コメディ・ライト小説(新)

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僕らの魚沼高校
日時: 2019/05/26 17:05
名前: やまっしー (ID: QpQO3hjP)

明日から僕は魚沼高校うおぬまこうこうに通う。
やばい、暇すぎる。
僕は、バイトもないため暇だった。
「姉ちゃーん、散歩してくる。」
そう言って僕は、家から出て自転車に乗る。
行き先は魚沼高校だ。
別に新しい生活にワクワクしてた訳じゃない、ただ明日通る道を間違えて遅刻しないように進学早々遅刻しないように高校に向かう。
いや、待てよ、新しい生活にワクワクしてるじゃないか。
まぁ、いい取りあえず高校に向かう
ためペダルを強く踏む。
実は家から、学校まで凄い遠い、直ぐ近くにも高校があるのだか、皆んなと一緒になるのが嫌であえて遠い魚沼高校にした。
三十分ほどたっただろうか、
魚沼高校と書かれた門が見える。
「でけー」
思わずそんな声が漏れる。
明日から此処で勉強すんだよなぁ。
そんな事を考える。
何だろう楽しみになってきた。
ポケットが振動で動く。
携帯が鳴っている。
電話だ。
僕は電話に出る
「もしもーし」
「ちょっと、弘樹ひろき今何処」
姉ちゃんが大きな声で言う。
「えっ、高校だよ、さっき散歩に行くって...」
「母さんが、夜ご飯何がいい? って言ってたわよ。」
「んー、何でもいい」
姉ちゃんは暫くして
「何でも良いは駄目。」
マジかよ、決めんの僕かよ。
「えー、じゃあ、肉じゃが」
「りょーかい。あと暗くなる前に
帰って来てね。危ないから。」
「もう帰るよ。」
そうして電話を切り呟く。
「どんだけ過保護なんだよ。」
自転車に跨がりペダルを踏む。

家に着き、ご飯を食べ、すぐに眠りについた。

続く。

Re: 僕らの魚沼高校 ( No.1 )
日時: 2019/05/26 20:37
名前: やまっしー (ID: QpQO3hjP)

入学式は、あっさり終わった。
早速教室に入り、担任を待つ。
ドアが開き、メガネをかけた若い
男性が入る。
教卓の前に立ち
「初めまして、私は、君達の担任
加賀 永(かが ひさし)だ、
よろしく」
そうして担任は続ける。
「君らに、自己紹介をしてもらう
出席番号順によろしく」
それから、1番から順に名前、中学
などを言っていく。
「私の名前は、二 伽耶(したなが かや)です。岡岸おかぎし中学校でした。」
伽耶かや、珍しい名前だなぁ
と思いながら僕の順番を待つ。
最後になり僕の番が来た。
僕は席を立ち教卓を前に立つ。
「僕の名前は、吉 弘樹(よし ひろき)
です。平尾ひらお中から来ました
よろしくお願いします。」
因みに僕の苗字も珍しいほうだ。
自己紹介も終え。
春休みの課題も提出し、下校の時間がきた。
僕は、一目散に駐輪場に向かい、
自分の自転車に跨がる。
家にむかいペダルを踏み込んだ時、
後ろから、
「吉くん」
と、呼ばれる。
後ろを振り向く、僕より少し小さい髪の短い女の子が立っている。
あれ?確かこの子は...
そうだ!
二 伽耶 !
「えと、したながさん、何か
僕に...」
そう言うと彼女は、
「私の事覚えてない?」
と言ってくるが、僕の記憶にはこんな可愛い女子は知らん。
「いや、人違いじゃない?
僕覚えてないし、」
そう言うと彼女は、必死に
「いや、あの、えっと、
幼稚園の時に私が転んで泣いてたら、飴とハンカチで手当てしてくれた、弘樹君だよね。」
と言ってくる。
僕は、思い出す。
「あぁ、あの時の薄っすらと覚えてるよ」
すると彼女は、嬉しそうに
「良かった、覚えてたんだ!」
「?」
僕の頭の中は、?(はてなマーク)
でいっぱいだった。
「あの時のハンカチ返そうとおもってなんだけど、吉君引っ越しちゃったから、今返そうと思って」
そう言ってトミカのハンカチを
渡される。
「ありがと」
やばい、帰りたい。
そう思い出た言葉が、
「僕もう帰るから、また明日
バイバイ」
それだった。
自転車のペダルをいつもより強く、早く漕ぐ。
家に早く帰りたい。

続く。

Re: 僕らの魚沼高校 ( No.2 )
日時: 2019/06/03 18:38
名前: やまっしー (ID: QpQO3hjP)

時の流れは早い。
気が付けば8月、制服も夏服になり何人か友達も、出来やっと学校生活にも慣れてきた。
そんなある日の一日だ。
「委員長、これ僕まだ出してないから。」
「じゃあ、明日出して。」
彼女は、笹田ささだ美香みか
このクラスの委員長だ。
「忘れちゃダメだよ。」
「はーい」
うーん、暑いな。
「五分休憩終わり。皆席つけー」
先生に言われた通りに、僕らは、
席に着く。
「せんせー、次英語スよ。」
誰かが先生に言う。
「おー、悪い悪い。」
先生は、そう言って教室を出る。
英語の先生が入ってくる。
授業が始まって10分程経った頃
「次の英文のうち間違っているのは」
「んじゃ、吉。」
「ん、」
あっ、何も聞いて無いや。
「...」
「次の英文のうち間違ってんのは」
あーなんだ、簡単だ。
「4番目」
「何故?」
「あー、関係詞の場所が違う。」
「ん、正解、予習したのか?」
「いや、して無いです。中学でも、似た様な問題やりましたから。」
「そうか」
50分ぐらい経っただろうか。
チャイムが鳴る。
「よーし終わりだ。復習をちゃんとしてくる様に。」
そう言って、教室を出ていった。
喉渇いたな。
あっ、水筒忘れたんだった。
あーぁ、買いに行くか。
僕は財布をもって自販機に向かう。
130円を入れボタンを押す。
自販機から、麦茶が出る。
あー、暑い。
暑いよ。
「居た居た、なあ、弘樹、今回の
テスト範囲の問題分かんないとこあるんだけど」
友達の飛田とびた一輝かずき
が、走ってくる。
「何処が、分かんないんだ。」
「ん、全部」
「じゃあ、頑張ってくれ。」
僕は、教室に向かって歩き出す。
「まって、くれって。」
「嫌だ!」


続く。

Re: 僕らの魚沼高校 ( No.3 )
日時: 2019/06/14 20:19
名前: やまっしー (ID: QpQO3hjP)

「ざっけんな、多いんだよ!
なんで、分かんないの?」
僕は、図書室で叫ぶ。
「だってぇ、」
一輝は、シャーペンで頭をぽりぽり掻きながら、小さな声で言った。
「...んじゃ、これ」
僕は、自分で書いたまとめノートを
彼に差し出す。
「えー、マジ良いの!やったぜ!」
一輝は、嬉しそうに飛び跳ねる。
「図書室では、静かに!」
図書委員に叱られる。
「お前、次は、貸さないからな。」
そう言って僕は、リュックにテキストや、ノートを入れる。
「ねぇ、弘樹お前はさ、このノート
俺に貸してくれるんだろ、そしたらお前点数下がっちゃうんじゃない?」
リュックに全部入れ、ドアに向かいながら、答える。
「僕は、お前と違って馬鹿じゃないからな。ノートがあろうが無かろうがいつもと変わらん。」
そう言って、駐輪場にむかう。
「おーい、弘樹!待てよ、」
一輝は走って追いかけてくる。
「キモい!来んな!」
僕も、小走りになる。
「おい!待て!」
マジなんなん、此奴、しつこいんだけど。
「何?早よ帰りたいんだけど」
一輝は、息を切らしながら、
「俺馬鹿じゃないし!馬鹿って
言う方が馬鹿やし!」
「...」
何なんだ此奴、本当馬鹿なの?
そんな事言う為に僕の足止めしたの
え、しょーもな。
「ぇ、うん、なんかゴメン」
「何で謝るん?」
一輝は、何で謝られたか、分かってないらしい。
実際、僕も、なんか勢いで謝ってしまった。
何で謝ってるんだろ。
「取りあえず、また明日。」
「おう!」
一輝と、別れ僕は駐輪場に向かい歩き出す。


自転車に乗り、家の前に着く。
「ただいま」
僕は、玄関に靴を並べ、母さんが
まだ家に帰って来てない事を確認
する。
「弘樹、御飯出来たよー
手洗って来て。」
姉ちゃんがキッチンからデカイ声で
言ってくる。
「はーい」
僕は、手を洗い、イスに座る。
「いただきます。」
姉ちゃんが来る前に食べ始める。
「母さんは、」
僕は、姉ちゃんに言う。

「ん、仕事、」
姉ちゃんは、亡くなった父さんの
写真の前に、味噌汁を置きながら
答える。
「弘樹も、お父さんに挨拶ぐらい
しなさいよ」
「えー、後でするよ。」
そう、言いつつ、味噌汁を啜る。


続く。


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