コメディ・ライト小説(新)
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- 恋愛必須項目
- 日時: 2019/10/06 10:42
- 名前: ミク (ID: zWzUF/vQ)
恋愛はなんたって甘いんだ。
僕らの恋は、前代未聞。
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目次
【僕とマドンナ速水さん】 >>01 >>02 >>03
- Re: 恋愛必須項目 ( No.1 )
- 日時: 2019/10/05 20:46
- 名前: ミク (ID: 571MjxM5)
これは、どういう状況と言うべきなのだろう。
「ねえ、鈴村君。私と付き合ってくれない?」
見るに柔らかそうな髪が風に吹かれ、ふわふわと揺れ、いい香りが鼻孔を擽った。
目の前には、うちの学校のマドンナと言うべき女子。
「ちょっと?鈴村君?.....鈴村君?.....鈴村」
先程まで穏やかな顔だった彼女は、途端に表情が消え、僕を睨み付けるような目付きになった。
ただ、僕はそれすらもどうでもいい。恋人なんて要らないし、よもや女子に興味なんて無い。
だって記念日をしつこく言われるのも嫌だし、ベタベタされるのも嫌。
恋人をいくらでもくっついていい関係だと世の中の女子は勘違いしている節がある。
下手に返事をして付きまとわれるのも嫌だし。
これが最善なんだ。きっと。
昼寝に最適な春風が吹く屋上。確か、ここは生粋のデートスポットだったか。
- Re: 恋愛必須項目 ( No.2 )
- 日時: 2019/10/06 10:31
- 名前: ミク (ID: zWzUF/vQ)
その日から、僕とマドンナ、速水さんの逃避行がはじまった。
僕が屋上へ行けば速水さんが先回りしているし、図書室でひっそり寝ようかと思ってもそこにも速水さんが来る。
教室なんてもってのほかで、僕は、あるときは机の下で、またあるときは本棚の影で、という風に隠れて眠る事にした。
「待ちなさい鈴村!」
正直なんで僕にこだわるのか分からない。速水さんは【普段は】おしとやかで、所謂優等生タイプで、尚且つマドンナな
のだから、恋人なんて僕じゃなくても良いだろう?
たんに、今廊下を走っている速水さんに驚きの目を向けている人も多い。
「やっと眠れる.....」
はー、と溜め息をつき、僕はそのまま本棚に隠れて昼寝をすることにした。
速水さんはもう図書室には来ないだろうし、ちょうどいい。
速水さんからにげきり、安心しきった僕は、直ぐに眠りについた。
- Re: 恋愛必須項目 ( No.3 )
- 日時: 2019/10/06 10:41
- 名前: ミク (ID: zWzUF/vQ)
人生は一度きり。ならば、僕は。ひっそりと暮らしていきたいと思うのだ。
ロマンスなんか要らないし、固い友情なんか結んで青春したくもない。
「そんな人生、最高だよね」
にゃあ、と鳴いて僕の手にすり寄る猫。桜、と名付けたこの子のような人生を歩んでみたい。
朝が来たらゆっくりと二度寝をして、好きな時間まで寝て。それから、日向ぼっこをお気に入りの公園でして。
夕方になるまでゆっくりと昼寝をする。
人間社会の喧騒なんか忘れて、のんびり暮らしてみたい。
そしたら、何にも追いかけられることなく、寿命まで人生を謳歌できるんだ、きっと。
そんな人生であれば僕は、死にたくないと思うだろう。
ずっと変わりゆく社会を遠目で眺めながら生きていたいと。
- Re: 恋愛必須項目 ( No.4 )
- 日時: 2019/10/20 12:27
- 名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: U7ARsfaj)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1a/index.cgi?mode=view&no=10985
はじめまして、友桃(ともも)と申します。
作品読ませていただきました^^
登場人物ふたりのキャラが濃すぎて笑っちゃいました。ふたりともすごく好きです。
鈴村くんの思考が、もう人生を達観しているとかいう域を越えてるし、
マドンナの速水さんとかもうストーカーですよね!笑 結構ヤバい子な気がするのですが(笑)、なんでこんなに鈴村くんが好きになったのか私も気になります。
あと、最後の猫としゃべってる鈴村くん、おじいちゃんみたい……笑 この子は出家した方がいいんじゃないでしょうか……笑
「笑」ばっかり書いてる、すみません^^;
続き楽しみにしてます。
更新頑張ってください^^
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