コメディ・ライト小説(新)
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- free Club!〜部活やめて良いですか?〜
- 日時: 2019/11/14 14:40
- 名前: 葡萄 (ID: D.48ZWS.)
初めまして葡萄と申します!
新人ではありますが、ぜひぜひよろしくお願いします!
[登場人物]
・七瀬 遥
小学校6年。ひょんな事で『フリークラブ』入った。
・木ヶ崎 美蘭
遥の友達。
・渦城 真音
学園長の娘。
・峰 琴葉
峰の『ね』と琴葉の『こ』を取って『猫』と呼ばれている。
・前野 冷奈
保健室登校。
・梅野 新汰
クラブの中で一番やんちゃ。
・卯月 要
ハーフ。
・風岡 凛矢
典型的な楽天家。
- Re: free Club!〜部活やめて良いですか?〜 ( No.1 )
- 日時: 2019/11/14 15:11
- 名前: 葡萄 (ID: D.48ZWS.)
一章 『free Club』
1話
春…。
キラキラと輝く校舎の前に、華々しく立ち並ぶ生徒達。薄桃色に染まる桜が顔に軽く当たった。いつも変わりない校舎。いつも変わりない校庭。そんな平和な毎日は、一瞬にして変わった。
『今日ノ放課後ニ5階算数教室前デ待チ合ワセ。必ズコイ。』
「何これ、一種のイタズラ?」
「わっ美蘭いつの間に!」
心配そうに嘆く美蘭が、気付けば遥の横肩にいた。埃まみれの紙には物騒な新聞の切り抜き。5階の教室とは…
「って言うか、『渦城小』に5階ってあったっけ?」
「さあ。クラブ活動以外は行っちゃダメらしいけど。」
「…そっか。」
……………………………………………………………………………………………………………………………………
放課後。
不穏な気持ちを耳にしながら、気味が悪い1日を過ごしていた。
もはや廃墟の様な廊下は、ギシギシと音が立つ。1番奥にあった看板には、こう書かれていた。
『サンスウキョウシツ』
「何これ…。気味が悪いんだけど。」
首をすくめながら、寂れたドアをノックした。
コンコン
「えっと、誰かいますか…?」
恐る恐る部屋に入ると、
「やっと来たわ。待ってたわよ?」
「え。えっと…。本当にこの学校にいるんですかね?」
机に腰掛けていたのは見慣れない顔。この人は一体…。
「まあ知らないのも当然よね。ずっと私達は隔離され続けてきたんだから。私は『渦城 真音』よろしく。」
「え。その名前って、学園長の娘さんなんですか!?」 でも何で隔離…。」
「やっぱり気になるわよね。だって、私達は特別な力を持っているから。あなたもそうよ。」
「え…。」
ミステリアスな真音の顔に、影が混ざった日差しが当たった。
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