コメディ・ライト小説(新)

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『恋愛契約』
日時: 2019/04/06 16:54
名前: *叶* (ID: iGvI5nur)


「私を楽しませてくれるなら、付き合っても良いかもよ?」

私、早河はやかわ結音ゆねは、大胆不敵に笑う…




そんなつもりはなかったのにな!! 

相手を一蹴したかったのに、なんで挑発しちゃったの私──!?

天の邪鬼ってこういうとき嫌だな。

私は、自分の発言を悔いながら、『契約相手』を見つめた。 

これは、私──早河結音と、『契約相手』──高田翼の恋愛物語ラブコメであるっ!?


    *作者から*

『Smiling!!』より更新するかm((おい

主に『乙女ゲーム的な日常!?』がスランプなときに更新します!←

コメントはいつでもお待ちしております!
今作もよろしくお願いしますm(_ _)m
                     
        

Re: 『恋愛契約』 ( No.1 )
日時: 2019/04/06 17:01
名前: *叶* (ID: iGvI5nur)

*1*

「恋愛なんてさ、くだらないよね!」

私─早河結音は、牛乳パックを開けながら、親友の千鶴にそう愚痴った。

「はぁ?何、どーしたの」

千鶴は髪を結わえながら、興味なさそうに訊いた。

千鶴ちゃんよぉ、そんな態度は彼女である私に(もちろん冗談である)、とっても良いわけ??

「…数学25点の結音ちゃん、どーしたの…」

千鶴は笑顔のまま、冷たく言った。

うげぇ!
サラッと人の傷口を抉った!!

まあ、クールビューティな千鶴はそういうこともサラッとやってのける。

もう慣れたけどね。

親友の軽口に少し傷つきながら、私は机をバンッと叩いて力説しようと、立ち上がった。
                      

Re: 『恋愛契約』 ( No.2 )
日時: 2019/04/06 21:29
名前: *叶* (ID: iGvI5nur)

「千鶴はスーパーイケメン彼氏がいるしわかんないけど!…非リアは辛い…」

千鶴には、大賀くんという色白でイケメンな優男と付き合っている。
ときどき聞かされる惚気のろけ話でも、その性格の良さが判明している。

「…で?彼氏、作りたいの?」

大賀の知り合いに声かけてみよっか?と優しい千鶴が提案する。

いやいや、私が言いたいのは──!!

「彼氏がいるかいないかでリア充扱いするのはどうかと─!!」

オタクだってリア充じゃないか!
なのになぜ私たち、オタクがクラスカースト最低なの!?

言い忘れてた。
私は、歴史オタクだ。
主に幕末担当。

「あっそ…まああんた、見た目は悪くないし、粗暴な態度はやめたら?」

んー…千鶴、貶してるの?

少し複雑な思いで、焼きそばパンを頬ばろうと大口を開けた、その瞬間…。

「早河さん、ちょっといい?」

え?
優しい声が、後ろから聞こえてきた…?

口を大きく開けたまま、振り返ると───?
                 


                      

Re: 『恋愛契約』 ( No.3 )
日時: 2019/04/14 19:05
名前: *叶* (ID: CCab1VcE)

色白で背の高い、涼やかな目元のイケメン様が降臨されていた。

えー、このイケメン様、私のクラスメート兼彼氏…んな訳ない。
普通のクラスメートですわ。

名前を【神野こうの純也じゅんや】と言う。

勉強もトップだし、イケメンだし、優しいし─で学校内でもかなりモテる。

漫画の世界だとそんなのもありだけど現実でもそんなことは有り得るらしい。

────神様は不公平だっ!!

「俺の後輩の頼み、聞いてやってくれない?」

神野くんが指す方を見れば、教室の入り口に心細そうな様子の、かわいい系美男子イケメンが居た。

「アイツ、高田って言うんだけど───、まあ聞いてやって」

仕方ないですねえ、この結音様がスパーンと解決してあげようじゃないか!

愛しの千鶴ちゃんに、ちょっと行ってくるわと声をかけると。

「キャーッ!やったぁ、推しの『岡田以蔵』様がでたぁ!!」

言うのを忘れてた。
千鶴は乙ゲーオタクだ。
主に歴史関連の。

「千鶴ぅ、私のスマホのやつでもそのSRカード引いといてっ!」

愛しの推し《藤堂平助》SR出してっ!と最後に頼み込み、私は教室の入り口へ向かった。
               
                                 

Re: 『恋愛契約』 ( No.4 )
日時: 2019/05/12 15:42
名前: *叶* (ID: TiyGL1QZ)

「付き合ってください!」

………………………………は?

高田クンが、顔を真っ赤にして────『コクってきた』。

状況に頭がついてこない。

What??

「女子が五月蠅いんです、毎日の如く告白してきて」

高田クンは、はぁっとため息をつく。
さらっとスゴいこと言ってるぞ、こやつ。
大体文脈から察し、私は尤もな疑問を口にする。

「何故私?」

高田は(もうクン付けがめんどくさくなった)、少し真面目な顔になって、

「だって──、」

もしかして私が可愛いから、とか?
照れるなぁ。
私の心は推しに捧げてるのに。
揺れるじゃねぇか。

「───めんどくさいイチャイチャをしなくて良さそうだったので」

どういう基準だソレ!?
アレか、高田はイチャイチャが嫌い=私もイチャイチャが嫌いそう=付き合っちまおう。
こういう感じだろう。

ってかどんだけイチャイチャ嫌いなんだ。
私も推しとイチャイチャするのは好きだけど、それ以外は嫌だ。

「『契約恋愛』ならぬ『恋愛契約』をしてほしいんですよ」

高田、『契約恋愛』という言葉を知ってたのか。
ラブコメマニアとみた。

──いやいや、私、安い女じゃないですし?

「私を楽しませてくれるなら、付き合っても良いかもよ?」

私は不敵に笑った───そんなつもりじゃなかったのになぁ!!
ってか楽しませるって何をどう?

いろいろ突っ込めるわ、自分の言葉セリフ

高田もニヤリと笑って(意外とノリが良いらしい)、

「絶対付き合ってもらいます」

と此方も不敵に笑った。

      *

というわけで、私は高田と勝負(…というか何だろう?)をする事になってしまった。

教室に戻れば、千鶴が私の推しのSRを引いていたので(しかも千鶴のスマホで)、とりあえず怒った。
                                      
  

Re: 『恋愛契約』 ( No.5 )
日時: 2019/05/13 18:58
名前: *叶* (ID: TiyGL1QZ)

*2*

「へぇ…アンタも物好きね」

千鶴は少し口の端を上げた。
他人から見れば少し怒ったような顔に見えるけど、彼女が笑いを堪えてることを長年の付き合いがある私は知っている。

「千鶴…さらっと酷いこと言ってるよ!?」

『物好き』って…そんなに褒められるような言葉じゃなくない!?

「まあまあ、そんな素直じゃないアンタも私は好きよ?」

千鶴は少しだけ赤くなり、そんな事を言った。
………萌えるゥゥ!

このツンデレ感!
普段はクールなのにときどきデレる!使い分け上手すぎ。
千鶴、大好きだぁ~!!

と、興奮のあまり千鶴に抱きつくと、べりっとはがされた。
…素直じゃないんだから。
             


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