やっと届いた!手紙もある・・・日本語だ」
【先日のお電話通り、御本をお届けしました。これからもEMEZANはサービス向上に向けていきます。これからもEMEZANを御贔屓にお願い致します。これからはEMEZANは日本語にも対応する電話サービスを開始いたします。】
咲菜「よかったね、英語ができないお兄ちゃんにはいいサービスじゃん」
大智「あ、ああ」
咲菜「どうしたの?」
大智「これ違うわー!」
咲菜「ゑゑゑゑゑ!」
おしまい