コメディ・ライト小説(新)
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- ツンデレヤンキーと鈍感腐女子の恋愛は成り立つのか?
- 日時: 2019/12/14 20:48
- 名前: 結花 (ID: 6cIiBe7I)
腐女子歴5年の遙花。
ある日赴いたイベントで、幼なじみ且つ学校1のヤンキー、晴輝と偶然出会ってしまい…!?
まさかの出会いから恋が始まる…かもしれない物語。
- Re: ツンデレヤンキーと鈍感腐女子の恋愛は成り立つのか? ( No.1 )
- 日時: 2019/12/14 21:03
- 名前: 結花 (ID: 6cIiBe7I)
☞作者より
初めまして。
結花、ともうします。
半年ほど前、実は別名義で小説投稿をしたことがあります。(←結構前かもです)
未だに文章力が覚束無い作者ですが、頑張って書き上げたいと思います!
(コメントとかいただけると嬉し泣きします)
よろしくお願いします。
☞登場人物紹介
*和泉 遙花
17歳。腐女子歴5年。
人並みに察しが良いと思っているけど…。
男子恐怖症。特に晴輝が苦手。
*坂下 晴輝
17歳。不良。
自覚はしてないがツンデレ。
女子は少し苦手だが、遙花を思い続けて5年。
- Re: ツンデレヤンキーと鈍感腐女子の恋愛は成り立つのか? ( No.2 )
- 日時: 2019/12/14 21:15
- 名前: 結花 (ID: 6cIiBe7I)
「ねねね遙花、ウチね!なんとね!」
「…ん?」
私は相手の顔を見ずに、短く返す。
しかし、相手はそのままのテンションで、
「ウチ、高橋と付き合います!」
と告げた。
ボキンッとシャー芯が折れたのは、あまりの衝撃のせいでもある。
私は、シャーペンを置いて、『リア充』宣言をした親友を見上げる。
親友はドヤ顔でこちらを見下す。
それに対抗するべく、私は彼女のそばへ寄り、囁く。
「今夏の原稿の進捗どうですか?」
途端に彼女の顔は真っ青になる。
天国から地獄を顔で表現すると、こうなるだろうなという表情を私に向ける。
「忘れてたァァ!!」
親友の絶叫は旧校舎側にまで響いたらしい(友達談)。
- Re: ツンデレヤンキーと鈍感腐女子の恋愛は成り立つのか? ( No.3 )
- 日時: 2019/12/15 17:40
- 名前: 結花 (ID: 6cIiBe7I)
はて、原稿とは何ぞや?と思われる方もいるでしょう。
実は、私、親友のリンと漫画家してます!
少女マンガみたいなふわふわしたジャンルではなく!
BのLなマンガ描いてます。
と言っても、描き始めたのはここ最近。
その前までは、サイトで漁ってニヤニヤしてました。
でもどれだけのサイトを漁っても、完全に自分好みのモノはなかったので、『描いてやろう!』と思い立ったのが一ヶ月前。
最初はサイトに投稿していたけど、リンと話し合って、今年は合作してみることに。
これが予想以上に反響がよかった!
という理由から、BLマンガ、描いてます。
今年のイベントは近所でやるらしいので、リンと相談してるのだが。
放課後に寄ったカフェで聞かされたのは、リア充入りの経緯。
私は終始、「へー」「そーなんだ」としか言わなくて済んだ。
リンがやっと経緯を話し終え、私は口火を切った。
「リン、彼氏がカッコいいのは兎も角、原稿は大丈夫?」
「えっと…えっと………普通にヤバい」
たらっとリンの額に、汗が流れた。
素直でよろしいのは何よりだけど…。
「明日は、土曜だし、1日一緒に頑張るか?」
予想してた展開だけど、私がそう訊ねるとリンの目がパァッと輝く。
子犬みたいな反応で、可愛いのがリンの長所だ。
それに毎回負けるのが私なのは言わずもがな。
私は、そっとため息を吐き、アイスココアを飲み干した。
- Re: ツンデレヤンキーと鈍感腐女子の恋愛は成り立つのか? ( No.4 )
- 日時: 2019/12/16 18:59
- 名前: 結花 (ID: 6cIiBe7I)
原稿をなんとか仕上げ、イベント当日に。
イベント会場でリンと待ち合わせてるけど、15分前に到着。
スマホでゲームをしながら、時間でもつぶそうかと思い、鞄からスマホを取り出そうとした、そのとき。
「すいません、ここで人を見かけなかった…はっ!?」
声をかけてきた男の人の動きが止まる。
誰だいきなり。
しかも『はっ!?』って。
失礼も大概にしろよと思いながら、目線を上げると。
半袖の黒い服を着たその人の切れ長の目が、私の視線と交じった。
沈黙が2分ほど。
「ッチ!なんで和泉が此処にいんだよ」
相手が不機嫌そうに舌打ちする。
それはこっちのセリフだ。
私だって夢にも思わなかった。
大嫌いな幼なじみと、このBのLなイベントで鉢合わせするなんて。
- Re: ツンデレヤンキーと鈍感腐女子の恋愛は成り立つのか? ( No.5 )
- 日時: 2019/12/18 15:12
- 名前: 結花 (ID: 6cIiBe7I)
私は、幼なじみ-坂下晴輝の顔から目線を外した。
大嫌いなやつの顔なんかみていたくはない。
そもそも、なんでコイツはこの神聖なイベントに赴いてきたのだろう。
コイツ自体には興味などないけれど、ここにきた理由くらい知りたい。
私は訊ねようと口を開いたが、口が乾く。
この幼なじみには散々いじめられてきた。
話すことも難しいというか、訊いたところで、
「てめぇには関係ねぇ!!」
と怒鳴られるのが筋だろう。
押し黙ったまま、更に5分。
リンはまだなのだろか。
いい加減、この沈黙も飽きてきた。
しかし、ここでスマホなんかでゲームをしだしたら、絶対に晴輝に怒鳴られそうだ。
……どんだけ怖がってんだ私。
怯える自分に辟易しながら、更に10分。
「ごめんねっ、遙花!」
リンの大声が聞こえたのは、更に5分後の事だった。
Page:1