コメディ・ライト小説(新)

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溶けない星、枯れない妖…
日時: 2020/04/07 13:23
名前: 紫音 (ID: NtGSvE4l)

始めまして、紫音と申します♪
小説投稿は、初めてなのですがちょくちょく更新していくのでよろしくお願いします!

【あらすじ】


時は21世紀、人類と妖が共存する時代となった。天体観測部の凪は、妖の少女ウレアと出会う…。


スレ開始時 2020/04/02



登場人物>>01

プロローグ>>02

1話 (1)>>03 (2)>>04 (3)>>05  (4) >>06 
2話 >>07 3話 >>08 4話 >>09

Re: 溶けない星、枯れない妖… ( No.1 )
日時: 2020/04/06 20:18
名前: 紫音 (ID: 1866/WgC)


【登場人物】

・岡海 凪
天体観測部部員。中学2年生である。

・ウレア
狐の血を引く少女。凪のもとに訪れる。

・如月 縹
天体観測部部員。転校生であり、無愛想。

・門永 星来
凪の幼馴染。

・本庄 陵
天体観測部部員。ファンクラブがあるとか。

・芒屋 レイナ
幽霊の血を引いている。凪の1年先輩。

Re: 溶けない星、枯れない妖… ( No.2 )
日時: 2020/04/04 12:24
名前: 紫音 (ID: j9SZVVec)


プロローグ



「今日も綺麗だな…。北極星が瞬いてる。」

望遠鏡を構えると、澄んだレンズを覗いてみる。
空には、夜の市街地のような____無数の煌きがあった。
濃い墨色の中に溶けた甘い加法混色…それが自然が作り出した『美』、星なのである。
そして、これだけは言える。爛々と光る星は、ただの星なんかではない。一種の生命なのである。
暗い紫色が、一気に爆ぜたように暗い宇宙には雪白いモヤが漂っており見惚れてしまうよう…
やはり。これが生命の神秘と言うものであろう。

「…1度でもいいから、星の化身とかでもあってみたいけど、ね。」

望遠鏡を斜め横に下ろすと、いつの間にか流星群に目を奪われていた。



Re: 溶けない星、枯れない妖… ( No.3 )
日時: 2020/04/04 12:23
名前: 紫音 (ID: j9SZVVec)

1話 逸話の化け狐



『4月12日は水星がよく見えるみたい。凪のとこで見えたら写真送ってね。』

スマホの画面には、星来からのメッセージが音を立てて送られて来た。

今は8:32分。群青色に染まった夜空には、北極星を中心とした星座達が微かに動いている。
4月の空もすっかり暗くなり、今まで目立たなかった星達が一斉に明かりを灯し始めており、その光景は何度見ても飽きないものだ。

(この調子だと、もうちょっとで来るみたい。)

すぐさま望遠鏡を構える準備はできている。
子供ではないが、やはりこのチャンスには興奮していた。
これはこれで、みっともない…少々思ったが、この自制心を裏付けるようにこの胸は強く高鳴っていた。

…するとその瞬間、水星の光と共に星来からのメッセージが送られてきた。



「っ!…水星だ…。」

ピカッと雲の隙間から、水星が現れた。
肉眼で見るとまったく動じないほどの点だが、この望遠鏡レンズを覗くと、まるで生きてる心地がしないほど…驚嘆するような気持ちになる。




ただ、“水星”という名の芸術品に夢中であった私はそのメッセージにまったく気が付かなかった。




『そう言えば知ってる?妖って星の化身だとか。
会うと幸運が宿るらしいけど、何か助けを要求されるだって。なんだろね。』





Re: 溶けない星、枯れない妖… ( No.4 )
日時: 2020/04/04 14:47
名前: 紫音 (ID: j9SZVVec)



その日、新学期の文房具を買いに行った私。
代金はもちろん小遣い。青色の貯金箱を机の中から取り出すと、僅かな埃が宙を舞い何か幻想的なものになった。でも、懐かしい…小学生の頃、小遣いを貯めていた貯金箱はずっしりと重く少しながら古びていた。

「…疲れた。___最近歩いてないからかな。」

たるんだ足を持ち上げ、上まで続く階段を登ると私の部屋。真新しいドアをこじ開けると______

「___それにしても、この望遠鏡最新型なんですねぇ。まだ部品が錆びてませんし。」

部屋の中にいたのは___少女。
滑らかな金髪を揺らしており、パーカーらしきものを羽織っている。

「…えっと。誰?」

混乱して正しい判断が出来ないせいか、いきなり無礼な言い方をしてしまう。___ただ、彼女の肌の雪白さ。それは見る人の目を惹きつけるそのものであった…。

「…あぁ、自己紹介を忘れていましたね。始めまして、“ウレア”って言います。人呼んで、化け狐の少女ってトコですけど。」

よく見ると、彼女の頭部には狐の耳のようなものが生えている。彼女____ウレアは、頭部に目をやりながらこちらへ近づいて来た…。


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