コメディ・ライト小説(新)
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- 大きくなってあの人と
- 日時: 2019/11/27 17:04
- 名前: ロティ (ID: 2gJpuHi8)
、、、、、、、、、、、。
大きくなりたい。
あの人の様に。
小さな自分は嫌われるから。
あの人に嫌われるから。
一寸の自分は、嫌われるから。
大きな人は嫌われないから。
あの人もきっと嫌わないから。
だから。
だから。
だから!
だから!!
大きくなりたい。
それだけだ。
いつかあの人のそばで、
親友という名前で親しみたい。
それが叶えば、
私は生きがいを手にできる。
- Re: 大きくなってあの人と ( No.3 )
- 日時: 2019/12/05 18:04
- 名前: ロティ (ID: 2gJpuHi8)
ヒューーーーーーーーーーーーーー!
ロコの緑色の髪がターザンロープで降りているときに吹く風で揺れる。
ヒュー。シュタッ。
ふぁー。や、やっとついたわい。さて。今日のご飯はなんじゃろうかね。
そんな我にも自分の存在をわかってくれる人がおる。
あ、間違えた。人じゃないわ。猫じゃ。
春奈んちには「チビ」という雑種の猫がおる。
猫は人間よりも耳がいい。だからわれの声もかすかに聞こえるんじゃ。
つまりその猫が唯一、われの存在を分かってくれるやつじゃ。
実はその猫な。すんげー優しいんじゃ。
いっつも自分のご飯を残して我に差し出してくれるんじゃ。
たまに猫缶とかキャットフードの時もあるけど、
そんときは春奈に「まだ足りなーい」っておねだりしてくれるんじゃ!
ソン時くれるのは大体人間も食えるもんやからそんときはソン時の対応をしてくれる。
まず優しいっちゅう視点より頭いいって視点から見たほうが正しいやろな。
嗚呼、チビに感謝や。
そんなこと考えながらロコは春奈達に踏み潰されないように一階のリビング
の端の壁を伝ってチビの所へ駆け足。
今日のごっはん!ごっはん!今日のご飯はー、、、、、!
チビのおおきくて底深いお皿にちょこんとよじ登ってメニューを確認。
、、、、、鮭や!
我が大きな声で呟くとちびと目線が合う。ちびは我の方を見て、
チビ「にゃー。」と鳴く。多分おはようとでも言ってるんじゃろう。
我も猫語は知らんから存在を知ってる奴がおっても会話できるもんはないんじゃ。
ま、とりあえず我もちびに挨拶じゃ。
ロコ「おはよーさん!ちびはきょうもふっさふさやなー!」
と言いながら我はチビの体に飛びつく。布団で寝てるかのように、
チョー気持ちええわ。
- Re: 大きくなってあの人と ( No.4 )
- 日時: 2019/12/07 11:19
- 名前: ロティ (ID: 2gJpuHi8)
ふぁぁーぁ。毎日ちびの体に飛びつくとふわふわで、暖かくて、眠くなる。
ファッ!?危ねえー、。落ちるところじゃった。さてとっと。
ちびはわれが来るまで朝ごはんを食べずに待っておった。やさ男じゃ。
我は鮭の切り身を引っ張って、鮭のかけらをむしゃむしゃと両手持ち食う。
我にとっては大きいが、ちびからしたら何も変わらんのじゃろう。
と言うかわれの場合、少しでも取ったら自分の体の大きさぐらいになるから
それだけで腹いっぱいなのじゃ。ちびも春奈も我がここに居て損することはない。
座って背もたれにしていたちびのそこ深い皿を立ち上がって見つめる。
ちびが鮭をほおばっているのが目に映る。目も小さいからそれぐらいしか映らん。
最後の一口をのござす頬張る。ちびはごちそうさまとでも言ってるかのように鳴いた。
われもそのうち食べ終わり、鮭のクズが点々と付いている手を合わせて「ご馳走様でした」。
さぁーってとっととさ。今日は何して遊ぼうじゃろか。カーテンの吊し棒でマルタ遊びか。
春奈が出かけるときに肩に乗って春奈と二人で散歩するか。
ちびが散歩する時は背中に乗ってぞうに乗ってるかのようにハイスピード散歩。
春奈の宿題を見守るか。
結構我も人生充実してるのじゃ。リア充って奴??
んー、、、、、。ちびは何する?と言いながらちびの尻尾に乗る。
それに伴ってちびがしっぽを背中に反って我はゴロンとちびの背中に乗る。
その次間もなくちびが「にゃーーにゃにゃにゃ。」と鳴きながら大きな窓に目を向ける。
散歩か!朝食後の運動じゃな!
- Re: 大きくなってあの人と ( No.5 )
- 日時: 2019/12/07 17:24
- 名前: ロティ (ID: 2gJpuHi8)
にゃーにゃーにゃにゃー!!一歩一歩地面を踏む度に鳴く主はちびだった。
うっひょーはぇぇーー!ちっちゃいからよりはえぇー!
風が顔を包む様になっていく。あ~寒、、、、、。服一枚じゃ薄かったかな?
あ、そだそだ。まだ説明は終わっとらんな。我の服はどうしてるか。
勿論誰も我専用の服は作ってくれんのじゃ。だから!DAKARA!
、、、、、恥ずかしいけど女の子向け着せ替え人形の萌え系衣服きとります。
上は肩だけ露出の白の長袖。下はかぼちゃパンツ。茶色のフワッとしてる奴じゃ。
これさぁー、、。だれも見ないからいいんやけどさぁー。クッソ恥ずいんじゃよね。
これ誰かに見られたら、、、、。気絶もんじゃな。
、、、、、ってそんなこと考えてたらさっむ❢はっや!こっわ!、、、くはないか。
緑色の髪の毛を耳に載せ視界を取り戻す。それで周りを見てみると、、、、、。
ぺちゃくちゃ話しながら歩道橋を渡る小学生達。それを嫉妬してるかのような目で
見つめる、、、。春奈!?!?!?!?、、、、あの子、、。恥じゃよ?その面。
それを颯爽に通り越して次に目に映るのは通園バスに乗るちっちゃい子達。
、、、、、、マヂレス、我のほうがよっぽどちいさいけどな!←自慢気に言うことちゃう
あ、あの女の子髪にご飯粒付いてる。どうやったらそこに付くのか考えつかん。
あっちの男の子は、、、。気持ちよさそうに隣の子に寄りかかって寝とる。
気持ちよさそうな顔で。それとは裏腹に迷惑そうな顔してる隣の男の子。
なんか盗み見楽しぃー!←悪趣味な3センチ。ほんとバカじゃ。
お??ちびはどこに向かっとるんじゃ?気が付けば人間の姿が見当たらない
森にやって来た。ここ大丈夫?変な鳥とかに我食われん?餌だと思われて
我食われんか?古い心配をよそに新しい心配がロコを襲う。
っ!?ちょま!?ちび!?我の顔面に木の枝当たるて!!そんなギリなところ
悪いけど通らんでくれません!?チョマちび聞いとるのか!?
- Re: 大きくなってあの人と ( No.6 )
- 日時: 2019/12/12 16:39
- 名前: ロティ (ID: 2gJpuHi8)
チビは我の声も聞かずに走り続ける。うわっ!?あぶねぇー、、、、。
ロコ「ちょ、、ち、、、!、、、、、ちび!!!」ロコは大声を出した。
途端にちびがひるんでその場に止まる。止まったのは我の顔面に木の枝
が当たる直前。ちびも人騒がせなやつじゃ。とりあえず落ち着けチビ。
まず質問だ。
ロコ「まず、どうしてこんな所に来た。ここに何か用事でもあるっちゅうんか?」
ちびはロコのちょっぴり怒るようなキリキリした声にビビる。
はぁ、、、。と言いながらちびの後ろ頭をなでなで。
チビ「ニャ〜♬」ぅーーーん、、、、、、。嬉しがってるんか?なら良いが、、、、。
我もこんな大げさに怒ることなかったわ。一応コヤツも動物。我達の言葉の分からない
一種の動物なんじゃ。それも可愛くて。憎めん面した奴じゃ。我はコヤツにこんな
、、、、、。まるで我の言葉を分かれと無茶苦茶なこと言ってるようなもんではないか。
ごめん、、、。なでている手をピタリと止めて首に抱きつく。我が初めて春奈の家に
住み着く前から付けていた黄色のプレートが付いた首輪に足が突っかかる。
足がぶつかったひょうしに黄色のプレートがカラカラと揺れる。ローマ字で
「ちび」(TIBI)と書いてある薄汚れたプレート。これはちびの色んな事を
我以上ちび未満に知っとる。ちび、、、、。我はちびが大好きじゃぞ!この世の猫
の中で一番じゃ!、、、、、猫の中ではな。
さて!ちびは今からどこに行きたいんじゃ?猫あの例のたまり場か?マリの家か?
- Re: 大きくなってあの人と ( No.7 )
- 日時: 2019/12/31 20:37
- 名前: ロティ (ID: 2gJpuHi8)
言うと猫のたまり場っちゅうのはこのまりに入る前の路地裏を通っていける空き地。
マリの家っちゅうのはそもそも春奈んちの隣やからここに来る必要ないわな。
じゃあちびは何がしたいんじゃ?こんな森の奥まで来てなんなんお前さんはよぉ?
我はもう一度ちびに呼びかける。するとちびはニャーと鳴いて森の奥に目を向ける。
ロコ「はぁっ??おま、、。どこに行きたいのじゃお前はよぉっ??」ちびが聞こえるように大きな声で語りかけるとちびがそれも聞きもせずに森の奥に入り出す。
ロコ「このっ!!、、、おいチビッ?きいときまっけどあんさん何がしたいん?あと聞いとるん?言葉は分からんくても声は聞こえるはずじゃろ?なんなん?ねぇナンナン?
ねぇねぇ、え、マジでなんなん?」そんな事言ってもちびは聞く耳持たなくて。
それでもゆっくりしてる暇なくわれは木の枝を避けなきゃいけなくて。
それは普通に走ってる時より何倍も怖くて。
だからやめろっちゅってもやめなくて。
なんなんってかんじで。
そんなこと一人で思ってると森の中で開けた場所に出た。池があるわけでも何でもなくてただそこだけ気が生えてなくて広場になっている。
ちびはそこで我を振りおろし広場の真ん中で仁王に寝転んだ。ちょうど木の間あいだから差し込む光にちびはきゃっきゃきゃっきゃと笑い鳴いている。
これがお目当てなんじゃろか、、、。ならいいけど我ほんとに鳥に食われたりせんか本格的に心配なんですけど。危険じゃよね?どっからどう見ても危険の漢字二文字しか出てこんよ?そんな心配してる我をよそに日向ぼっこをする我のたった一人(一猫)の友達。
こう見ると可愛いんじゃけどなぁー、、。ちょっと自分勝手なんじゃよなぁ、、、。
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