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コメディ・ライト小説(新)
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- あなたにとって、私は友達でもない
- 日時: 2021/04/03 18:21
- 名前: 尹 (ID: CKHygVZC)
私が好きになったのは2個年上の葵ちゃん。
女の子。
私が恋に自覚したのは小4の時葵ちゃんが小6だった。
葵ちゃんに遊びに誘われるたび私は天にも昇るような気分になった。
ある日葵ちゃんに手をつながれた。
葵ちゃんは友達としてやっていたのかもしれないけど私は葵ちゃんと触れるたびにドキドキした。
それと同時に悲しくなった。
だって葵ちゃんの顔を見ると葵ちゃんはずっと余裕を持った笑顔なんだ。
もう脈なしじゃん。
葵ちゃんは私より仲がとてもいい同い年の子がいた。
当たり前だ。
むしろ自分のことを友達って思ってるかもわからないんだ。
その子は優香と言った。
苗字が田中だから葵ちゃんには「たなちゃん」と呼ばれていた。
いいな。
私もあだ名で呼ばれたい。
葵ちゃんが卒業した。
葵ちゃんは中学生。
私は小学生。
かかわることは少なくなった。
私の「葵ちゃんの隣ポジ」は優香ちゃんに代わっていた。
前はよく「お前っていつも葵さんの隣にいるよな。」と言われてた。
今は「優香さんってよく葵さんの隣にいるよな。」。
今の私は「いたほうが楽しい。」。
「いなきゃ楽しくない。」じゃなくなった。
ある日言い争いをした。
くだらないことでカッとなって私が珍しく言い返したことで言い争いになった。
嫌われたな。
その予想は的中。
距離を置きたい。
そう言われた。
嫌だったのに嫌って言えなかった。
これ以上嫌われたくなかった。
そこから私は「都合いいポジ」に変身。
いわゆるパシリかな。
ねえ、
私って葵ちゃんのなんだった?
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