コメディ・ライト小説(新)

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幼馴染との恋
日時: 2020/05/11 11:11
名前: さくさくパンダ☆ (ID: 1tY8Y./l)

私は、中学1年生の中島 夏帆(なかじま かほ)。最近、気になる人が出来た。今まで、一度も恋をしたことがない女子だった。その、気になる相手とは幼馴染の、桐谷 頼(きりたに らい)だ。特にイケメンでも頭がいいわけでもない。でも、そんな頼を好きになってしまった。はじまりは、小学6年生の席替えだ。なぜか、そのころは頼が私のことが好き、という噂が流れていた。でも、頼が一生懸命に否定をするから嘘だと思って気にしていなかった。そんなある日、席替えをすることになった。私は運が悪くいじめっ子の男子と隣になっちゃった。予想通り、授業中は最悪だった。先生が黒板の方を向いているときにだけ私の足を蹴ってくるのだ。それも、痛いくらいに。後ろの席の子も知っているはずなのに助けてはくれなかった。それが嫌で何回か学校を休んだ。でも、頼だけは違ったんだ。その日も男子から足を蹴られていたら、頼が急に席を立っていじめっ子の方に近づいていったの。そして、「夏帆の足を蹴るな。授業の邪魔だ」って言ってくれた。そんな事があった次の日から頼を意識するようになったんだ。でも、いつの間にか頼が私のことが好き、という噂は消えていった。
 もちろん告白はしたいけど幼馴染っていう関係だから照れるんだよね。恥ずかしいというか。もう、頼のこと諦めようかな。叶わないよ、どうせ。
 「夏帆、好きだ!俺と、付き合って下さい」
突然、誰かに告白された。頼じゃないことは確かだ。じゃあ、誰?振り返ると、あのいじめっ子が立っていた。
 「えっ?私のことが好きなの?」
驚いて頭が混乱する。ちょうど、隣に頼がいるんだけど!?今は、頼と一緒に下校中♪だったのに。
 「ば~か!からかっただけだよ、誰がお前なんかを好きになるかよ(笑)」
ひどい・・・。からかわれたんだ・・・。頼も隣にいるのに・・・、恥ずかしいじゃん(泣)いじめっ子たちが、私の横を通り抜けた。中学生になったのに、まだいじめられるんだ・・・。
 「おい、待てよ。いい加減、夏帆のことをからかうのはやめろよ!」
いじめっ子の肩を掴んでいる頼の姿が目に映った。でも、涙でぼやけてて、何も見えない。
 「はっ?いいじゃねぇか、夏帆の反応が面白いんだよ!離せって」
いじめっ子たちが、必死に抵抗する。
 「もう、夏帆をいじめるのはやめろ」
頼が、言ってくれた。いじめっ子たちは、走って帰っていった。
 「頼、ありがとう。私、ずっと頼に助けてもらってばかりだね。いい加減、私も強くならないとね」
涙をぬぐいながら言うと、
 「でも、あせった。あの告白が嘘でよかった~!」
頼、私のことを心配してくれていたんだ。ドキドキする。
 「だよね、いじめっ子が私のこと、好きなわけないもんね(笑)」
自分で自分を慰めながら、笑う。
 「そういう意味じゃなくて、俺の好きな夏帆がいじめっ子たちに取られなくて良かった、ってこと」
えっ?頼の顔を見ると、顔が真っ赤だった。嘘ではないことがわかる。
 「どういうこと?」
頼の気持ちは、わかっているような気もする。だけど、頼の口から聞きたい。
 「本当はわかっているくせに。俺は、夏帆のことが好きだっ!」
ようやく、頼の気持ちが分かった。思わず笑顔がこぼれる。
 「頼、ようやく想いが通じたね。私も、頼のことが好き!」
頼に抱きついた。私を包み込んでくれた。
 「俺も、好きだよ」
頼の柔らかい唇の感触が私の唇に触れた。私は、頼とキスを交わした瞬間、一生、頼をこの手から放したくないと思った。


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