コメディ・ライト小説(新)
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- 有名財閥のおてんばお嬢様は
- 日時: 2020/11/08 15:23
- 名前: umisorako (ID: jfR2biar)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=12914
登場人物紹介
宝森 華怜(タカラモリ カレン)
・お嬢様になんかなりたくなかった
・世界一の資金力を誇る、宝森財閥の娘
・美しい黒髪に、青と黄色のオッドアイ
・困っている人を見ると、放っておけない
・おてんば
天方 星流(アマカタ セイリュウ)
・華怜の幼馴染
・華怜の友達の中で、唯一の一般人
・茶髪
・イケメン。イケメン。イケメン(大事な事なので3回)
?
・謎の占い師。
・敵?味方?
- Re: 有名財閥のおてんばお嬢様は ( No.1 )
- 日時: 2020/11/08 15:42
- 名前: umisorako (ID: jfR2biar)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
『はぁ』
ある、からりと晴れた朝の日。
独り憂鬱そうな顔をしているのは華怜。
理由は、今朝の出来事だ。
________
____
__
「お嬢様、お嬢様」
朝の6時。
彼女専属の執事は、いくらか冷や汗を垂らしながら彼女を起こしていた。
『おはよう、セバスチャン』
「私の名前はセバスチャンではございません」
毎朝かわす謎の会話。
その後に始まるのは____
『はっ!ヤダね!何で今日もスカートなんだよ』
「だめでございます。スカートにすべしとの命令でございます」
毎朝の服戦争。
何を着るか、何を履くか、何色のゴムか
全て決められているこの家に、彼女はうんざりしていた。
結局、メイドたちに捕まって、いつも通りの服にさせられる。
(動きにくいから、嫌いなのよ。この服)
長いスカートのすそをいじりながら、彼女は思った。
『お父様、おはよう』
「おはようございますだ。やり直し」
『おはようございます。』
「いいだろう」
全く。何でこんな家に生まれてきてしまったのだろう。
コウノトリも、もう少し考えればいいのにね、
彼女はため息をつく。
お姉さまが来たからだ。
文武両道才色兼備。完璧な姉と、何時も比較されていた。
偶にとる100点満点のテストを見せたって、「もっとやれるだろ」の一言だけ。
お姉さまは、どんな悪い点でも怒られない。
朝ご飯を食べる気にすらならず、彼女は学校へ出かけた。
『やっと』
彼女は走り出した。
家訓で、走ってはいけないのだが唯一監視のない外では自由に走り回れる。
『おーい!星流、いこー』
そう言って、彼女が呼ぶのは天方。
彼女の幼馴染で、唯一付き合うことを許された一般人。
「おい!お前速いんだよ待ちやがれー!」
いつもの日
いつもの朝
いつもの会話
学校に着くと、ひそひそという声が聞こえてきた。
「ねぇ、華怜ちゃんと星流君って、付き合ってるの?」
「違う違う、一緒にいるだけでしょ。あんな性格の悪い奴が、星流と付き合うわけないじゃん」
私に対しての虐め
一向にやむ気配はない。
何でこうなったんだろ
私がお嬢様だから?
そんなの嫌だよ。
お嬢様なんて
悪いことしかない。
「おい、やめろよ。お前ら」
涙が流れそうになった時、星流の声がした。
「そういうの、ただのひがみだから」
いつも
何時も守ってくれる。
なんか、心があったかい
果たして___華怜はこの気持ちに気付くのか
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