コメディ・ライト小説(新)
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- 妖界での新生活
- 日時: 2019/03/18 17:18
- 名前: azuno* (ID: s00TEuml)
試験に落ち高校に行くことができず悲しんでいた少女、谷井空は
ある神社に辿り着いた。この日、彼女の両親がいなくなった日だ。
落ち込んでいた彼女の元に一人の女が声を掛けてきた。
神と妖が集う宿【高天原】>>01
- Re: 妖界での新生活 ( No.1 )
- 日時: 2019/03/18 17:16
- 名前: azuno* (ID: s00TEuml)
何度も溜息を吐いた。試験と言うのは想像以上に辛い。緊張で
分かっていたことが分からなくなることもある。また溜息を吐いた。
???「そんなに落ち込んでどうしたのですか?」
空は顔を上げた。小麦色の狐を連れた女性だ。だが人間とは思えない何かを
感じる。彼女は空の隣に座った。
空「実は―」
彼女に事情を話した。
???「成程、それに落ちてしまい両親も死んでしまったのですね…。では
私から一つ頼まれてはくれませんか。私は豊穣神ウカノミタマと申します」
その名前は聞いたことがある。神様の名前だ。
空「え!?か、神様が何で…」
ウカノミタマ「貴方には私が見えるのですね。では私の白狐が営む
宿をお手伝いしてあげてはくれませんか?」
ウカノミタマは金色の鈴の首飾りを空に渡した。
ウカノミタマ「その鈴を持ちこの神社の奥を真っ直ぐ進むのです。
そうすれば貴方はこことは別の場所。私たち神や妖たちが住まう
妖界へ辿り着くでしょう」
ウカノミタマは立ち上がった空の背中を軽く押した。
空は笑顔で頷いて林道を進んでいく。赤い夕日が彼女を照らす。
そのうち夜になり林を抜けた。赤い提灯の光が見えた。
???「お前その鈴何処で手に入れた?」
白髪に切れ長の目をした男が空を見据える。彼が気になっているのは
彼女が貰った鈴のようだ。
空「これはウカノミタマさんが渡してくれました。彼女の白狐が営む
宿を手伝ってやってくれと言われまして…あ、もしかして」
その男がウカノミタマが言っていた狐、咲斗が営む宿【高天原】で
空はついに働くことになった。
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