コメディ・ライト小説(新)

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【逆YOASOBI】Teenager Forever
日時: 2021/04/11 13:44
名前: 幸福な赤い酒猫 (ID: .xQ.zB/T)

はい、二個目ですよ、大会に向けてね。前から考えてたんですけど、曲を小説にするという「逆ヨアソビプロジェクト」どうですかね(^。^)内容はご了承ください。


ということで、これまでの書いていた三つは一時休載ということになります。すみません。(^_-)

では、king gnuさんで、teen ager foreverです。

Re: 【逆YOASOBI】Teenager Forever ( No.2 )
日時: 2021/04/11 20:41
名前: 幸福な赤い酒猫 (ID: .xQ.zB/T)

でも、ぼくは人生を悲観することに関してはプロだと自負している。こんなどうでもいいことを競っている人がいるとは思えないが。

そう、ぼくは他人ひとには成れないということを知っている。そんなことはわかっているんだ。現実的に考えればどう考えてもおかしいことだ。

でも、そうわかっていてもなりたいと思うのがteen agerというものではないだろうか。

他人になる。別の言葉を使って言えば、変身する。こう言えばかっこよく聞こえるんじゃないか?いかにも厨二病チックな風にも思えるが、だとしても綺麗に聞こえる。

そうやって現実逃避し続けているからこそ、ぼくはしたいことがある。

Re: 【逆YOASOBI】Teenager Forever ( No.3 )
日時: 2021/04/25 21:07
名前: 幸福な赤い酒猫 (ID: .xQ.zB/T)

明日。それはとても魅力的なように思える。実際、明日というのは今日とは違うものが待っている。それは美しいものであるかもしれないが、恐ろしいものかもしれない。でも、そういうのはワクワク感とでもいうのだろう。恐怖では収まりきらないものだ。

でも、僕にとってそんな恐怖はワクワクに変えきれないまま、恐怖となって胸を支配していく。恐怖の塊となったぼくはぼくで、そのまま殻を破ろうとも、恐怖に打ち勝とうともしない。ぼくの病気「うつ」なんだ。常にどんなことがあっても、鬱々とした時を過ごしている。

そう、まさに常にだ。遊園地に行こうとも(行ったこともないが)、可愛い子と一緒にいようとも。胸がときめくことはない。

もしかしたら、ワクワク感や胸がときめいたりすることは、ぼくにとっては「成長」と言えることかもしれない。ぼくの持病である鬱を破って、感情を感じられたら、もうそれはぼくにとっての成長なんじゃないか。

でも、今だって明日を信じてみたいとは思う。でも、それは思うだけで終わってしまう。

信じたっていいことないさ。

悪魔は言う。

素敵な日になるかもしれない。

天使は言う。

でも、もともと、うつ病というのは心の中の悪魔が勝っているからなるものだ。ぼくに天使の言うことを信じろと言われても無理な話だ。

でも、今、自分の中で何かが変化している。心の中に忘れてきた何かわだかまりが吐き出そうになっている。ヴォエと汚い音で吐きでてくるか、頭にスーッと上がってくる綺麗な思いか。そんなのわかりゃしないけど、それは確かに変化である。それだけは確信だ。

これは鬱が治ってきているのかもしれない。だとしたら良いことだ。いや、良いどころじゃないかもしれない。最高だ。ぼくの人生の悪魔に打ち勝てそうなのだ。これはもしかしたら世界ポジティブ思考選手権第1位に輝けるかもしれない。うん、素晴らしい。

だんだんと気分も上がってきた。久しぶりの感覚だ。お帰り、自分の感覚。ただ今、自分の感覚。

それは自分が自分の感覚に憑依するようでもあったし。自分の感覚が自分の体に憑依するようでもあった。どういう感覚だか、想像は安易ではないと思うが、そうとしか言いようがないものだ。

「フフフーフフフ」

思わず鼻歌が出る。何が原因かさっぱりわからないが、鬱は治ったのだ。いや、きっと原因なんてない、必然的なことだったのだろう。神様がそう決めていて、今、それが行動に移った、ただそれだけ。神さま、センキュー!!

気分の高揚ついでに、ラジオをつけてみる。その局では女性ボーカルが二人で夜に駆け出していた。

ぼくが駆け出す、この瞬間を祝ってくれているようだった。















現実に戻ります。

最後の本家さんの表現雑すぎてすみません。今、申し訳なさが高まって土下座100回やってます!!

Re: 【逆YOASOBI】Teenager Forever ( No.4 )
日時: 2021/05/01 08:16
名前: 幸福な赤い酒猫 (ID: .xQ.zB/T)

鬱から解き放たれた僕がやりたいこと!

ずっと休んでいてほとんど行ったことがない中学校に行くこと。

中学校というのは不思議な場所だ。小学生の頃は男女別々で休み時間を過ごすことはあっても、そこまで生活習慣?が変わることはなかった。どちらも友達と喋ったり、遊んだり。そんなもん。

中学校になると話す内容については大きく変わるという。男子は常に下ネタを言いまくるし、女子は恋愛話、ラブラブ話に花を咲かせる。

小学校と中学校の間のシーズンには何か特別なマジックが仕掛けられている様だ。人を変えてしまうかもしれない、危なくて、実に不思議なマジック。

僕は僕自身の小学生から、中学生に肩書きを変えてどんな風に変化したんだろう?引きこもりに変化は難しいのか。それでも別にいい。

昔、エジソンはこう言った。

「私は失敗したのではない。千通りの失敗する方法を見つけたのである」

引きこもりにマジックは効かなくともそれはマジックを失敗させたのではなく、失敗する場合を見つけたと解釈できる。そう解釈すれば自分の心も幾分か楽になる。


こんなことでは僕の望みは尽きない。友達が欲しい、彼女が欲しい、親に反抗期を示したい、下ネタを堂々と言いたい(いや、これは望んでないな)、などなど挙げていたらきりがない。とにかく鬱から解放されるということはたくさんの望みが見つけれることでもあるのだ。

このたくさんある望みの中で全てが叶うなんてなめたことは思っていない。それが現実だということは重々承知していることだ。

なんでもは叶わなくていい。叶うことだけ。

Re: 【逆YOASOBI】Teenager Forever ( No.5 )
日時: 2021/05/07 19:57
名前: 幸福な赤い酒猫 (ID: .xQ.zB/T)

その次の日僕は満を持して高校へと出向いた。鬱が酷くなったのはここ一ヶ月ほどだから、今から休みなく行き続ければ、留年だとか、退学にはならないで済むだろう。

教室に入った途端、ざわめきが加速する。噂好きの女子はもちろんのこと、俺とそう仲良くも無かった男子たちもなにやら、(俺のことだろう)話している。

それもそうなのかもしれない。しばらく、精神的に不調があったから休んだ。そんな人は側から見たら、ただの「キチガイ」であり、関わりたくない存在なのだ。

でも、これは僕の心を傷つけた。僕は鬱から立ち直ったのに。別に、変な人じゃないのに。なんだか声を出したいのに出せないもどかしさを覚える。でも、そんな僕の考えなんてどこ吹く風、クラスメイトは白白とした目をこちらに一生懸命向けている。その上、ザワザワはやんでいた。

「えっと、おはよう・・・」

「おはよう!元気だった?お久しぶりやなあ」





なんて取っついてくれることもなく、一応の礼儀か、頭を下げられる。下げながらも顔はこちらに向けたままだ。

「えっと、、元木春樹君だよね?お久しぶりです。」

うーん、なんともコメントが返し辛い立ち位置の議長からの返答だ。

Re: 【逆YOASOBI】Teenager Forever ( No.6 )
日時: 2021/05/20 16:00
名前: 幸福な赤い酒猫 (ID: .xQ.zB/T)

「お久しぶりです。」

この後にお元気でしたか、と言おうとしたが、あんまりにも他人行儀すぎるなと思い、やめておいた。一応はクラスメイトだ。そんなこと言わなくていい。

その場の気まずさをどうにかしたかったから席に向かう。・・・ん?ない。どうしたんだ?俺のMy desk and chair.

「あ、席替えして変わってて、元木はうーんと、ここだ。」

「あ、そうなんだ、ありがと。」

昔の席からはだいぶ離れていて対角線上にある。こうやって僕が知らない間にも時は流れているんだ、と実感させられる。

僕が席に着くと、女子の一人が喋りたい意欲をあからさまに示しているのを発見した友達が喋り出して、この謎の珍妙な空気は払拭されていった。でも、問題は途切れたわけではなかった。

「おい、どうしてたんだ、元木。大丈夫だったのか?」

「ああ、全然大丈夫だった。なんも起きなかったよ、特には。」

いきなり席に飛んできたなり、そんなことを聞いた奴の名前は風切央介かざきりおうすけだ。この前までめちゃくちゃよくつるんでいたのだが、この1ヶ月間で僕はそんな楽しい時の記憶を抹消してしまったので、あまり思い入れがあるとも言い難い友達だ。

「なんか、失礼だったらごめんな。雰囲気変わった感じがするけど・・、」

「え、そうか。まあしばらく休んでたし、そうかもしれんけどな。央介も雰囲気変わったんじゃね?」

「あ、わかる〜?髪の毛の色、染めてみたり耳ピアスしてみたり、ちょっとそっち路線で攻めてみたんだけど〜。これでモテるかもしれん!」

ギュフフというキモい笑い声を無視して解説していこうと思う。

こいつはとにかく自分のことについて話すのが大好きであり、話し手が央介、聞き手が俺、と言うのが前までのルールだった。要は央介の話に持ち込めれば勝利だと言うことだ。とりあえず、この場はいい感じにあしらえたから、これから央介に関しては大丈夫だろう。問題は他の衆だ。

さっき、僕は傷を負った。鬱というシーズンでも傷を負った。僕は小さな傷一つと大きな傷一つを抱えて歩いていくことになる。しばらくは。

そのしばらくが終われば、その傷は無くなっていくのだろうか。それとも永遠に消えない傷となるのか。幸い、だらだら血が流れてくる様なものではないが、それでも傷は傷だ。いずれ、膿んでくるかもしれないし、いずれは瘡蓋となり、それが取れて綺麗になっていく。

僕の負った深く深く深く深いキズもいずれ瘡蓋となって心が綺麗になる。そして一生思い出されない様な、どうでもいい記憶たちの中に埋もれていくんだろうか。

いや、そうとはとても思えない。この事実は自分の人生上、一生残っていく。そうだろう。きっと、うまく処理しなかったから感染して、膿んで、そしてやっと治って瘡蓋になっていって、でも、その跡は薄くはなっても見え続け、残り続ける。そうなんだろう?僕のキズ?


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