コメディ・ライト小説(新)

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スイートハートとリトルストロベリー
日時: 2019/07/31 14:35
名前: マシュ&マロ (ID: R9GAA8IU)



 どうも、マシュ&マロです!


 リクエスト掲示板にて、“匿名さん”という方から小説の依頼がありまして書くことになりました。


 高校生と小学生によるラブコメディという感じになりますので、温かな眼差しでお願い致します。

Re: スイートハートとリトルストロベリー ( No.1 )
日時: 2019/07/31 22:43
名前: マシュ&マロ (ID: R9GAA8IU)



 ある町の歩道をとある高校生が歩いていた。早足気味に黙って歩いていたが、突然足を止めると先程から後ろを着いてくる人物にこう言い放った。


 「おいチビ助! どこまで着いて来るつもりだよ!」


 「え~良いじゃんケチー、もう私たちカップルなんだし」


 「おいバカっ!?、俺はそんな記憶はねぇぞ!。第一に俺はロリコンじゃねぇんでな」


 視界の先にいる小学生ぐらいの少女に少し慌てる様子を見せてしまったが、年上としての威厳を保とうと深く息を吸って自分自身を落ち着かせる。


 「子供はサッサッと家帰って寝てろ!、じゃなきゃ背が伸びねぇぞ」


 「子供相手に慌てちゃって大人じゃないないなぁ.....あっ!、でもお兄ちゃんもお兄ちゃんで子供なのか!」


 「うっせ!、俺の方がお前よりは長く生きとるわい!」


 一旦我に帰ってみると大人げないような気もするが、このまま着いて来てもらっても困るだけなので仕方がない。


 (どうにかしてコイツを追い返さねぇとな......ってか俺、どうしてこうなったんだ?)


 色々と疑問を交えつつ踵を返した高校生、その瞬間に驚異的なスタートダッシュを決めて小学生から段々と遠ざかっていく。


 「あっ!、待ってよ~!」


 「誰が待つかッ!、お前なんかにモテても全然嬉しくねぇんだよ!」


 そう言い残すと目の前に見えてきたフェンスを乗り越えて消えていく高校生、その様子にさすがに息が上がってしまった少女は息を荒めながら急いでいた足取りを止めた。


 「ハァ、ハァ、ハァ。もぉ!、まだ“あの時”のお礼も言えてないのに酷いお兄ちゃんだなぁ....」








ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 ところで高校生はと言うと、フェンスを越えてなお10分以上は走り続けていた。これはこれで普通に考えると中々凄いことだろう。


 「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ....かなり遠くまで来たよな?、何かアイツが近くにいる気がするんだが?」


 だが自分の勘を鼻で笑って済ませた高校生は、今自分が何処にいるのか確認しようと辺りを見回してみた。


 すると不意に一台の車に目が止まり無意識に目で追っていると、高校生はある事に気づいて驚きのあまり目が飛び出すかと思える程に目を見開く。


 「あのバカッ!!」


 何があったのかは知らないが車に乗っていたのは紛れもなくあの小学生だった、暴れていた様子から察するに誘拐されるところなのだろう。


 「あーもー・・・・・、面倒かけやがってッ!」


 そう言い終わるが早いか、ポケットからスマホを引っ張り出しつつ車の過ぎ去った方角へと高校生は走り出していた。

Re: スイートハートとリトルストロベリー ( No.2 )
日時: 2019/08/09 10:04
名前: 匿名さん (ID: fVg2zKE3)

リクエスト答えていただいてありがとうございます。
続きも頑張って下さい。

Re: スイートハートとリトルストロベリー ( No.3 )
日時: 2019/08/09 12:40
名前: マシュ&マロ (ID: R9GAA8IU)



 夕方の道路、多くの車が夕日を浴びて走っている。その中を縫うように走る一台の自転車の姿かあった。


 「警察には連絡しといたが、たぶん直ぐに事件解決にはならないだろうな.....」


 その自転車に乗っているのは高校生こと藤岡 蓮(ふじおか れん)という男だ。

 そして蓮は、とある車を探している最中である。


 「あの無事だよな?、それに“これ”借り物だしな......」


 そう言って蓮はふいに自転車を見下ろすと住所が書かれている事に気付き、最低限...弁償する羽目にさえならなければ大丈夫だと思う。


 「しかし何で俺が義理もない奴を助けようなんか・・・・・」


 そう蓮が疑問を持ち始めていたところに不意打ちで見覚えのある車が視界に入ってくる。

 その瞬間、蓮はため息を漏らしつつ全力でペダルを漕いでその車へと突っ込んでいく。


 ______ガンッ!!


 車にウィーリーをしながら後ろから突っ込んだ末、タイヤが勢いよく窓を突き破り車中からは数人の騒ぐ声が聞こえてくる。


 「おいチビ助!、まだ無事だよな!?」


 「えっ!?、何でお兄ちゃんがいるの!?」


 車中の男どもが呆気に取られる中、少女は思わずそう呟き驚きの表情を浮かべる。


 「色々こっちにも事情があるん・・・・・・・」


 「このガキッ!、よく車をッ!!」


 「うおっ!、完全にブチ切れてんな」


 車中にいた男の一人が自転車を掴もうと手を伸ばしてくる、だが蓮は一旦乗り上げたタイヤを救出し車から自転車を距離を取るように少し減速をする。


 


 「さぁて、車に“目印”は付けた。あとは俺だけで救出できるのかって話だが、無理そ・・・・・・ちょっ!、待て!待て!待て!」


 車が背後から追ってくる自転車に衝突しようと急激に減速を始めた。だがそれをギリギリで回避すると車の横に回って運転席の窓に肘打ちを喰らわそうと身構える。


 (いや待てよ!、走行中にこんな事したら事故るかも?)


 「死ねガキッ!」


 「うわっ!?」


 ______ドンッ!


 男の怒鳴るような声が聞こえたかと思うと、次の瞬間には車体が真横に付いていた蓮の乗る自転車にぶつかってきて思わず蓮の体は道路へと転げ落ちてしまう。


 「ハハハっ!、ザマァー!!」


 「こ、の.....くそったれ..」


 咄嗟に蓮は受け身の態勢をとったが、さすがに勢いの乗ったまま道路に打ち付けられた体で直ぐには遠ざかっていく車を追うことは出来なかった。


 「チッ!、こりゃ酷くやられちまったな....」


 体を引きずるように道の脇へと寄った蓮、奇跡的に骨は無事なようだが体の節々で悲鳴を挙がっている。


 「はぁ はぁ はぁ、まだ.....間に合うはずだよな?」


 そう言って無理に自分を立ち上がらせるとふらふらとする体を気合いで支える、そして道端に残していた自転車を見つけると一息挟んで歩み寄っていく。


 「待ってろよチビ助、必ず助けてやるからな」


 車は完全に見失ってしまったが、車の行き先に何ヵ所か検討のついた場所がある。あとはその場所にいる事を祈りつつ虱潰しに捜していくだけだ。


 「オシ!、行くか」


 自転車に跨がりペダルを踏み込む足にも普段より力が入っていく、そして蓮は深呼吸を一息入れて勢いよくその場から遠ざかって行ったのであった。


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