コメディ・ライト小説(新)
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- 腹黒魔女は××に踊らされる
- 日時: 2020/04/10 14:53
- 名前: ソマリ (ID: FCVTIPcN)
俺のご主人様は魔女だ。
誰よりも幼く、可愛らしく賢い俺のご主人様。
△▼△▼
○ノア 本作の主人公。可愛いが腹黒い。
●リショ 使い魔を欲しがっていたノアのエリシアに運悪く捕まってしまった不憫な狼。ドM。
パセリ エリシアの使い魔。メイド服なのはエリシアの趣味。ノアとリショに厳しい。
エリシア ノアの師匠。親バカ、教育が間違っている。
仲良くしている人たち
エリザベス オカマ。ノアが小さいころから親しい。
ライリー ネッカーの奥さん。浮気していることは確認済み、浮気夫婦。ノアに強請られている。
ネッカー ライリーの旦那さん。浮気していることを妻に隠せていると思い込んでいる。
- Re: 腹黒魔女は××に踊らされる ( No.1 )
- 日時: 2020/04/10 15:29
- 名前: ソマリ (ID: FCVTIPcN)
覚えてる、ノア様と初めて会った日のこと。
「ねぇパセリ。」
「なんだ、駄犬。」
玄関に座っていたメイド服を着た黒髪の女ーーーいや、蛇に話しかける。
「ご主人様はまだ、帰ってこないの?2,3日帰ってこない日はあったけどいくら何でも遅すぎない?」
俺は問いかけてみると、パセリは心配そうに唇を噛み締める。
「あの、、、パセリ??」
名前を呼ぶと、目を瞑り小さく呟く。
「……来た、帰ってきた!!」
嬉しそうにドアノブを掴んで飛び出す。
「ご主人様ッ。」
と抱きついた。
「パセリ、ごめんね。遅くなっちゃって、拾ってきたからお風呂入らせてくれるかしら?」
と指をさしたのは、紫のドレスの裾を握った小さな女の子だった。
ーーーーーその子がノア様だった。
「おかあしゃん、おかあさしゃん。」
女の子は大きな声で泣き出した。
「煩いからパンでも口の中に入れておいてちょうだい。」
その言葉に俺は言う。
「何でですか、きっとお母さんが恋しんですよ!!よし、よし…。」
俺は女の子を持ち上げて抱きしめる。
「つまり、この子は母親が欲しいのね?」
と言うとご主人様は若い女性に変身する。
「ノア、お母さんですよ??」
そういって俺の腕の中から女の子を奪う。
女の子はご主人様をジッと見つめてから「おかあしゃん。」と呟き、泣き止んだ。
「あら、可愛いじゃない。この子は天使ね。」
と言うと頬をくっつけた。
その時、俺は知らなかった。
ご主人様がいなくなることを。
******
(なんだか懐かしいな、この写真見ると。)
俺は写真をそっと置くと、ノア様の自室に行く。
「ノア様!!金づるが来ましたよ!!」
俺がドアの前でそう言いと大きな音が聞こえ、バンっと飛び出してくる。
「本当なの?!久しぶりにお客様が、手がなるわね。」
とニヤッと笑い俺の腹を殴る。
「というか、お客様のことを金づるなんて言わないの!!聞こえたらどうするのよ、バーカ!!」
と怒鳴って応接室に向かった。
本当に知らなかったな、、、こんな腹黒くてお金が大好きな女の子になるなんて。
それに今日のパンチもなかなかだなあーーー感触が残ってる。※リショはドMです。
はぁっと声を漏らし、応接室に向かった。
「それでは、不老不死の薬を?はい、解りました。」
と自信満々に言ってニヤッと笑う。
お客様に瓶を渡すと報酬の金をもらう。
「ノア様、本当に薬を?」
「そんなわけないじゃない、あれは記憶消去の薬。たーんとお金もらったしあの瓶を見ればまた屋敷にやってくるでしょう?ガッポガッポ、稼がなきゃね。ああいう客からは。」
とくすくす笑う。
魔女として薬屋を営んでいるノア様は客を騙して大金を稼いでいた。
「ちょっと、パセリ。ちゃーんと記憶を忘れているか見てきてくれる。」
「くそ、愚娘が。でもご主人様が破産しているのを見たら悲しむから行ってやる。」
と飛び出す。
「リショ、これはお客様のためでもあり私たちのためでもあるの。師匠が言ってたでしょ?」
本当にどこで間違ったのかーーーーでも間違っていないところはストレスを感じたら俺を殴ると教育してくれたところだな。
「そんな顔しないでよ!私が悪者みたいじゃない!!」
と顔をしかめて俺の尻を蹴る。
俺のご主人様はノア様であって俺の体はノア様専用のサンドバックだ。
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