コメディ・ライト小説(新)
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- 三島くんは潔癖症
- 日時: 2019/05/25 00:38
- 名前: わたあめ (ID: qh2qVUY5)
@三島 理央(みしま りお)
大学2年。クールな性格で極度の潔癖症。
容姿端麗で女子からの人気が高い。
@南 結里花(みなみ ゆりか)
大学2年。明るく前向きな性格。
理央に一目惚れしどうにか頑張るも拒否られまくる。
@九条 夏輝(くじょう なつき)
大学2年。女たらしで社交的な性格。
理央とは中学からの知り合い。決して仲良くはない。
- Re: 三島くんは潔癖症 ( No.1 )
- 日時: 2019/05/25 01:03
- 名前: わたあめ (ID: qh2qVUY5)
#01 【 絶対付き合いたい 】
大学に入った瞬間、わたしに暖かい風が吹いた。
同じ学年の三島くん。
彼は入学初日から女子がキャーキャー騒ぐほど、かなり、かなり、かーなりカッコ良かった。
顔、スタイル、服装すべてが完璧だった。
そして容姿だけじゃなく、頭も良くて、さらにファンの女の子にまったく興味を持たないそのクールな性格。
それすらカッコイイ。めっちゃカッコイイ。
三島くんはまさに、わたしのタイプだった。
とはいえ、入学して1年はファンたちが三島くんの周りにいすぎて近づけなかった。
そして2年生になった今、わたしに転機が訪れたのである。
わたしは地元、宮城を離れ千葉に住んでいる。
つまりアパートを借りて一人暮らしをしているということである。
そしてそして、その転機というのはこれまたベタなこと。
わたしの部屋の隣の空室に新しい人が入居した、その人がまさかの、である。
結里花は家の前に立ち、隣の部屋の表札を見た。
紛れもなく、そこには《三島》の文字。
そして買い物帰り、引っ越してくる三島くんを目撃してしまったのである。
これはもう、付き合うフラグじゃない?
わたしは三島くんのことを知らない、そういう体でいこうと思う。
そして知らないふりをして近づいて仲良くなりーの、、、ってなシナリオ。
結里花はそんなくだらないことを考えながらニヤニヤする。駅のホームで。
隣のサラリーマンにドン引きされていることにも気づかず、結里花はただただニヤける。
「結里花!おはよ!」
そんなニヤニヤしていた時に声が聞こえた。
結里花が横を見ると、同じ大学の千里がいた。
「千里ちゃーん、おはよ~」
結里花がそう言うと、千里は茶化すように言った。
「なーにニヤニヤしてたの?」
「ああ、それがね、聞いてよ千里ちゃん。なんと、わたしの家の隣に三島くんが引っ越してきたんだよ!」
結里花がそういうと、千里は驚いた表情で答える。
「ええっ!三島くんってあの三島理央?!まじ?」
「まじなの!1年間この気持ちを押し殺した甲斐があったよ·····」
「結里花ずっと三島理央のこと言ってたもんね。ミーハーなんだから」
「誰がミーハーよ。だって三島くんカッコイイじゃん」
「女子はみんな三島くんのこと好きよね。まあ確かにイケメンだけどさ。でも良かったじゃん、三島くんに近づけるチャンスができてさ」
「ぜーーーーったい付き合いたい!付き合う!」
なんて会話を朝から繰り広げ、大学へ。
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