コメディ・ライト小説(新)

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

泉の年
日時: 2019/06/13 16:48
名前: ラッカ氏 (ID: NtGSvE4l)

今日も暑い。


もう八月で、大学の夏期休校の期間なのにバイトに行く気も湧かない。


そしてスマホを取り出して適当にいじっていたが、ふとその手を止めた。


とある名前が目にとまったからである。


水風みかぜリン」。


その名を見たとき、すぐに思い出した。


私が彼に出会ったのは、あの日


蝉がいつもより元気に鳴いていた夏の日だった。


山中にある泉を見つけてから。


私は彼を、


リン君を。


ああ、そうだ。


あれは私が、心を開いた少年だった。


今でも彼はあそこにいるのだろうか。


あれからもう5年。


もう彼は私のこと、忘れてるかな。


覚えてくれてるといいな。


ふと、涙がこぼれる。


覚えている。


今でも、はっきりとその姿が頭に浮かぶ。


忘れるはずもない。


あれは、私の。


人生でたった一つ、一度だけの。


片思いだったから。



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。