コメディ・ライト小説(新)
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- 貧乏転生~貧乏Jk、転生したら神様の二世~
- 日時: 2019/10/02 21:02
- 名前: カロン (ID: Iju2i7Ct)
目次
第1章 始まりの半年
プロローグ~とあるJkの生い立ちと死~
第一話 え!?生きてる!?
- Re: 貧乏転生~貧乏Jk、転生したら神様の二世~ ( No.1 )
- 日時: 2019/08/26 17:06
- 名前: カロン (ID: Iju2i7Ct)
第1章 始まりの半年
プロローグ
私は白木梓という。今17のバリバリ青春時代である。
幼い頃に、父の経営していた会社が倒産。貧乏な生活を送っていた。不摂生も、体力も、限界に達している。
母の顔は、ほとんど覚えていない。だいぶ昔に、父と離婚したから。
家の中で、皿を洗おうと手を伸ばす。水道料金の紙が目に入った。
今月、また払えてないな。バイトのお金、明日給料日だっけ。
そういえば、最近何も食べてないや。
その時だった。
「あれ・・・?」
体が、傾いた。足が体を支えきれずにドサッと倒れこむ。
視界に天井が映った。
そうか、私、死ぬんだ。
命が尽きるんだ。
自分の寿命が近づいていることを悟り、目尻に涙が浮かんだ。人生短すぎるよ。たったの17年だよ。
「あぁ・・・」
できるなら、もっと裕福な日々を送りたかったよ。
だから、ひっそりと祈る。
「神様、生まれ変わるのなら、ちょっとでいいから、裕福な家にしてください・・・」
呼吸が、荒くなる。もう、死は目の前だ。
「幸せな、生活を送りたいです・・・」
頭が真っ白になり、意識が落ちていく。
一瞬、何年も見ていない母の顔が見えた気がして、意識は完全に落ちた。
- Re: 貧乏転生~貧乏Jk、転生したら神様の二世~ ( No.2 )
- 日時: 2019/10/02 21:01
- 名前: カロン (ID: Iju2i7Ct)
第1章 始まりの半年
第一話 え!?生きてる!?
目が覚める。
「え?」
ただただ白い空間が、広がっていた。ここ、どこ?床はひんやりとしていて、思わず、体を起こした。
その時、目に人影が飛び込んでくる。
「白木梓だな?」
ずん、とお腹にくる低い声。
「は、はい」
反射的に返事する。人影が、はっきりと見えた。
老人だ。
白い髪の毛、たっぷりとしたサンタクロース髭、きりりとした威厳のある目。
厳かで、生命力をはらんだ老人が口を開いた。
「儂はこの世の管理人だ。其方は日本で死んだ。だが、とある世界で其方が必要とされているため、冥府の王によってここに送られた」「とある世界ですか?」
老人は至極めんどくさそうに息を吐き、軽くこちらを睨んだ。
「異世界、だ」
理解するのにたっぷり3秒固まる。
「え、えええええええっ!?」
どうやら私、転生するみたいです。
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