コメディ・ライト小説(新)
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- 3ヶ月間の彼女
- 日時: 2020/07/12 17:21
- 名前: 暖陽 (ID: DT92EPoE)
初めまして、暖陽と申します(人*´∀`)。
この小説は、学校での授業中に妄想していたもので伏線などもしっかり考えております。(まぁ授業中に考えるのはどうかと思うケド)こんなぼよんとした作者ではありますが、ゆっくりと更新していきますのでどうぞ宜しくお願い致します✧◝(・▿・)◜✧
❴あらすじ❵
高校生である菊間 周は、余命3ヶ月の宣告を受けてしまう。…そんな周と5人の幼馴染が織りなす3ヶ月の物語。ちなみにオムニバス形式でたまに主人公が変わったりします。でも基本的には周ちゃんメインにしていきます(作者のさじ加減で他のキャラが目立ってしまうかもしれん…)
スレッド設立日 2020/07/11
【主人公’s】
・菊間 周
余命3ヶ月と言われた高校生。少し淡々とした性格。
・千賀咲 律
周の幼馴染。冷静で赤面症。
・大塚 湊
周の幼馴染。マイペースで穏やか。
・紫桜 まり
周の幼馴染。俺っ娘で、面倒見が良い。
・浅田 凛
周の幼馴染。ノリがいい。名前が中性的なので、よく女子に間違われる。
・遠野 アイリス
周の幼馴染。ハーフであり、祖母に叩き込まれた方言訛りがたまに出る。
❴お客様❵
・魅 天癒さん
- Re: 3ヶ月間の彼女 ( No.1 )
- 日時: 2020/07/11 18:37
- 名前: 魁 天癒 (ID: XLYzVf2W)
コメント失礼します。
僕も3,4日前に初作品を投稿しました。
お互い頑張りましょう!
『3ヶ月間の彼女』絶対読みます!!
- Re: 3ヶ月間の彼女 ( No.2 )
- 日時: 2020/07/11 19:34
- 名前: 暖陽 (ID: DT92EPoE)
はわぁ…魅 天癒さん、コメント有難うございます
(◕ヮ◕)ちなみに、私も魅 天癒さんの小説を読ませて頂きました。語彙力がしっかりあって取っても読みやすいです!まあとりあえず、お互い頑張っていきましょう(✿^‿^)
- Re: 3ヶ月間の彼女 ( No.3 )
- 日時: 2020/07/12 17:37
- 名前: 暖陽 (ID: DT92EPoE)
1日目 周視点
夏休み前。
__________何だろう。蒸し暑さが体に染みる日の事だろうか。セミが音を響かせているあの頃、半袖の制服を着ていたあの頃。あの暑さが、今となっては懐かしさと思える。それに、あの日の出来事は印象深かったな…。
「あの。もう1度言ってくれませんか。」
___________冷や汗が心に滲む。
言葉では平然を保つ事は出来るけども、自分自身に嘘をつく事なんて出来ない。_____そりゃそうだとも。今この瞬間に、平然としていられる人間なんて居るもんか。居るとしても、不老不死の人間だけだろう。…まあ。不老不死の人間なんて存在しないし、余命宣告を受けたとしても不老不死の人間は死ぬことなど無いか。
_____言っておくけれども、私は普段あまり動じない性格だ。たとえテストの点数が悪くとも、すぐヘタる人間ではない。そもそも悪い点数など取ったことないが。
「…まだ中学生の貴方には少々重い事でしょうね。最低でも、余命3ヶ月だなんて。」
ショックで声を出すのも精一杯な私に対して無情にも、明るい蛍光灯が私を照らした。それは、私に対しての僅かばかりの慰めだろうか。そう思うと、難無く光り続けている蛍光灯が憎らしく思える。
「3ヶ月ですか…。じゃあ、最高でも何ヶ月_____何年生きられるのでしょうか。」
この状況を例えるなら___激流の中だ。ぁあ。この激流の中に、藁があるのならすぐに掴みたい。けれども、実際にあるのは医療器具と白い壁、さらにその他多数しか。…もう…私にはもう、助け舟など無いのだろうか?
「…大変言いづらいのだけれども、長く持って4ヶ月ね。だから、貴方は高校2年生の課程を立派に修了出来無いって事ね。ただ…余命が3ヶ月だとしても、修学旅行と体育祭だけは必ず出られるわ。」
「…じゃあ、不幸中の幸いと言う事ですね。」
「ええ。そうね。」と、女医師が相槌を打つ。
けれども…さ。不幸中の幸いがあったとしても、結局死んでしまうだろう。だったらこんな事、無意味かもしれない。…いや。こんなネガティブ発想ダメ…でも、ネガティブな事しか浮き出て来なくて。私はどうすればいいのだろう…。
そんな私に、シャープな眼鏡を携えた女医師が口を開いた。
「じゃあ。痛み止めの薬を処方しとくわね。何か異変があったら、また来てね。…それと。親御さんには伝_____」
「伝えないでください!」
ガタッ
机が揺れる。
この一瞬の出来事に、女医師は驚き、眼鏡が少しズレたが、すぐに我を取り戻した。
「…母には、伝えないで下さい。母は今、アメリカで働いているんです。海外との貿易とか何だのとか…とにかく重要な仕事をしているんです。だから、私の余命を母が知ったらアメリカから飛行機ですぐ飛んできて…仕事を放ったらかしにしてしまうと思うんです。だから…伝えないで下さい…。」
私は必死に頭を下げた。
だって、知られたくない。…知られたくない。
頭を下げている間、母さんが余命を聞いて、青ざめる姿が脳裏に浮かんだ。
「…分かったわ。じゃあ、これは2人だけの秘密という事ね。とりあえず、親御さんには連絡しないわ。」
「…ありがとうございます。」
女医師は根負けしたのか、目を少し細めながら私を見つめた。その優しげな目。こんな状況の中でも、私の言葉に耳を傾けてくれるなんて私も幸せな者なのかもしれない…。
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