コメディ・ライト小説(新)
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- 君の赤い糸が僕と繋がっていますように 【短編集】
- 日時: 2020/05/19 17:36
- 名前: 雪林檎 ◆iPZ3/IklKM (ID: FCVTIPcN)
きっと貴方はあの子が別れるまで待つ、だなんて言うんでしょ?
君はアイツしか見えていないんだろ?
私にはきっとあなたは無関心、あの子ばかり気にしてるんでしょ?
――――――初めての恋をありがとう
**
こんにちは&初めまして。
雪林檎と申します、この小説は片想いをテーマにしています。
各物語が繋がっているように書いていきますので楽しんで読んでいってください!(o_ _)o))
ゆるっと投稿していきます。
*雪林檎情報(いらないと思うけど沢山の人に読んでほしいので……)
『先生の事が好きです。ストーカーで生徒ですが何か?』
何とも物騒なタイトル名、、、メインですが胸きゅんを目指しています。けどコメディかも?
『青春という“愛”を知らない人形少女』
シリアス多めですが愛を知らない少女とお人よしの幼馴染の少年が一緒になって幸せを掴むという話です。
『月華のリンウ』
中華ファンタジー王宮ラブです。シリアス多め胸きゅん多めを目指していますが難しい話になって作者自身も頭を抱えています。
コメントも募集中です!
*小説情報*
・執筆開始
2020.5.18
*目次
01.赤い糸 >>1 愛子ちゃんside
02.届かない想い >>2 伏見くんside
- Re: 君の赤い糸が僕と繋がっていますように 【短編集】 ( No.1 )
- 日時: 2020/05/18 14:56
- 名前: 雪林檎 ◆iPZ3/IklKM (ID: FCVTIPcN)
01.赤い糸
―――大好きな人と運命の赤い糸は繋がっていると、私は思う。
家は隣だし歳は離れていても、ずっと一緒だった。
「え、、、今……智くん、なんて言った?」
私はギュッと手を握り締める。
「ちゃんと聞いてろよ?――――…愛子。俺な、彼女が出来た」
恥ずかしそうにそっぽを向く。
突然の幼馴染の告白に私は耳を疑った。
人気の少ない文芸部前廊下に夕日が影を落としてる。
今も昔も傍にいるのは私だと……思っていた。
それで、、初めて好きになって初めて恋人になって……お嫁さんになるのは私だと思っていた。
(けど――違ったんだな。こんな甘酸っぱい表情見たことない、、私にはこんな表情させないもん)
気に入っていた短い黒髪を智くんの好みに合わせて茶色に染めて長く伸ばした。
可愛いって、似合ってるって言ってくれた薄紅色のリップも塗った。
スカートも短くして智くんの好みに合わせた自分になった。
それで智くんが私に意識して好きだって言ってくれるなら良いと思ってた。
―――なのに。
「園芸部の先輩なんだけどさ優しくて明るくて真夏の太陽みたいなんだよ。漫画好きっていう趣味もあっててさ―――……何十億人もいる世界の中で好きな相手を見つけてその相手と恋人になるってすっごい奇跡だよな!」
嬉しそうに眉を下げて頬を桜色にふんわりと染めて微笑む彼。
(初めて聞いたな、、、好きな相手がいたなんて――――何にも知らずに今さっきまで妄想を巡らせてたのかあ)
「だから、今日は一緒に帰れない。ごめんな、じゃあ行くから」
さっと立ち去っていく彼を見つめる事しかできなかった。
幸せな彼の表情を見ていたいって思った。
その表情にさせたのが自分じゃなくても―――――そんな表情が見れたのが素直に嬉しかった。
「、、、馬鹿だな、、、本当、私ってば嬉しがってどうすんのよ……」
愛する子に愛子。
誰かを、皆を愛する子になってほしいっていう意味。
でも愛するんじゃなくて愛されたい。
他ならぬ柳木 智久に。
「ならいっそ……それならゆっくりじっくり教えてあげるよ。智くん」
“私のほうが智くんの事が好きで最後は私のものになる”って。
私は零れてきた涙を拭って口角を無理矢理、あげる。
「最後は私のものになるんだから、、、今はただの一個下の幼馴染でいたあげる」
智くんの好きな所なんてその優しくて明るくて真夏の太陽のような先輩よりも私のほうが言えるんだから。
人参が嫌いで私に頼るとこ。
悪ガキみたいに笑っちゃうとこ。
なんにも考えてなさそうなとこ。
意外と繊細で泣き虫なとこ。
なんなら占いが好きな乙女チックな思考も。
不器用でバカなとこも。
全部好き。
おかしくなるほど大好き。
昔から好き。
私は黒に髪を染め直して制服を校則に沿って着る。
長い髪も黒に染め直したら野暮ったく見えたから短くバッサリと切った。
「この長年の想い、、、無駄にしたくはない。絶対に諦めない」
私は足取りを軽くして真夏の太陽に向かって微笑んでやった。
「負けないからなッッ!!」
――――太陽なんかに負けてたまるか。
11年越しの彼への恋心。
智くんの運命の相手が私じゃなくても無理矢理でもなってみせる。
私の赤い糸と智くんの赤い糸――――繋げてみせる。
- Re: 君の赤い糸が僕と繋がっていますように 【短編集】 ( No.2 )
- 日時: 2020/05/19 17:35
- 名前: 雪林檎 ◆iPZ3/IklKM (ID: FCVTIPcN)
02.届かない想い
「はぁ!?」
俺はとある話に驚いて大声を出してしまう。
クラスメイトが大声を出した俺に注目する。
恥ずかしくなった半面、そのとある話とは那須川愛子の事だった。
「そう驚くなって、那須川の幼馴染のさ柳木先輩いるだろ?柳木先輩の事にいかにも恋している眼をしていたじゃんか。でも柳木先輩は同クラの小日向先輩と付き合ったんだってさ」
そう話す卓也に聞かれる。
「どう思う?この四角関係」
「べッ別にどうも思わないけ、ど」
動揺を隠すようにズレた眼鏡をかけなおした。
*
「那須川愛子」
俺は図書室で本を読んでいた女子に声を掛ける。
茶色だった髪はもう、漆黒に染まっていた。制服もきちんと着てノーメイクの顔。
目頭が薄っすらと赤く染まっていた……泣き跡。
(話は―――……本当か)
その話は本当だと俺は確信した。
「風紀委員長、、、私今日はもう校則なんて破ってないけどどうしてくるのよ」
突っかかった口調にイラっとしながらも俺は我慢する。
「お前が失恋したと聞いてやってきた」
すると予想通り「はぁ?」と怪訝そうに眉をひそめる。
「失恋じゃない、、、決意よ。諦めが悪いかもしれないけど私のほうが智くんに尽くしてきたからこのままじゃ終われないの」
ピシッと心が痛む。
(どうしてお前はアイツばかりなんだ)
「尽くしてきただの私のほうがずっと近く傍にいただの言って下心を隠しているから。攻めないから、、、簡単に最後にとられるんだ。お前の好きなやつにとって那須川はただの幼馴染とでしか認識されなかったってことだよ」
(あれほど好きだった奴を簡単にとられてどうするんだ)
彼女を笑顔にしたい――――だから勇気づけてしまう。
アイツに対するその一途さが俺に向いてくれたら俺がたっぷりと愛して恋してあげるのに。
「……そっか。私、、、尽くしてきたって言ったけど本当はその関係に甘えてた。好きだって言いだすのが怖かった」
涙をこらえてフッと微笑む。
「気づかせてくれてありがと、伏見」
とくん。
頬に熱が集まるのが判る。
鼓動が早まる、全身が熱くなる。
「ああ。」
愛おしい。
その笑顔を独り占めしたい。
いいな、アイツはこんな那須川に愛されて恋されていて気づかないアイツが憎らしい。
「早速アタックしてくる!」
と言い放ち図書室を出て行った。
「今は、ただのアドバイス役としていてやるよ」
もしフラれたら俺がその隙間に入り込む。
汚いやり方かもしれないけど尻尾を隠して傍で見続ける。
その瞬間を待ち続ける。
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