コメディ・ライト小説(新)
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- 未定
- 日時: 2020/02/21 23:00
- 名前: 朱代 玄々 (ID: AwgGnLCM)
初めまして。ではないですが、朱代 玄々です。
ルール
誹謗中傷は禁止。まあ、したらもう、管理人掲示板に報告及び無視。
・スレ主が居ないときはロック
目次 >>01
別ハンで書いているもの大方他のサイトに移動終わりました。なので此処は他のサイトで書いているものの続きをある程度の長さになるまで書いていき、充分な長さになったら他のサイトへ投稿して消し、また繰り返す作業用に致します。皆さん、宜しくお願い致します。
別サイトでは、逢葵 秋琉(あき あきる)と云うハンネで此処に載せていた小説擬きの続きを書いてます。そちらも宜しくお願い致しますね。
- Re: 未定 ( No.2 )
- 日時: 2020/03/01 22:03
- 名前: 朱代 玄々 (ID: A4fkHVpn)
一時保存。
- Re: 雪融けに君を乞えば。 ( No.3 )
- 日時: 2019/10/30 22:21
- 名前: 朱代 玄々 (ID: s/G6V5Ad)
もうすぐ冬になる。あの日に、あの頃に戻れる季節がまた来る。
___君にもっと、好きになる。君にまた好きと云える日々が。君は何時も何時も俺に云うだろうな。
【私を早く忘れて】と、忘れる筈もない。忘れられる訳がない。君以外、俺は愛せない。君が俺を捉えたから。雅かこんなに一人を愛せるなんて、好きになるなんて俺ですら予想してなかった。だから、君から見たら物凄く予想外なんだろう。
白い花弁。天から舞い落ちる。数多の目に見えない結晶は、地を濡らし白に染めていく。柔らかで熱に弱いそれは雪。初雪が、街灯に当てられ反射し暗闇を照らす。
暗闇を一人歩く青年が居た。その青年は、街灯がある方へは行かず遠くに見える一際暗い、一寸先は闇かと云う程の暗闇を目指して歩いていく。青年の目的は愛した。否、今も愛している人に会う為だ。
まるで、闇に誘われるように。ふらりふらり、心此処に在らずな覚束ない足取りでぽっかり空いた穴。宛らブラックホールが其処に出来たような常闇。
常闇両隣には、雑鬼達が手招きしている。
「おいでおいで」
まるでそう言っているように、口を動かして青年が来るのをまだかまだかと心待ちにしているように青年が此方に近付く度に嬉しいのか笑みが絶えないでいる。
しかし、青年には見えていない。青年の目に見えるのは、常闇の中にある一筋の光。
その光の中に居る女性しか映っていない。他のものは眼中になく視界に入っていたとしても、青年にとっては気にならない。青年の心はもう人の領域を踏み越えたところにある。
数年前。否、十数年前から青年は徐々に心を明け渡すようになってしまっていた。初めは女性から仕向けたことだった。心、魂を生気を糧にしている女性にとってはそうしなければならなかった。
ただ、そう。人から化け物と呼ばれてしまうことを甚く悲しんだ女性は、自分がそう呼ばれても仕方ない存在だと分かっていても傷付く自分の心。
あまりにも脆い。例えこの身が人よりも長かろうが、人よりも幾分か丈夫だろうが心に傷を負えば弱る。
蝕んでいく。抉りとられる心、全ては。そう人のせい。そう人のせいなのだ。食事になる時だけ人から生気を少しばかり頂いているだけに過ぎず自分は決して人を殺めること等してないというのに。
だから、人が云う化け物。否、自分が思う化け物になろうじゃないかと、人の魂ごと喰らって体は永久に閉まって置こうではないか。わざわざ返したり、躊躇うことはもうしない。
しかし、自分の正体を知らぬ人が当然糧になってしまう。それは、此方としても罪の意識は少なからずある。だから、せめて一時の夢を見させようではないか。
________
____
__________例えば、恋とか。
妖艶に。それでいて儚く微笑する。長い艶やかな黒髪、色白な肌、紫色の瞳と白を基調とした菫の模様が控えめに施されている着物を着ている女性は、人に。人間に失望し恨むようになってから数十年経った。
数十年経った頃に女性は本当の恋を知ることになるとも知らず、数十年前。女性は自分が考える化け物になり、人々の畏怖をも糧としてそして本来糧になる生気。否、魂ごと喰らい続け気に入った者を氷漬けにし部屋の奥へ飾る。
人はその女性を雪女と呼んだ。冬の季節にだけその男性が理想とする女の姿で現れる。世の男性を虜にするような笑みは魔性そのもの。
恐ろしい。しかし、そう自分の理想としている女の容貌をしているのだ。死ぬのは御免だが、逢いまみえたい。と当時のものはそう思っていた。噂は一人でに歩き忽ちに広まることになる。
丑三つ時。午前2時から2時半の間に雪女は、人の世。所謂現世に現れて糧となる男性を見定め、逢魔ヶ時に浚う。
否、迷い混ませるのだ。境界を越え常世へと続く狭間に。もう二度と常世の住人が帰り道を示さない限り帰れないようにして、そうして自分より恐ろしいものに会って心身共に疲労させて散々困っている様を見てから手を差し伸べて、喰う。
神隠しに会ったものは、其処で人ならざる者が見えるようになる。境界を越えた先は所謂死後の世界でもあり妖の住む世界でもあるのだから。一度境界を越えたら見えてしまうのだ。そうして憑かれやすくなる。
- 雪融けに君乞えば。 ( No.4 )
- 日時: 2019/12/03 17:13
- 名前: 朱代 玄々 (ID: Mu5Txw/v)
第一夜 雪の結晶に映る影。
夜に降り始めた雪。
音は無に等しく静かに地に降りていく。
人々が歩いたりしているからか窓から見えたのは、剥げたように何も生えていない。
獣道ではないが、それに近いものがあり綺麗とはお世辞にも云えないものだった。
夜だから余計に。そう思うのかも知れない。暗い何処までも暗い其処だけぱっくり割れた深淵のように。
だから、真っ白な雪は映える。ふわふわしている綿みたいに軽くて綺麗だ。
寒いけれど、綺麗な空からの贈り物。積もる様をずっと見ていたい。出来るなら、ずっと起きていたい。
静寂なまでに自分の吐息、耳を澄ませば家族の寝息しか聞こえない。
この時だけ、自分しか居ないような感覚になる。この時だけ自分だけ世界に切り取られたようで。この時だけ自分だけがこの景色を独り占めしているそんな特別な気持ちになる。
「わたのようにかるくって、花のようにキレイで、てんしにも見えて」
雪に、心を奪われていた。
きゅうっと心臓が締め付けられるように苦しい。
けれど、ドキドキしていて何時もより早い鼓動に死ぬんではないか。と思っていた。
幼い頃。否、今も雪の降るこの季節が好きで、雪も勿論、今も好きだ。
だから、だろうか。雪女の噂を耳にした時はそう凄く嬉しかった。
雪の精霊が人の姿になっている。雪を操る人ならざる者が居る。それはしんじ
一時保存
- Re: セツキズ ( No.5 )
- 日時: 2019/12/22 12:44
- 名前: 朱代 玄々 ◆YYkGnvovR2 (ID: Re8SsDCb)
「........そうですね ですが、俺はルシアには殺す側に回ってほしくはないので、俺が逆の立場なら譲りません」
"ルシア"は静かにそれでいてはっきりとした口調で口にする、余程曲げられない思いがあるのか
強く固く手を握り拳を作り、本来のルシアならしないような殺意を含んだ眼差しで空を見上げた
彼、ルシアの中に居る倖永真白は、二人が言っている通りに罪を犯していた
それは彼、真白が1年前に犯した罪、ルシアによって戻された罪をまた繰り返してまで犯したために入れ代わりが起こってしまった
真白の罪は、彼の最後の願い........そのものだ
自分を殺してもらう事だ、自分を自分で殺してしまうのは本当に必要ない存在だとそう感じたのだ
勿論、自分がもう一人居たら殺し合う事だって........俺は自分の存在意義が見出だせず、後々嫌われるのなら最初っから嫌われた方がまだマシだと
好かれるとか思っていない、俺は自分が大っ嫌いだから......俺は昔の俺は虐められる前の俺は........どうやって接していた?
もう、それすら分からない........ただ、分かっているのは要らない存在、代えが効く利く存在で........皆より遥かに劣った存在だと皆の下に居る存在
............俺の声は、皆には聞こえない......それでいいんだ、俺は最低な最悪な存在で、誰かに恨まれて人の手によって殺してくれればそれでさ
嗚呼、でも愛したいって思える人に、信用する人に......殺してもらえたらその時だけ存在がって思うんだ、俺は
「えぇー、ちょっとは譲るとかないのかな、君は 僕なら殺気を出さずに殺せるよ だってレオや姉さんのためなら僕は幾らでも汚れても良いからね」
そして、真白の中に居るルシアの罪は王殺しだ
一時保存。
- Re: 人生終了と思ったら、第2の人生が来てしまった。 ( No.6 )
- 日時: 2019/08/19 23:27
- 名前: 朱代 玄々 ◆YYkGnvovR2 (ID: sThNyEJr)
序章 03
"君には悪いが、生まれ変わり、転生も......消滅は私達にとっては避けたいが今の生が拒んだり、今の生が意思を変えぬなら消滅も含めて今の生に選ばせてやって呉れ"
果たして暗羅は、上手く行ったのだろうか? 紗英王は、今から1ヶ月前否、もっと前だっただろうか。暗羅とのやり取りを不意に思い出して、書類から目線を外して前を見る。前には側近の
「雪刃、朱紅」
氷柱女の雪刃、鴉天狗の朱紅が居る。雪刃は、書類整理をし朱紅は扉の方を見つめ、何時なんどき誰が来ても対処出来るように見張ってくれている何時もの日常風景だが、紗英王は二人に視線が行ってつい、口から二人の名が無意識に零れ落ちた。
紗英王は、声に出ていたことに側近が気付く前に気付き。何事もなかったように卓の上にある書類に再び目を通そうと視線を落とすも
「紗英様? 今、呼ばれましたか?」
落とす前に、朱紅は扉から目を離さず紗英王に声を掛けてきた。というより、呼ばれたのか。それとも自分の空耳だったのか判断がイマイチつかないようでそのトーンは確信を持っていない何時も耳にしている声より僅かに弱々しくその些細な変化が、この息詰まった空間を別の空間にしてしまう。何より話掛けやすくなるのだから尚のこと善い。
「嗚呼、確かに呼んだよ。 朱紅と雪刃でこの前来た暗羅と云う羅刹の様子を見に行っ」
「御断りします、紗英様」「妾も、同じく」
紗英王が、最後まで云う前にほぼ同時にはっきりきっぱりと云う朱紅、雪刃は何故行かないと行けないのか。と云うよりは
「雪様が行けば、良いではないですか? 僕は、紗英様の側で見張りをする義務があるので」
「何を云う。妾も、紗英王の側近。身の回りも見張りも其方より出来るわ。第一翼がある其方が見て回る方が余程早いではないか、其方が行けば良かろう」
朱紅は、紗英王に向けて意見を云っていたが、其れを聞いた雪刃は聞き捨てならないと云うように朱紅をキッと睨みながら朱紅に向かって苛立っているのか何時もよりキツめの口調で口にする。
嗚呼、またか。と紗英王は思う。朱紅と雪刃は、何時も善く働いてくれるのだが、何故か私から離れたがらない。すぐ戻れる範囲、私が居る城の中であれば、二人はわりと自由に動いているが外となると話は違ってくるようで二人とも刺の含んだ会話に。口喧嘩が始まるからこうなれば長い。否、止めることは可能だが如何せんほぼほぼ毎日なので掛ける気力が日に日になくなっていく。もういい加減に二人の仲裁を止めたい。と思ってしまうほど見馴れた光景が広がっている。
しかし、止めなければ口喧嘩から喧嘩に発展してこの場で妖術や取っ組み合いになりかねない。その為か
「そうか。......雪ちゃんと朱くんが、私の頼みを聞いてくれるのなら、君たち1人1人に私の1日と休暇を与え」
「! 其れならば、是非やらせて下さい。雪様も、来い」
「朱紅に云われずとも、行くに決まっておる! 其方に2日間もやるわけなかろう!」
ぱっと明るい表情を此方に見せて心なしか目を輝かせながら、自分の胸に拳を当てて紗英王に云う朱紅。朱紅は、紗英王にハキハキとした声で云った後に続け様に雪刃の方をしっかり見て先程とは違い、冷めたような声音と無表情に近い愛想のない顔で雪刃に云うなり、雪刃の言葉を最後まで聞かずにドロンと云う効果音が入りそうな消え方でこの場を去る。雪刃も、それに続くように朱紅に向けて云いながらも朱紅同様の消え方でこの場を去っていった。
「ふう」
消える間際に出る白い煙は、その妖が持ち放っている妖気の名残だ。その煙を消えるまで見つめた後。安堵の吐息が零れ、背凭れに寄りかかり天井を見上げて
「よく働いてくれるが、朱くんと雪ちゃん......。もう少し仲良くしてくれたら私としても、助かるのだけどね」
心なしか遠い眼差しになりつつ、どうしたものか。と瞼を閉じて、思案する紗英王。二人が歪み合う原因は自分だと感じてはいるが、下手に刺激をすれば更に悪化するだろうと思い、気付いてそうで気付いてない振りをしている。というより、自分の何が原因かも分からないからどうしようもない。とも思いながらも、今は止そうと再び書類に目を通し、印鑑を押し始める。仕事は山積みで当分かかりっきりになる。
それでも、二人が様子を見てくれるのならば、この仕事も苦ではない。と気掛かりがなくなったからか、紗英王の顔は晴れやかだ。