コメディ・ライト小説(新)
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- 空色はいつもブルーとレッド
- 日時: 2019/05/01 01:43
- 名前: ナナモア (ID: J69v0mbP)
「ゆうくーん、今日もブルーだよ。」
空を見上げて笑った、元気いーっぱいの笑顔でっ!
ーー
こんにちわ。ナナモアです
今回はね、「空色はいつもブルーとレッド」というお話です。
ちょっと、グロい要素あり...
▽キャラ紹介(重要人物)
・尾崎 明日香
高校二年生 16歳 8月22日生まれ
好きな言葉は「諦めない」
この話の主人公
・湊 裕貴
小学生 4月8日生まれ
好きな言葉は「ブルー」
路地に居た男の子
▽あらすじ
父も母も亡くなり、ひとりになった明日香は路地でなぞの少年、裕貴と出会う。
裕貴はどんどん明日香に心を開いていくが————
▽目次
○第1章 「心の色はブルーとレッド」>>1->>3
・第1話「路地の少年」>>1
・第2話「出会いと運命」>>2
・第3話「色の性格」>>3
- Re: 路地の少年 ( No.1 )
- 日時: 2019/04/29 12:06
- 名前: ナナモア (ID: J69v0mbP)
『路地の少年』
『あたしね、アイドルになるの!』
あーあ、あんなキラキラした虹色の夢はどこにやら...
バッカみたい、「将来コンサートするから来てね」とか...来る以前に来れないじゃん、この世にいないんだし
2人一緒に逝って、あたしだけ追いてって——
あたしも連れていけばよかったのに
プツプツプツプツ
雨が傘に当たる音が聞こえ、周りは車の音、人の声、全部がうるさい
こんなビルがたってるところなんか嫌い、静かなところに逝きたい。
逝きたい———
「ブルー...レッド...イエロー」
うるさい音の中にブツブツと何を言ってる男の子の声が聞こえた
その声に耳を向けると
「死にたい」
ーー
いつの間にかあたしは傘を放り投げて男の子を抱いていた
「死んじゃダメだよ!!!君にも夢があるんでしょ?死んじゃいやっ!!」
「レッド...」
「え?」
体を離すと、男の子があたしと目を合わせてつぶやいた
「お姉さんの心はレッドだよ。血の色みたいに真っ黒の赤」
血の気が引いた———
何この子...怖い
怯えていると、急に男の子は我に帰ったように目に光を戻した
「うわっ!俺何言って...って、お姉さん誰!?触らないで!!!!」
男の子の肩を触っていた手を離した
怯えた男の子は泣きそうな顔であたしを見上げた
「家来なよ」
自然に口が動いた、運命を感じた
この子の心はブルーだったから——
- Re: 出会いと運命 ( No.2 )
- 日時: 2019/05/01 01:03
- 名前: ナナモア (ID: J69v0mbP)
『想いの卵焼き』
「んー、、ふわぁぁ〜」
男の子がソファから起き上がって大きなあくびをした
あたしはエプロンを付けて、おたまを持ちながら
「おっはよー朝ごはんでっきーるよー」
と、良いリズム感で話しかけた
「お、お姉さん。僕...」
「あたしはお姉さんじゃない!明日香だよ」
「明日香...」
「そう明日香!んでー君は?」
「俺は...裕貴。湊裕貴」
「裕貴、裕貴、裕貴...ゆうくん?」
「ゆうくん」というニックネームが恥ずかしいのかゆうくんは頬を少し桃色に染めた
「あっはは、じゃあゆうくんね。ほら、ゆうくん。椅子に座って」
コクリと頷いて椅子に座った
「ほらーできたよ」
おぼんにお味噌、卵焼き、ご飯、お茶、箸をのせてテーブルに置いた
「えっと...明日香。」
「食べて食べて...!」
エプロンを脱いで、ゆうくんの前の席に座った
「「いただきます」」
ゆうくんが真っ先に卵焼きを口へ運んだ
「ど、どうかな。」
「——普通。砂糖入れすぎ、甘い。それ以外は完璧かな」
痛いところをつかれて「うっ。」と肩を落とす
「あ、あたし〜甘いの好きでさぁ。いつもの癖で〜」
もぐもぐと次にゆうくんはご飯と味噌を口に運んだ
「おいしいっ!」
ぱぁっ!と笑顔になったと思ったら急にうつむいた
「どうしたの?」
「・・・、いや?なんでもないよ。それより、色に性格があるって知ってる?」
「え?」
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