コメディ・ライト小説(新)
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- 巻き戻ったら裏ルート
- 日時: 2020/02/16 15:29
- 名前: ♤see♤ (ID: b9FZOMBf)
今年で、最後。結局、最後まで友達と呼べるものはできなかった。でも良いや来年からちゃんとここのヤツが
一人もいない、しかも寮付きの高校へ行けるから。
虐められてはいなかったけど、安心できる場所じゃ無かったな。
シングルマザーだったお母さんは再婚して、ほとんど向こうの家にいる。きっと私が新婚生活に邪魔だからこのアパートを売ってしまわずにここに置いているのだろう。でも、生活費は振り込んでくれるので何とか生きている。昔から順応性はある方だったからすぐに慣れた。
ただ、人付き合いがあまり得意ではない為、学校は入学式から卒業式まで全部、面白く無かった。
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1話 入学式
入学式が終わり、全員がそれぞれのクラスへ入っていった。桜もう全部散ってるね、なんてどうでも良いことをみんなして喋ってる。入学式前のちょっとした空き時間とこの時間で元々仲の良かった人たちとそのなかに新たに入った人でもうグループが出来ている様だ。あの子確か県外から来た子だっけ、凄い、もう地元の私より友達居るじゃん。あーあどうせ、小学校6年間に続き、中学校3年間も空気として過ごすんだろうな。確かこのクラスの担任って若かったし、割と顔立ち整ってたから女子にもモテたんだよね。んーと、名前は確か、、、 あ、思い出した!三谷原だ。前のお父さんの 名字がそんな感じだったから覚えてたんだよな。
なんて考えていたら、このクラスの担任が入ってk、、、ん? 待って、待って、ちょっと待って私、確か
もう受験終わったはず、、、なのになんでまた1年に戻ってるの⁇えっじゃあ、また3年間?嘘、それって
「サイアク」
あっ。つい声に出てしまった。小声だったから誰にも聞こえてないはず、、、
「せぇーんせぇー、隣の人が、先生が入って来た瞬間に『サイアク』っていーましたぁ」
クラス全員が、私に視線を向ける。あーもう、忘れてた。隣のヤツ、雛川はチクリ魔で2、3年の時にもある事ない事全てチクるで有名だったじゃん。そんなヤツの隣で『サイアク』何て、幾ら、動揺していたからといってもやってしまった。ムカつく口調しやがって。
違う、と言いかけて止めた。時が戻っていて、それで動揺していて、なんて誰が信じる?嘘はなるべくつきたくないし、それに言ってしまった事は事実だ。
「朝倉がそんな事言う筈無いだろう。黙っていろ。」
と、先生が雛川へ一喝。
どうして?私は、先生の事を知っているけど先生は、私の事を知らない筈、なのにどうしてそう言い切れるの?
三谷原先生は口角を上げ雛川の時とは違う優しめの口調でこう言った。
「朝倉。話があるから後で職員室に来るように。安心しろ。雛川の件じゃない。」
多少の違和感は感じながらも私は1日目を終え、放課後、言われた通り職員室へ行くと三谷原先生から驚きの事実を知らされた。
「単刀直入に言おう。朝倉、いや、うた、お前は俺の妹なんだー。」
いもうと、私が?本当?
「うた、大きくなったねー。母さんが、うたの事を捨てたも同然な扱いをしてると聞いて久し振りに父さんの権力を使って、俺の仕事場を変えて貰っちゃったよ。」
お父さんはそんな権力があったか?幼い頃を思い返してみると確かに欲しがるものはすぐに出てきた気がする。
ん?欲しいものどころか遊園地も出てきたぞ?あれは夢じゃなかったように思えてきた。
「本当はうたが20になったらバラそうって話だったんだけどねー。さっきみたく勘違いとかでチクられると
うたが可哀想だからさ?何かあったらにいにが何とかするからねー。ちゃんと言うんだよ?」
いや、言ったのは事実なんだけど、、、
時が戻ったら最強チートな父&兄に会える感動のハッピーエンドに直結しちゃう
裏ルート、見つけました