コメディ・ライト小説(新)
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- 星と魔術と御呪い 【1章完結!】
- 日時: 2021/05/27 16:16
- 名前: 紅蓮 (ID: fqLv/Uya)
…これは、何百年後かの世界。この世界は、魔術と科学が入り交じる世界となっていた。
魔術師一族生まれの人間が集まる『セント・ルレーヌ魔術学校』に、16歳の少女、フランは入学する。そして、この中で起きる出来事が、彼女の運命を揺さぶっていく……。
クリック有難うございます(^O^)v
そして初めまして、知っている方はお久しぶりですね。改めまして、紅蓮と申します。以前ここでこの小説の元ネタ的なものを執筆していたのですが、途中で休んでおりました。と言う訳で何もかも一新して、この作品を題名も変えて、1から書き直す事にしました。以前よりは国語力は大幅に上がっている…はずなので、以前よりパワーアップした作者の事をどうかどうか完結まで見届けて下さいませ…!御呪いは御呪いと読みます。
◆私が以前書いていた小説とは、大きく異なっている箇所があります。
◆ご意見・ご感想もどうぞ。
◆荒らしはご勘弁を〜。
◆更新は不定期になります。
◆誤字などは見つけ次第直すので、指摘は不要でございます。
2021/02/13→登場人物紹介以外の記事を全て削除。また、タイトル・登場人物について変更を加えました
2021/05/23→一部登場人物の名前を変更しました。
スレッド設立日 2020/10/21
〘目次〙
登場人物紹介>>01
本編補足①>>06
【1章】>>02-06
#1 >>02 #2>>03 #3>>04 #4>>05
#5>>06
- Re: 怪しい瞳に不思議な魔法を。 ( No.1 )
- 日時: 2021/05/29 16:41
- 名前: 紅蓮 (ID: fqLv/Uya)
【物語の舞台】
科学と魔術が入り交じる約1000年後の世界。魔術師志望の人々が沢山暮らす時代であった…。
【登場人物達】
〈スピカ星岸の人々〉
♧フラン
スピカ星岸生まれ。セント・ルレーヌ魔術学校に入学する。
♧ルミエール
フランの幼馴染みであり、魔術師一家の三女…だった。訳あって幼い頃、アマーリエ家に引き取られた。
♧アマナ
フランの幼馴染み。男勝りである。
〈他の生徒〉
♧ユナ
控えめで自身が無いが、実力は本物。
♧エイシェリー
高飛車。何故かいつも香水の匂いがする。
♧マキ
どっかの方言を喋る。常にハイテンションで、気持ちが高まり過ぎて熱を出す事もあるらしい。
♧ジュンエ
子供っぽい。カフカの取り巻き的存在。
♧カフカ
アイリス家の長女。妹が居り、冷静沈着。
♧ミユン
情報通として知られる。危ない組織とも繋がっているんだとか。
♧ベル・ヘーゼル
ヘーゼル家の末裔。現在行方不明。
〈SMEの人々〉
♧アスカ
ルミエールと同期。先輩にも敬語は使わない主義。
♧シェンネ
アイリス家の娘。姉が居り、姉と似て冷静沈着。
♧クララ
気の強い真っ直ぐな性格である。フランの1年先輩。
♧カレンディ
派手で可愛さに余念がないと言う。
♧シオリ
エンバール高原の出身。まだ若いが、精霊術の継承者。
♧サライナ
喋らない。リアクションでしか思っている事が分からない。
♧バーバラ
毒のある性格だが、誰よりも努力家なんだとか。
♧ビス
言わばポジティブの塊。常に明るい。
♧セレン
SMEのリーダー。責任感があり、頼もしい。
♧セント・ルレーヌ魔術学校…たくさんの魔術師を目指す少女達のための名門校と知られている。伝統であり、古の大炎魔術師に祈りを捧げる大炎祭はとても賑わうんだとか。通称ルレーヌ学校。
♧スピカ星岸…天文学を愛する街。星岸と言うのは、流れ星が毎日のように降る岸の事である。
♧SME
20年前の政府軍と反政府軍の戦争後に創られた組織。主にセント・ルレーヌ魔術学校の生徒が中心となっている。
♧ルレーヌ大陸…国土がとても広い大陸。ヨーロッパ系とアジア系の民が共存している。
1220年前に突如現れた大陸の為、発展が遅れている。現時点では21世紀の世界並みの発展を遂げている。
♧セント・ルレーヌ魔術学校のコース
・ノーマルコース…学生の2割はこのコース。いわゆる落ちこぼれコース
・特進コース…学生の7割はこのコース。魔術の腕がルレーヌの平均並みの生徒が行く。
・選抜コース…学生の1割だけがこのコース。魔術の腕が立つ生徒の為のコース。
- Re: 星と少女と御呪い ( No.2 )
- 日時: 2021/05/23 17:36
- 名前: 紅蓮 (ID: fqLv/Uya)
1章
#1 星の民
「…あちら側の動きが活発的に?」
腕を組み、口を丸く開ける彼女。瑠璃色の瞳も重なってか、驚く姿も笑顔と同じぐらい違和感がない。…そして彼女は我を取り戻し、上品に紅茶を口に運んでいた。
クララ・メティリエ。
我ら“SME”の隊員であり、リーダーとも肩を並ばせる実力者である。生まれはかなり高貴なもので、魔術師一族の末裔なんだとか…。また、先程のように教養もかなりあるようだ。姿は本校1番の美しさであり、その容姿を一目見ようと他の学校から生徒が訪れるほど。金髪の髪は、腰辺りまで長く長く伸びており、真っ直ぐ…ほつれさえないストレートだ。そして目。瑠璃色の瞳は光を受けて瞬いており、その近くにある長い睫毛によって際立たされている。親譲りであるこの目を見れば、誰もがメティリエ家の人間だと分かるんだとか…。
「今になって…?一体、何があったのかしら。」
______…言っておくが、そもそもSMEとは。
Psychics Magic Enchantments(別名魔術師機構)の略であり、反政府組織(反乱軍)の取り締まりの為に結成された組織である。例えば、法律に背いたり、反乱を起こしたりする者を捕らえたりする。
また、この組織の中心はセント・ルレーヌの学生である。その為、この世界のどの部隊よりも平均年齢が低い。また、15年前に起きた戦争でも、学生達が争いを鎮めたそうだ。
「反乱軍がついに動き出したなんて、ね…。ルミエールは具体的には知っている?」
「いえ。どのように動いてるのかは今のところ…。」
あちらの組織はセキュリティが万全だ。情報漏えいなど殆どない。事の全てを知るのは、反乱軍のものだけだろう…。
「あ、そうそう。私なんか噂で聞いたけど、反乱の為に準備を進めているんだとか…。今はよく分からないけど、今までのよりは規模が大きそう。」
彼女は険しい表情で物を語った。
もう1人の方は、アスカ。
アスカ・トオノ。あちらの言語では、『遠野 明日香』と書くらしい。彼女はどうやらアジア出身らしく、顔立ちも髪色も、私達とは異なっている。何と言うか、和風のような…。話はそれたが、私とは同期であり、基本的には敬語は使わない。…こんなので大丈夫なのだろうか。
「ええ。15年前の戦争もかなり手こずったそうなのに…。今回は一体どうなるのでしょうか。」
本で読んだ15年前の出来事が思い出される。
赤い戦火、朽ち果てた建物、人々の悲鳴…。実際、世界中の国で報道された出来事であり、世にも恐ろしい戦争だ…。もしあの事がまた起きてしまえばどうなるだろう?少なくとも、国家の壊滅は予想出来る。
「確かに。ルミエールの勘が当たらなければいいけどさ、もし当たったら当たったでどうすんのさ。」
アスカは口を曲げた。
今後の未来を見据えると、確かにそうしたくなるであろう。…しかしまずは、この状況をどうにか………。
「そうだ。…1つだけ打開案があるの。」
「…打開案?」
私は目を見開いた。
「まあ、本当に事を収められるかは分からないのだけど…。」
そう言うと、彼女は立ち上がり、本棚から何かを取り出した。よく見てみると____由緒正しき古本であった。
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