コメディ・ライト小説(新)
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- 神々の劔
- 日時: 2020/12/07 22:36
- 名前: モブA (ID: kVdvMbwW)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=12943
へいどうもはじめまして
私はどこにでもいるモブです
不定期更新でっす。
家の事情などでスマホが触れない、投稿できないと言ったことが多々ありますがよろしくお願いしやす
………………………………………………………
1話 神々と劔
…遥か昔、日本各国には"神"と呼ばれる異能の力を持つ者がいた
神は全部で11人、才に恵まれなければ、その神となることは不可能
神が11人全員いることで、日本は調和を保っていた
しかし、ある時を境にして
神々は反発を起こし
"神殺し"を行い始めた
それを見た太陽神は、
どんな願いでも叶う、"劔"を神々の前に差し出し
劔を引き抜くものが現れるまで
"殺し合い"をさせた
これが戦の起源と言われている
神々は
この2023年の時代にも存在する
劔を巡っての戦は未だに続いていおり
この戦を止めるには
"異能の力"を持つものが必要だ
異能の力を持つための条件は
・戦に参加すること
・神々の家系であること
・神々の血を引いていること
・悪の心を持っていること
これは、神殺しの物語である
………………………………………………………
「ふあぁ……」
枕元に転がっているスマホの目覚ましが鳴り響く…少しうるさいが
こうでもしないと起きられない
ベッドから降りて
鏡の前で制服に着替える
肩までに伸びた茶髪
綺麗な朱色の目
小柄な体型
女の子と勘違いされるが、
僕はれっきとした男だ
え?僕が誰かって??
ごめんね。自己紹介が遅れちゃった
僕は鶴城海華(つるぎ みはな)
どこにでもいるフツーの高校2年生
趣味はコスプレ、スイーツ巡り
え??女の子っぽいって?
別に良いじゃないか
急いで朝食を食べて家を出て
遅刻じゃないけど、通学路を突っ走る
ある人と待ち合わせしてるから
「お待たせ〜!!」
「海華!おはよ〜」
彼女の名は大野瑠璃
僕の幼馴染だ
よく抱きついたり、手を繋いだり、瑠璃を肩車したりしてる
「お前ら恋人だろ!」とか言われるけど…そんなにおかしいことかな?
「海華、今日遊ばない?ついでに課題も終わらせたいからさ」
「うん!」
なんの変哲も無い毎日
でも、平和な日常は、終わりを迎える
2023年 4月30日
学校からの帰り
僕は命を狙われることとなる
「今日は一人かあ…いつもは瑠璃と帰るんだけど、瑠璃は用事で休みだし…今日は何もすることがないな…」
瑠璃はとある用事で家を留守にしている
何もすることがないので、そこら辺をふらついていた
「鶴城海華…君かな?劔を隠し持っているのは」
「…何ですか?…いや、誰ですか?」
僕の問いかけに
男は「仕方ないなあ〜」というような顔で答えた
「僕の名前はカグツチ…日本神話でいう…伊邪那美と伊奘諾の子供さ」
「君、もしかしてこれの事知ってる?」
スマートフォンに映し出されたのは
剣のような形をしたものだった
「…」
どこかで見覚えがあるような気がした…
しかし、他の記憶と混ざって思い出せない
「ま、君たちの一家が…この"劔"のことを知ってるみたいでね〜。聞きに来たんだよ」
「劔…」
「そのうち君も異能に目める」
「異能…なにそれ?」
海華の問いかけに
また「仕方ないな〜」というような顔で答える
「異能っていうのは、自分の邪の心…つまり、邪心を自分自身に投影したものだ。それぞれの欲望、正義、全て投影される…最初の説明でもあったと思うけど、もう一度おさらいね」
「おさらい??」
「異能の発言条件は、1 戦に参加すること。2 神々の家系であること。3 神々の血を受け継いでいること。4 邪の心を持っていること。」
「僕がその条件を全て満たしてるの?」
「そうさ。君は神々の血を引き継いでいる。神々の血を引き継いでいるものは、とある戦に参加する必要があるんだ」
「戦って…なに?」
海華の問いかけに
また「仕方ないなあ〜」という顔で
「戦っていうのは、まあ、如何なる願いでまかなえる劔を巡って、殺し合いをすることさ」
「殺し合い…僕怖くてできないよ」
「…でも、君はそれに参加しなくちゃならない……君の正体はきっと、あの学校中に広まっていると思うよ」
"あの学校"とは、海華たちが通っている学校のことだ
「あの学校は、劔の戦と深く関わりがある…おっと、これ以上話したら長くなるからやめておこう」
「で…僕に何をしろと?」
「これから"君達"を神々が狙うだろう…そう忠告しとくよ……劔が現れるその時まで、神々は君たちを逃さない」
そう言って立ち去る彼の姿を
海華はただ見つめていた
まだ物語は始まったにすぎない。
最初の最初である
つづくかもしれない(つづく)
- Re: 神々の劔 ( No.1 )
- 日時: 2020/12/14 00:10
- 名前: モブA (ID: kVdvMbwW)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=12943
どこでもいるモブです皆さんこんにちは
無駄に挨拶が長いといけないんで、早速本編の方いきましょう
………………………………………………………
2話 劔と戦
4月30日…少しずつ暖かくなってきているが
まだ少しばかり寒さが残っている
「…さっきの男の人、誰だったんだろう……」
そう思いつつ、何もすることがないので道端をふらついていると
「ちょいちょい、そこの嬢ちゃん」
後ろから渋い声で呼ばれた気がしたので
振り向いてみると
青い髪色、緑の目をした
「イケオジ」という感じの男が立っていた
「ぼ、僕ですか?」
内心「誰この人ぉ!?」と思いながらも
平常心を保ちながら質問をする海華に
男は不思議そうに海華の顔を数秒だけ見つめると
「ん…?嬢ちゃん、紅い眼…してなかったか?」
「へっ?」
口を開いたかと思えば
謎の答えが返ってきたので
内心、「何この人おおおお!?」と思っていると
「ああ、悪りぃな。なんでもねえ……どっかで見たことある顔だなと思っただけだ」
『なんで僕のこと知ってんのおおお!?だ、誰ほんとにこの人!』と思いながらも
平常心を取り戻し、深呼吸をする
「それより…あなた誰ですか?」
「まだ名乗れねえよ〜。名前は名乗らねえけど、お前さんが紅い眼ェしてたもんでな…ちと怪しいなと思って」
質問と遠くかけ離れた答えが返ってきて
しばらく困惑する海華だが
「…あの、僕に何の用ですか??」
「いやあねぇ…お前さん、カグっちゃんから話聞いたんじゃあねえの?」
「カグっちゃん…?」
おそらく先ほど海華に忠告?をした
カグツチのことであろう
男は続けて
「劔を求めて、能力を秘めた神が醜く争うのさ」
「ええ…?」
男の言葉が、海華には理解不能だった
神?劔?なんのこと?
「お前さんは劔を巡っての戦に参加しなくちゃあならねえ…"あの家系"じゃあなあ」
「あの家系…?」
「いやいや、気にすんな。とにかく、お前さんから嫌ぁ〜な予感がしたんだ」
『嫌ぁ〜な予感』とはなんだ?
と思いつつも
先程カグツチが話したことを思い出した
【これから"君達"を神々が狙うだろう…】
(神々って……まさか…!)
なぜかこう言う時だけ察しの良い彼は
即座に体制を立て直し、男と距離を取るため逃げるように走った
「おっと、逃がさねえよ?」
男は背中から剣のようなものを出し
猛スピードで追いかけてきた
「なに!なんなの!!」
「お前さん、劔の存在をしってんじゃねえの?
カグっちゃんから聞いたぜ!全部よぉ!」
「もう!!こないでええええ!!あっ…」
必死で走り回っていると、曲がり角で一人の青髪少女が曲がっていった
瑠璃だ
「瑠璃!!危ない!!」
「あ、海華どしたの?…ってえええ!?」
今度は瑠璃を抱き抱えて走り始めた
え?そんな筋力あんの?と思われがちだが、一人の女子を抱えるほどの筋力はある
「海華、何があったの!?」
何が何なのかよくわかっていないが
とりあえずやばいと言うことだけは把握できた
「あ、行き止まりだ…」
走り抜けた先には
なんと行き止まりだった
これ以上進むことはできない
「…さてと、小さなモン二人同士仲良く始末するか…そすれカグっちゃんも喜んでくれるだろうな…」
剣を海華たちにかざした次の瞬間だった
海華の指…いや、爪が少し伸びたような気がした
金色に光って
「…ん?なんだ?」
いや、"気がした"ではない
本当に爪が金色に光伸びたのである
「ええっ!?」
爪はみるみるうちに伸び、
50センチほどの長さになった
「何が何だかよくわからないけど…利用させてもらうよ!」
爪で男の剣を引っ掻き、さらに男の右腕も引っ掻いた
「ぐっ…何…」
苦しんだように見えたが、やがてまた笑顔に戻り
「なあんてね」
すると、さっき引っ掻いたはずの男の右腕は
何事もなかったかのように治ってたのである
「ええっ…!?」
「神の特殊能力っつーのがあってなぁ……それは、再生能力だ…どんな攻撃を受けても再生しちまう…おもしれえだろ?」
神の特殊能力その1・再生
どんな攻撃を受けても再生する
しかし、能力を使いこなせていない場合
再生速度が低下する
「…さてと、"紅い眼"のお前さんは死んでもらうしかねえな…」
「うぐっ……」
「海華っ…?」
海華は急に伸びた爪をどうにか操ろうと
爪を回し男の方に向けると
「僕はこのよくわからないものを利用させてもらう」
それだけ言うと
剣を切り刻み、男を縦に爪で大きく引っ掻いた
「ぐっ……なんつー力だ……しゃあねえ…一時撤退だ」
それだけ言い残すと、男は暗い渦を作り出しその中に入って消えていった
「海華……かっこいい…」
実を言うと瑠璃は、漫画のように主人公が敵を圧倒するシーンが大好きなのである。
そのため、別の感情が生まれることなど、珍しくはないと思う
「どしたの瑠璃?」
「さ…さっきの海華…かっこよかった……」
瑠璃が初めて海華に対し恋愛感情…特別な感情が芽生えた瞬間であった
「顔赤いよ?どこか調子悪いのかな?またお粥作ってあげようか?」
海華と瑠璃は幼馴染で家がお隣さん同士
一緒に料理を作ったり寝たりなど珍しくはないのである
しかし今日は少し違ったようだ
「きょ…今日はいいよ…ひ、ひとりで帰るからっ!」
海華の手を振りほどくと、走って帰っていった
「う〜ん…今日の瑠璃は様子がおかしいなあ…」
瑠璃は、
海華の行動や言動が全て頭の中に入り忘れられなくなってしまっている
「(海華…かっこよかったぁ………ま…また見てみたい…な…)」
恋愛感情が芽生えた新たな瞬間であった
つづきます
- Re: 神々の劔 ( No.2 )
- 日時: 2020/12/27 01:22
- 名前: モブA (ID: kVdvMbwW)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=12943
ども、好きな曲はBUMP OF CHICKENのハルジオン、モブAっす。
申し訳ありません
次回から複雑・ファジー小説の方へお引越しします
世界観と合わなさすぎたので…ね()
1〜3話はいつかそちらで公開できればいいなと思っております
今後ともよろしくお願いします
この物語の"劔の戦"はどこぞの聖杯戦争とは全く関係ございませんのでご注意ください
この世界は現実世界とは別の 並行世界であります
現実世界の東京とは異なる部分が多々ございます。
ジョジ○ョ7部みたいな感じです、はい(隠す気0)
こたつのように暖かい目で見てやってください
………………………………………………………
3話 異能の力
もうすぐ5月が始まり、少しずつ暖かくなってきている頃
2023年の東京は相変わらず騒がしい
今回の劔の戦の舞台が、この東京である
1000年以上前から繰り広げられてきた戦…
誰一人として劔を手に入れることはできなかった…
100年前までは古都である京都で繰り広げられてきたが
今回は異例の"東京"
都民の間で大混乱が起こった
そして今日も、戦いは続いている
「…昨日生えてきた爪…一体なんだったんだろう……」
イケオジ風の男と戦っている最中
指からダイヤモンドのように輝く爪が伸びてきたのだ
男は「異能」と呼んでいたが
それが一体なんなのか気になって気になってしょうがない
「お〜い!海華!」
黒髪のボサッとした髪型が特徴の
"THE・黄金期少年ジャンプの主人公"と言う感じの少年が、手を振りながらこちらへ近づいてきた
「あ、花兎!」
彼の名は宗田花兎(そうだ はなと)
海華とは小学生からの友達で
周りからは可愛らしい名前とよくいじられている
「あのさ〜、あいつのことなんだけどさ〜」
「あはは、またその話?」
「いや〜ね、あいつ本当にどこでも寝るんだよ!俺の膝の上とか机の上とか!!」
「大変だね〜」
最近、海華にとある少女の話ばかりしている
その少女は、周りから「眠りの姫」と呼ばれている
花兎はそのお世話係的なやつだ
「あ、そういやさ海華、さっき考え事してるように見えたけど、何かあった?」
「う、う〜ん…ちょっと痛いって思われるかもしれないけど…聞いてくれる?」
「お、おう」
数分後
「って話なんだけど…」
「お前…なんでそれ知ってんだ…?」
「えっ?」
急に顔が暗くなった花兎をみて
困惑する海華だが
悪いことしてしまったと申し訳なさそうに
「ご、ごめん…」
と謝るが
花兎は
「いやいや…謝れとは言ってない…なんでそれを知ってんだ…?」
「…さっき説明した通りだよ」
「く…あいつらの説明の仕方が下手くそすぎたのか…仕方ねえ、俺が順を追って説明する」
・能力……通称"異能"とは、自らの欲望や悪意を自分の身体に投影することにより発現する
・戦は殺し合い、先に劔を手にしたものが勝ち。
最後に生き残ったものではない
・神々は、"異能"を持つ人間の中で最上級とされる
普段は一般人に紛れて生活している
・異能は、"神々の家系"、もしくは特別な才能がなければ発現しない
・神々は自身の能力で肉体を再生できる
・異能(自分の邪心、欲望)全てを体に投影してはならない
・神々を殺すことで"神殺し"という称号を与えられる
・神々は全部で11人、東京に散りばめられている
「…以上、お前は神々の家系が故、劔の戦に巻き込まれた……爪が光って伸びたのもそれだ…勝手に爪が出たのも、お前がまだ能力を制御できていないからだ…」
全て話し終えると
ため息を漏らし、その場にしゃがみ込んだ
「…す…すごい……でも、花兎はなんでこんなこと知ってるの?」
「なんでって…俺も同じように"劔の戦"に巻き込まれたからだ……この学校の…異能を持つ生徒全員が巻き込まれてるな…大野ももしかすると巻き込まれるかもしれない…」
「瑠璃…」
"この学校"は海華たちが通っている学園
『木葉学園』(コノハ学園)
東京都鶴来区黄番町に位置する
異能を持つものが数名いるとされている
「んで海華、今日の帰り道、マジで気をつけろよ」
「え?あ、う、うん」
花兎があまりにも真剣な顔をして言うので
少し戸惑いながらも返事をした
花兎はそのまま家の方角へ走って去っていった
「また昨日みたいな人が出てくるのかなあ……」
そう思った直後だった
近くで爆発音がした。それもとても大きい
気になってその場所へ行ってみると
石垣の上に
昨日と同じ青髪のイケオジ風の男が立っていた
「よお、にいちゃん」
「ひっ…今度は何しにきたの!?」
「なあに、攻撃はしねえよ…お前さんに用事があって来ただけさ」
「よっと」と石垣から降りると
手に持っている剣の手入れをしながら
こう質問してきた
「お前さん…親は?」
その問いに海華はこう答えた
「いないよ。とっくの昔にね」
海華や両親は、彼が中学3年の卒業間近という頃に亡くなっており、そこから一人暮らしをしている
「そうか……まだわからないが、とりあえず俺はお前さんが何者かを把握しておきたい…これからお前さんの行動を全て見させてもらうよ」
「えぇ…怖いんですけど…」
地味に引き気味な海華を無視し
男はこう続けた
「この街には11人の神々がいる…そいつらはお前さんのことをずっと見てるから、んま、敵対するようになったらその時はその時でよろしくな」
「ええっ…?」
空中に円を描くと、黒い渦のようなものができ、男はその中へ消えていった
「あっ…いっちゃった……」
しばらく突っ立ったままだったが
自分の手を見つめ
「…この爪…本当になんなんだろう……」
その爪はネイルをしたと勘違いされそうなほど黄色く変色しており
元に戻る気配がない
「これを使って僕はどう生き残れって……」
海華がどのような家系なのかは本人自身もわからない
記憶が途絶えているから
その手がかりを知るのはもう親しかいない
ーお前なら必ずあそこへ行ける…!11人神を殺せ!託したぞ…海華!ー
突然脳内にこの言葉がよぎった
それと同時に、激しい頭痛に襲われた
「うっ…頭が……」
両親が亡くなってからの記憶は曖昧だ
逆に言えば、両親と過ごした時間、最期、全ての記憶が薄れているのだ
なぜなのかは本人にもわからない
成長による記憶の薄れか
それとも何者かによって操られているのか
自分の精神によるものなのか
誰もわからない
「…神々…さっきの人もそうだったの……?体を再生…?できていたし…きっと…」
この物語は、劔を巡って多くの神々が争う物語
それに関わることで、海華達はこれからどうなっていくのだろうか
そして、彼らは神を殺すことができるのだろうか…!
戦争が今、始まる!
つづく
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