コメディ・ライト小説(新)
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- 霊障課
- 日時: 2019/09/21 19:44
- 名前: 水無月匣 (ID: xs5T8t9X)
それぞれの地方に存在する警察庁。それぞれに滅多に聞くことが無い課がある。
霊障課、とても現実では受け入れられないような霊障を担当している課。それぞれ
悪霊や妖怪などが引き起こす現象を担当する「Act1」
霊能力者などが引き起こす犯罪を担当する「Act2」
そして監察係。
この非現実的な霊能力者たちは警察となり霊障を解決していく。
序章「はじまりに三人の紹介を」>>01
- Re: 霊障課 ( No.1 )
- 日時: 2019/09/21 19:43
- 名前: 水無月匣 (ID: xs5T8t9X)
東海支部警察署。そこに限らず全ての警察署に表では公開されていない課が存在する。
それが霊障課。所属する人間は全員が何らかの霊能力を所持している。彼らが担当するのは
人間が起こす事件ではなく霊や妖怪、霊能力者たちが起こす事件「霊障」である。
それぞれの霊能力で「Act1」「Act2」「監察」に分けられる。Act1とAct2の違いは
攻撃系かサポート系か。Act1にも時折戦闘向きの霊能力を持つ人物が来たりもするが
ほとんどは霊能力で区別される。霊能力者には二つの種類がある。先天的か、後天的か。
彼女、風野糸音は霊障課の古参メンバーの一人、風野怜音を父に持ち彼と同じように
霊とアイコンタクトを取れる。未だそれだけしか能力は無いのだがそれでも彼女は仕事場で
上手くやっている。後輩には優しい彼女、能力は最弱に等しいがその優しさに惹かれる後輩が
多い。
風野糸音
霊能力「???」
霊障課に所属している人間なら全員可能な霊との意思疎通が出来る程度。彼女の父、怜音は
霊障課の古参メンバーの一人。学生時代とは違い今の彼女はどんな人ともとりあえず上手く
やっていける女性。
小鴉柊
霊能力「マーキング」
彼が歩いたところに目玉型の式神?を落とす。それを通してその場所の様子を見ることが出来る。
新米刑事。徹夜が嫌い。人懐っこい性格の彼は体内に鬼を無理矢理封じ込めている。その鬼との仲は
良好らしいが鬼を体内に封印しているということで人並外れた握力、腕力を持っているため
特殊な手袋を普段から身に着けている。
黒野千景
霊能力「煙々羅」
煙々羅という妖怪を式神としてある飼う。煙状のものを溶媒としている。煙々羅は嗅覚、味覚以外の
情報を術者にリアルタイムで伝えられる。
元々は監察係に所属していたが人事異動でAct1に来た。ものぐさだが仕事にはちゃんと参加する。
上記の霊能力があり,よく煙草を吸っているのが見られる。糸音よりも年上で彼女の先輩。
- Re: 霊障課 ( No.2 )
- 日時: 2019/09/21 22:52
- 名前: 水無月匣 (ID: xs5T8t9X)
「すいませーん。この二つの人食い事件に糸音センパイは参加しないんですか」
会議中、一人の男が挙手をする。Act2に所属する僧籍を持っている彼、鬼童院秋信は
今、話になっている事件とは全く関係ない質問を事件担当となったAct1所属の女性、
シスターでもある百合野エルダに聞いてきた。
「確かに。珍しいじゃないか風野糸音はどの事件でも充分役に立つと思うけど…。意図的に彼女を
外したのか、彼女を想って外したのか、教えてもらえるかい」
中年の女、Act2所属の国木田芳子はエルダを見つめる。エルダは少し貯めてから口を開く。
「今回の容疑者はそれぞれ人食いです。それも片方は人を骨へ帰る力を持つ。結界なども
張ることが出来ない彼女は彼らに対応する術を持っていません。だから外しました」
「…そうかい。てっきりアタシはエルダが霊能力を持たないのに色々活躍している彼女に嫉妬
しているからかと思ったよ」
微かにエルダが反応する。だがその反応は芳子のみ気付いた。会議が終わってから彼女は
糸音の後輩たち数人を集める。
「鬼童院秋信、小鴉柊、黒野千景、鬼柳黎斗。Act1の係長にも話を聞いてね。アンタらに頼みたいことが
ある。この事件の容疑者二人…どちらも死刑にすることは出来ないだろう。アタシも結構前から
いるからね。それで資料で一回、似たような事件を見たことがある。あれは間違いない、風野糸音の
父親、風野怜音が解決した事件と同じだよ―」
彼らより幾年も長く所属しているからこそ百合野エルダに言ってやりたいことがある。
この職業についている以上、対抗心、嫉妬などいらないものだと。
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