コメディ・ライト小説(新)
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- あん、どぅ、とろわ!!
- 日時: 2020/04/21 19:48
- 名前: 音宮 ◆tLeuPgu5MI (ID: kOQgU9bm)
はじめましての方もお久しすぎる方もどうも、音宮と申します((。´・ω・)。´_ _))ペコリ
お久しぶりの読者様方には、
幾度となき完結前のとんずら申し訳ないです。
今回のお話は、ファンタジックよりにしたいなと思いまして……。
たぶん完結まで頑張れるかどうかは微妙ですが、とりあえず頑張ります(* ॑꒳ ॑* )
⚠タイトルに意味はありません。
以下目次↓↓↓
プロローグ>>>1
キャラ
☆燈 AKARI☆
漆黒のセミロングに同色の清らかな瞳が印象的。
小さな神社の一人娘。正義感が強くたくましいが、
可愛いものが好きという女の子らしい1面も。
☆ストーリー☆
ある日突然、家兼神社の御神木から男が現れた。
燈とその家族は、不思議な御神木を解き明かしていきながら
突然現れた男たちを助けていく。
☆ファンタジックラブコメストーリー(のはず)☆
第1章 突然現れた男 >>>2-
第2章
- Re: あん、どぅ、とろわ!! ( No.1 )
- 日時: 2020/04/20 15:45
- 名前: 音宮 ◆tLeuPgu5MI (ID: luVW6Vyr)
プロローグ
___それは御伽噺か空想か……___
降りそそぐ雨の中、森を切り抜けようと走る男がいた。
「っはぁ……っ」
どれくらいの距離を走ったのだろうか。
走っても走っても後ろから追っ手の足音と銃声が聞こえる。
「ちくしょ……っ」
これ以上逃げ続けることは無理かもしれない。
先程撃たれた足と肩の痛みが限界を迎えている。
「……」
腕の中の赤ん坊をふと見ると、この状況ことを知らずにすやすやと気持ちよさそうに寝ている。
「……っ」
俺のせいで産まれたばかりの可愛いこの子を死なせる訳には行かない。
なんとかして切り抜けられることは出来ないのだろうか。
しばらくすると、目の前に大木が見えた。その木の根元には樹洞もある。
交通として使っている樹洞もあるが、そのほとんどはどこに繋がっているか、また行き止まりなのか不明点が多く、利用する人は少ない。
だが、今はもうこれにかけるしかない。
迷っている時間などなかった。
『助かりたい』
その一心で木の根元の樹洞に飛び込んだ。
- Re: あん、どぅ、とろわ!! ( No.2 )
- 日時: 2020/04/20 16:12
- 名前: 音宮 ◆tLeuPgu5MI (ID: luVW6Vyr)
第1話 見知らぬ男
私の家は神社である。
神社といってもそんなに大きな神社じゃなくてひっそりと建っているような小さな神社。だから地元の住民しか知らない神社である。
朝一の境内の掃き掃除を終えると、朝日が昇る頃合であった。
綺麗と呑気に見ていると、御神木の方で騒いだ声が聞こえる。
どうしたんだろうと思いながら私も釣られるようにそちらの方へと足を運ぶ。
「燈。」
お父さんが私に気づいて手を振ってくれた。
「なんの騒ぎ……あの男の人……は??」
なんの騒ぎかと尋ねる前に御神木の前で倒れている男の人を見つけた。
「見ての通りだよ」
御神木が光っていたから見に来たらこの男が倒れていたんだと説明してくれる。
「こんなことは前代未聞じゃ……」
おじいちゃんも驚きを隠せ無いようでどうしたらいいものかとため息をつく。
「怪我しているようだし、とにかく家に運ぼう」
お父さんがそう提案して私は彼の胸の中にいた赤ちゃんを抱き上げ、お父さんは彼を運んだ。
「酷いけがね……」
こんな朝早くじゃ医者もやっておらず、とりあえず医者があくまでお母さんが布団に寝かせた彼の看病にあたることになった。
彼の意識はまだ戻らず、大量の血と汗が酷い状況を視覚的にも伝えている。
家族は、何があったのかどうしてあんなところにいたのか疑問は沢山あるが、御神木の前に倒れていたということもあり、これも何かの縁かもしれないと思い、助けることにしたのだった。
- Re: あん、どぅ、とろわ!! ( No.3 )
- 日時: 2020/04/21 13:58
- 名前: 音宮 ◆tLeuPgu5MI (ID: 6IhJH6i0)
第2話 謎の男
男と赤ん坊を助けてから3日。
まだ産まれたばかりと思わしきその子は、うっすらとクリーム色の髪の毛が生えており、赤ちゃん特有のぷにぷにとした感触、とぎとき開いてみえるコバルトブルーの瞳が私たち家族を惹き付けた。
「じいじじゃぞぉ〜、よちよち」
不思議なことにこの容姿と赤ん坊ということにベタ惚れしたのは、お母さんでもなくお父さんでもなく、おじいちゃんで、付きっきりで世話をしてくれている。
わたしはというと、男と赤ん坊が来たということよりも御神木の樹洞が気になって仕方がないのだった。
「奥の方見ると、塞がってるのになぁ」
男がこの辺の人ではないということは、男の北欧のような端正な容姿と中世ヨーロッパのような洋服から見て取れる。
また、男が来る直前、御神木の樹洞の中から光と空気が流れ込んできたとお父さんが言っていたから私は樹洞の奥の世界から来た異世界の人だと彼を推測したのだった。
「燈!大変だ!」
樹洞を覗き込んでいると、お父さんが焦った様子で呼びに来た。
「どうしたの」
「彼の意識が戻った」
ぜいぜいと息を整えながら私に知らせてくれる。えっと驚きながらお父さんにもう一度聞き直す。すると、何度も頷くからさらに私は驚きを隠せなかった。
医者によると大量の血が不足していてそれに加えて何発もの銃弾を受けており、尚且つ体力も消耗しているから助からないという話でとりあえず集中治療室で治療を続けてみるということだったが……。
「そっか……よかった……」
助かったんだとほっとため息をついた。
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