コメディ・ライト小説(新)
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- 絡んだ糸には華を添えて。
- 日時: 2020/04/25 13:28
- 名前: 冷杏 (ID: qToThS8B)
初めまして。冷杏とい言います<( ̄︶ ̄)>
バスケットボールに打ち込む少女の青春ストーリー。ゆっくり更新していきますので、温かい目で見守っていただけると嬉しいです☆
- Re: 絡んだ糸には華を添えて。 ( No.1 )
- 日時: 2020/04/24 20:59
- 名前: 冷杏 (ID: AQILp0xC)
【登場人物】
・門町 文乃
高校1年生。バスケットボールが好き。
・大江 陽咲
文乃の友人。
・黒崎 朱華
どこかから引っ越してきた少女。
・藤島 弥生
頭が切れる学級委員。
・桜庭 凛雨
不登校。心を閉ざしている。
・楓場 雄
なんかそっけない。
・楓場 結杏
雄の双子の姉。性格は真反対。
・津上 遥矢
素直な男子。
・遠岡 仁
なんか大企業の息子らしい。
- Re: 絡んだ糸には華を添えて。 ( No.2 )
- 日時: 2020/04/25 13:27
- 名前: 冷杏 (ID: qToThS8B)
1話
「98段、99男段、100段っ。」
現在地、双湖神社。
地元民にはよく知られていて、毎年7月には七夕祭が行われるのである。そして今。下から上へ一直線の階段を、テンポよく上がり切る。もちろん、一直線だから休憩所も御手水も途中にはない。
「高校デビューの為に、神様にお祈りしようかな…。」
息が荒い体を、色白い足で支えると神殿の方へ足を運んでいく。…でも。高校デビューの為なら、こんな事どってことない。____そこまで体育会系の女子ではないけれど。
境内は美しく整えられており、日本の伝統『枯山水』が滑らかな線をこの地に見せている。
この美しさとは裏腹に、境内には誰もいない。
まだ春休みということで、皆休みを噛み締めたいからであろう。
「文乃。」
神社の静けさを破る声が、耳の近くへ届いた。
後ろからの声だ。後ろ側に振り向くと、遥矢。幼馴染の遥矢がいた。
「遥矢、なんでここに___」
「新学期が始まる前に、参拝しようと思ってさ。文乃は?」
「参拝。私もだよ。…兄弟でもないのに、なんで同じ行動しちゃうんだろ。」
二人だけの場面。
小さい時も、こういう場面は何度かあった。
…でも、成長した今。何故か特別な感じがする。
「懐かしいな、この神社。昔、近所の子集めて隠れんぼしたよね。」
「うん。皆と高校別れちゃったけど。この御神木の下で鬼は20数えて他の子を探し回った。」
とにかく、双湖神社は広い。
敷地内には池もあって、いつしか子供達の溜り場になっていた。特に花とかもたくさんあって、色水を大量に作っていた思い出がある。
「文乃?参拝はしないの。」
「…あ、そっか。…私、絵馬でも書こっかな。」
少し懐かしさを心に留めながら、私は5円玉を握りしめていた。
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