コメディ・ライト小説(新)

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魔王妹殿下は夢を見せる
日時: 2020/11/06 20:01
名前: 塩鮭☆ユーリ (ID: P3.L1.aj)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?mode=view&no=12560

プロット?
なにそれ美味しいの? レベルで書いていきます。
不定期更新。自己満足上等!

自分の書きたいものを書く。故に設定はゆるゆるです。
もしも、

『最強女主人公』
『ラブコメ要素あり』
『頭空っぽにして読みたい』
『剣と魔法のファンタジー世界』
『学校もの』

でというキーワードでちょっとでも気になったら見ていただけると嬉しいです。

Re: 魔王妹殿下は夢を見せる ( No.1 )
日時: 2020/11/06 21:05
名前: 塩鮭☆ユーリ (ID: P3.L1.aj)
参照: https://www.kakiko.info/upload_bbs3/index.php?mode=article&id=2157&page=1

表紙のURLは↑こちら
ちなみにイラストのご依頼受け付けてますので、もしも興味があれば掲示板まで。(ちゃっかり)

【キャラクター設定】(not ネタバレ)

■イザベラ・アルノルト
本作の主人公。
女。
一人称 私
二人称 貴方/貴女
黄金の瞳とワインレッドの髪を持つ魔人。
魔王の妹であり、学生。けた外れの魔力を持つ天才であり、重度のブラコンでもある。

■ルドルフ・ランベルツ
イザベラの学友。
男。
一人称 俺
二人称 お前
紫の瞳と黒の髪を持つ魔人。
イザベラとは腐れ縁。四大侯爵家次男。

■エックハルト・ハルツハイム
イザベラの学友。
男。
一人称 俺
二人称 お前
焦げ茶の髪と碧の目を持つ。半魔人、半魔獣。狼の尻尾と耳を持つ。

■カミラ・グートシュタイン
イザベラの学友。
女。
一人称 アタシ
二人称 アンタ
緑色の髪と黒の瞳を持つ魔人。
イザベラを中心とした恋バナに興味がある。噂好き。

▲▼▲▼▲▼▲▼


■ローラント・アルノルト
イザベラの実兄。イザベラとは5歳離れている。
男。
一人称 俺
二人称 お前
黄金の瞳と炎のような赤髪を持つ魔人。
苦労人であり、器用貧乏な現役魔王。

■リュウ
国王に仕える男。
一人称 僕
二人称 君
黒髪黒瞳。
?????


▼▲▼▲▼▲▼▲


■クラウス・バルヒェット

一人称 ぼく
二人称 貴方/貴女
金髪碧眼。
?????

プロローグ ( No.2 )
日時: 2020/11/06 22:39
名前: 塩鮭☆ユーリ (ID: P3.L1.aj)
参照: https://www.kakiko.info/upload_bbs3/index.php?mode

「くそがぁッ!!」


忌々しい魔物め、と歯ぎしりしながら相手を見上げる。
村では高身長な方だったが、この森ではちっぽけな人間であり、弱者であることに変わりはない。
しかも、愚かなことに粗末な武器しか身に付けず、仲間も伴っていない。
それでどうして、魔物を倒そうと言うのだろう。

ルドルフがむしゃらに剣を振るう青年を軽くあしらい、地面を蹴った。
土埃が舞い、視界が塞がれる。
狼狽える青年を、しかし、ルドルフは見失わない。

その研ぎ澄まされた感覚を持って、無力化しようと剣を構える。
自身の魔力を纏い、手に馴染むそれを青年の首筋に叩きつけようと──して。


ぐにゃり、と。




視界が歪んだ。


直後、体を地面に叩きつけられ、呻き声を上げることすら許されないまま、衝撃に耐える。
不思議と、痛みはなかった。

そして。
ルドルフは、鈴の鳴るような声を聞く。


「あら? あらあらあら? ルドルフじゃないの。こんなところで何をしてるの?」

その声は、上から聞こえた。
ルドルフの上に着地した少女の、いかにも疑問だと言う声音に呆れる。

「……よく言うよ。狙ったくせに」
「避けられない貴方が悪いのよ」

一刀両断だ。
確かに、その通りでもあるから、ルドルフは何も言えなくなった

「ありがとう、受け止めてくれて……感謝してるわ?」
「はいはい」

心の籠らない言葉を貰っても嬉しくない。
軽く返せば、彼女は愉快そうに笑ってルドルフの上から下りた。
真紅のドレスを身に纏い、黄金の目を輝かせ、髪をなびかせ、笑みを浮かべる。

彼女の笑みは、絶対的強者のそれ。
弱肉強食のこの世界。その頂点に君臨する者が見せる、圧倒的なもの。


「ちょうど、お客様をお迎えに上がるところだったのだけど、もうルドルフが相手をしているなんて聞いてないわ。図ったわね、お兄様」

どうやら兄の指示で来たらしい。

「イザベラ、それじゃあ俺と森デートでも……」
「冗談じゃないわ」

紳士らしく切り出した申し出は断られる。彼女は気絶してしまった青年をちょんとつつき、ため息をついた。

「生きてるわね。それじゃあ、人間の国に送ってくるわぁ」
「俺も行こう」

その申し出は断られない。
好きにしなさいよ、と言われて顔が緩んだ。

ルドルフもイザベラも、人間ではない。
魔人──すなわち、知能の高い魔物であり、人型であることを条件に呼称されるその種族の一人である。
そして。


「全ては、お兄様の──国王陛下のために」


とんでもないブラコンを発揮するイザベラは、魔物の国の、王の妹。
はてしなく強い彼女の高らかな笑い声が、今日も響いた。

1 『入学式』 -1 ( No.3 )
日時: 2020/11/08 09:15
名前: 塩鮭☆ユーリ (ID: P3.L1.aj)
参照: https://www.kakiko.info/upload_bbs3/index.php?mode

「人間の国に送り届けてくれてありがとう」

「いいえ! お兄様の頼みとあらば例え火の中水の中! 地の果てだって参ります! お礼には及びませんわ。だって私はイザベラ・アルノルト。偉大なる賢王であるお兄様の唯一の妹ですもの! これほどの栄誉を賜りながら、それ以上を望むなど言語道断!」

光悦とした表情を浮かべ、賛辞を口にするイザベラ。
いつもの支配者の笑みなど消え失せ、まるで恋する乙女のような雰囲気すらある。

その姿にルドルフは呆れながら──国王の言葉に、姿勢を正した。

「ランベルツ卿もご苦労だった。我が妹の面倒を見てくれてありがとう」
「恐れ入ります」


恭しくお辞儀をしながら、ルドルフはイザベラを想った。


彼女は、正直、いっそ毒になるほどの美貌を有していた。
彼女の乱暴な性格を知れば大抵の者は離れていくが、それでも悪い虫はつく。……自分のような。
そう自嘲しながら、顔を上げようとして。


「そなたが一生、妹の面倒を見てくれれば助かるのだがな?」

次の瞬間、ルドルフの顔がボンッ!と音を立てて赤くなる。

「まぁまだ、やることはできないし──イザベラの気持ちもあるからな」

つまり、イザベラの気持ち次第では嫁にやってもいい、と。
ゴクリと唾を飲み込む。

ランベルツ侯爵家。その次男であるルドルフは、幼い頃からイザベラの遊び相手として王宮に呼び出されていた。
イザベラに振り回されてばかりの日々だったし、イザベラはルドルフも自身も顧みず、ひたすら国王を想っていたが、それでも。
楽しく、幸福な思い出に変わりはない。

「ルドルフなら、爵位も問題ないし、自然な運びの結婚になると思うわ。きっと反対も出ないわね」


急なイザベラの言葉。
好意は感じないが、それは自分との将来を検討するという意味だろう。
赤くなっていた顔はさらに赤くなり、身体中が湯気をたてているのかと思うほどに熱かった。


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