コメディ・ライト小説(新)
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- 僕の人生はこれで良かったのか
- 日時: 2020/07/05 13:08
- 名前: 天照ヒカリ (ID: 9udQ5X2q)
- 参照: https://kakiko.cc/AmaterasHikari
『ここは何処…?僕は誰…?』
ああ…きっと僕は死んだんだ…
僕自身の名前は忘れたけど…何故か…
痛い…苦しい…そんな感情が蘇ってくる…
『ああ…なんだか頭が…』
じわじわと僕の記憶が……………
僕の名前はアキラ、普通の高校生だ。
その時の僕は高校に行っていた。
おっと、隣にいるのは僕の親友だ。
『あーあ、もう期末テスト嫌だな~』
親友の名前はハロルド、同期の親友だ。
『いいよな~アキラは頭が良くてさ~』
『そんな事無いよ、ハロルドだって運動神経抜群で伊いじゃないか。運動オンチの
僕にとっては羨ましいよ。』
『そうか?絶対アキラの方が
いいと思うけどなぁ。』
『いやいや、ハロルドの方がいいと思うよ。』
そんな日常会話をしながら
登校する平凡な毎日だった。
だが、そんな日常はすぐ終わった。
『家に帰ってきてすぐ後の事だった…』
ハロルドが亡くなった。死因は交通事故だった。
横断歩道を渡ってる途中に
信号を無視したトラックに轢かれたらしい。
僕は泣いた。毎日、毎日、毎日泣いた。
高校も休んだ。ハロルドのいない
高校なんて楽しくなかったからだ。
僕は絶望した。そして、そのまま2年経つ。
2年後、僕は最近ようやく現実を
受け止めるようになってきた。
僕はIT企業の会社に就職をし
営業実績はつねにトップだった。
僕は自分の力で暮らせるようになったのだ。
『僕は駅のホームで電車を待っていた』
僕は会社の仕事が終わり、家に帰る為に
駅のホームで電車を待っていた。
その時、駅の線路に子犬がいた。
僕は慌てた。他の人達は無視をしていた。
『僕しか助けられない』そう思った。
僕は迷わずに線路に降りた。
線路に降りた僕を見て周りは慌てた。
僕は子犬を抱えて駅のホームに登った。
その数十秒後、電車が風を切りながら
僕の隣を走った。
僕は恐怖をしたとともに
『ふぅ…命拾いした…』と思った。
だが、運が良かったのはその時だけ。
ここまでは良かった。だが、その後だった。
子犬を助けた僕はその後、倒れた。
頭が痛い。その感情だけハッキリと覚えている。
気づいた時には病院のベッドにいた。
きっと誰かが救急車を呼んだのだろう。
後から分かったのだが、どうやら僕の脳は
3割が脳死しているらしい。原因は分からない。
僕の脳はもう手遅れらしくて
治療法方が無いらしい。
僕の寿命は残り1週間ほどしかないと言う。
僕はこの残りの1週間で何ができるのだろうか?
『死まで残り6日』
今日はいい天気だ。空はよく晴れている。
こんな日に外の空気を吸いたかった。
ああ…後一回だけ外に出たかった…
『死まで残り5日』
窓から親子の姿が見える。
5歳ぐらいの女の子とその母親だ。
ああ…親孝行できなくてごめんなさい…
『死まで残り4日』
この日からだろうか。僕は頭がぼんやりとする。
きっと僕の寿命はもう短いんだろう…
そう思った。後悔しかない人生だったな…
『死まで残り3日』
ぼくはもうあたまがおかしくなってしまった
かんじがよめなくなってしまった
ああもうこんなじぶんがきらいだ
『死まで残り2日』
ボク…ハ…ダレ…?
『死まで残り1日』
アー…ウー…
『死まで残り0日』
これだけはハッキリと覚えている…
母親の声が聞こえる…父親の声が聞こえる…
みんなが悲しんでいる声が聞こえる…
ああ…そうだ…きっと僕は死んだんだな…
ありがとう…みんな…こんな僕を愛してくれて…
思い出した…僕は愛されていた…
親から…友達から…
僕の人生は幸せだったのかもしれない。
いや、素晴らしい人生だった。
僕はすぐに死んでしまったが
僕はこの短い人生で
なにかを成し遂げた。そんな気がした。
『僕の人生は幸せだった』