コメディ・ライト小説(新)
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- あなたのトラウマ、なくします。
- 日時: 2021/06/09 22:55
- 名前: ねむねむ (ID: HAhG.g1E)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=13040
はじめまして、ねむねむです!この小説は、ねむねむの初作品なので、暖かい目で見ていただけると嬉しいです!総合掲示板の方で合作もやってます。良ければそちらの方でも声をかけてくださーい!(o^―^o)ニコ
追記:閲覧100突破!ありがとうございます(≧▽≦)
目次
No.1 正反対の相棒 以下に掲載
No.2 あの子はだれ? >>1
No.3 否定してほしいこと >>2
No.5 驚きの秘密 >>3
No.1 正反対の相棒
「うわぁぁあああぁぁあ!!」
女子とは思えない悲鳴で飛び起きた私。男子かと思ったって?・・・私は女子です。実は私にはほかの人にはないチカラがある。何かというと、裏ウラ。裏ウラっていうのは、相手の顔を見ると、その人の黒歴史が見えちゃったりするの。いいなぁって思うかもしれないけど、結構深刻なやつもあるから、見たくないって思う。どうせなら未来を見たいのに・・・過去のことを見たって仕方ないよね・・・。
家族のはなぜか知らないけど見えないから、普通に顔を合わせられるんだ。・・・たぶんみんな気になってると思うから言うけど、実はさっき過去が見えたの。夢の中で。夢の中で誰と顔を合わせるのかって疑問だよね?実は私にもわからないんだ。誰とも顔を合わせてないはずなのに夢で過去を見るの、私のじゃない誰かの。あれは誰の過去だったんだろう・・・?
―学校―
「おはよ。」
「あ、おはよ!」
うつむきがちの挨拶でもちゃんと返してくれる、優しい人たち。それが私のクラスメイトなんだ。
「ねえ、きみ。」
ほんと、今のクラスで良かった!
「ねえってば!!」
え、呼ばれてるのもしかして・・・
「君だよ!」
私かよ。
「君さあ、なんで挨拶、顔を合わせてしないの?」
裏ウラを見たくないから、なんて言えるわけないじゃん。しかもこの人、初対面の人に向かっていきなり注意って何様?
「ね、なんで?」
「あなたに関係ないでしょ。」
そう言うと、顔を合わせていないからわからないけど、たぶんきょとんとした。
「なんで怒ってんの?」
「逆に私はなんで初対面の人に注意されてるの?」
きょとんとしたいのは私の方なんだけど・・・。
「え、ぼく注意してないけど・・・。」
だめだ、話が嚙み合ってない。私は歩き出した。
「ちょ、待ってよ!」
「・・・なに?」
「君、もしかしてさ未来が見えるの?」
今の気持ちを一言で表すと・・・
は?
となる。未来見えたら嬉しいですけど!?過去しか見えない役立たずですけど何か!?
「見えませんけど?」
「え、あれ?うそぉ・・・。すんません、人違いでした。」
何やねんこいつ。少し気になって聞こえるか分からないくらいの声で言った。
「・・・過去なら見えるけど。」
気づかなくてもいいと思って言ったその言葉は、しっかりと耳に届いたようだ。
「見えんの!?わあい仲間だ仲間だ!」
仲間?
「僕は未来が見えるんだ!君は過去なんだね~。じゃあ相棒だね!」
うん、ごめん急展開過ぎて意味わからない。
「過去が見えることをなんて呼んでるの?」
「裏ウラ。」
何その顔。悪かったね、ネーミングセンス0で。
「ぼくは未来が見えることをミラミラって呼んでるよ。」
ネーミングセンスあんたも0じゃん。
「・・・何その顔。」
「そっくりそのままその言葉をお返しします。」
こんなんで相棒なんてなれんの・・・?
「あ、れ?」
なに。
「君の顔を見ても未来が見えない・・・。」
「そういえば私も過去が見えない・・・。」
ぱあああああああっとお互いに顔を輝かせる。ん?ちょっと待てよ?
「あのさ、未来って見えても嬉しくないの?」
私は未来を見てみたいのですが。
「過去と同じだよ。嫌な未来だって見えてしまうもの。」
なるほど・・・確かにだったら過去の方がましかもしれない。
「ほかに質問は?」
「相棒って何?相棒になったとしてどうするの?」
「そりゃ、お互いに慰めあう・・・あ待って待って行かないで!ちゃんと話しますから!」
じとーっと相手を見る。
「嫌な未来を僕が見たら、二人でその人が嫌な未来に遭遇しないようにするんだよ!」
「つまり、その嫌な未来を起こさないようにする、ということ?」
「そーそー。他に質問は?」
嫌な未来を起こさないように・・・か、おもしろいじゃん。こいつ良いこと考えるね・・・って、こいつの名前なんだ?
「あんたの名前は?」
「僕の名前は佐藤翔(さとうかける)だよ!よろしくね。君の名前は?」
「私の名前は飯塚翠(いいづかみどり)。よろしく。」
裏ウラとミラミラという、正反対のチカラを持った相棒が誕生しましたとさ、ちゃんちゃん。
「いや勝手に終わらせないでね?」
「まだあるの?」
「実はさ、今日、ついさっき、未来が見えた。」
「誰の?」
「さっききみが話をしていた子だよ。」
「美樹?」
「いや名前は知らんけど。」
「どんな未来?」
「えーっとね、あの子が自転車に乗るんだけど・・・。」
「うん。」
「その自転車が坂道でパンクしちゃって、転倒するの。そこにちょうど曲がり角から車が来てガッシャ―ンってなる。」
「死ぬの?」
「うん殺さないであげて?骨折するんだよ。でも骨折って結構痛いじゃん?」
「骨折したことないから知らん。」
「めっちゃ痛いんだよね。だから助けてあげようよ。ね?」
「言われなくても助けるよ。」
「それにしても、あの子、なんでバスで登校しないのかな、あそこの坂は急で危ないから、普通バスで登校するよね?」
「確かに。」
「過去、じゃない?」
「え?」
「過去に何かトラウマでもあるんじゃないかな?」
「私に見ろと?」
「そゆこと。」
まじかよおおおおお。
「助けるって言ったよね?」
「別に嫌なんて言ってないし!」
「じゃ、がんばれー。」
翔・・・なんかムカつく・・・
―放課後―
ちらっと美樹ちゃんの顔を見た。
バ―――ン!!
いきなり爆発音。
「キャー――――!!」
あれは、小さい頃の美樹ちゃん・・・視線をたどると・・・
燃え盛るバスがあった。
「美樹、大丈夫よ、大丈夫だから落ち着いて!」
そばで美樹ちゃんのお母さんらしき人が必死になって美樹ちゃんをなだめている。
ピーポーピーポー
救急車のサイレンが余計に美樹ちゃんの不安を掻き立てる。
「いやああああああ!!美樹はまだ死にたくない!!」
「美樹!!大丈夫だから!あなたはあのバスの中にいなかったでしょ!?あなたは無事だから!」
美樹ちゃんは頭を抱えてうずくまっている。
「美樹!!!」
お母さんも泣き出す。
バスの中の悲鳴と美樹ちゃんの悲鳴が入り混じる。
過去が見終わった。気が付くとまわりには誰もいない。みんな帰ったようだ。教室のドアのところに翔がいた。
「見終わった?」
私はこくりとうなずいた。
「今言える?」
また頷いて、私は見えたことを話した。
「なるほどねえ。そりゃトラウマになるねー。」
「どーする?」
「トラウマをなくすしかないじゃん?」
「どーやって?」
・・・沈黙。
「バスに乗れない原因は分かった。」
「だろうね?答えになってないけど。」
「翠も考えてよー。」
・・・再び沈黙。
「でも事故が起こるのは明日でしょ?今日何とかしないとだよね。」
「うん・・・。」
「私が誘ってみるよ。明日一緒に行かないかって。LINE、持ってるからさ。バスに乗るか、他の通学路で登校すれば大丈夫でしょ?」
「そうだね。わかった、そうしよう。」
―家―
美樹ちゃんのLINEを開く。
『明日一緒に登校しない?』
美樹ちゃんは即レスタイプだから、きっとすぐに既読になるはず。
『いいよー(^_^)』
やっぱりすぐに返信が来た。
『私自転車だけどいいの?』
誘ってみるか。
『バスで行かない?』
『それは無理だよ。』
すぐに断られた。
『わかったー。どこで待ち合わせする?』
『どこでもいいよ~(^^♪」
どこがいいんだろう・・・。美樹ちゃんの家の場所知らないからな・・・。
『未来公園でどう?』
『おっけー』
学校は坂上だから、坂下で待ち合わせすれは美樹ちゃんが坂上に行くことも・・・な、い・・・?
今日、行く可能性はないだろうか?放課後、もし美樹ちゃんが忘れ物とかして取りに行くとしたら、制服で登校しなければいけないっていう校則があるから、もしかしたら制服で行くかも・・・翔は、いつ登校しているか言っていなかった。それはどうして?空の色まで見えなかったとしたら、朝か夕方か、登校している時間まで分からなかったからじゃない?
『もしかして、今日何か忘れ物した?』
『うん。理科の明日提出のレポート用紙忘れちゃったから、今から取りに行くとこだよ。落ちるね~。』
やっぱり!翔に連絡・・・あっ、LINE交換してない!仕方ない、私一人でどうにかしなくちゃ・・・まずい、美樹ちゃん落ちちゃった・・・一緒に行こうとかも言えない・・・仕方ない、走って坂まで行こう!!
はあ、はあ、はあ・・・。お腹痛い、でも走らなきゃ、美樹ちゃんはたぶん自転車だから、走らないと、間に合わない・・・!どうか間に合って!お願い・・・!
少し先に制服を着た女の子が自転車に乗っている。あれは・・・美樹ちゃん・・・!?まずい、もう少しで坂だ!!
「まっ・・・美樹、ちゃ・・・!」
息を切らしているから大声が出ない。力を振り絞って走った。あと少し、あと少し・・・!!
坂に差し掛かる。まずい・・・!美樹ちゃんが坂を上り始める。車の音がかすかに聞こえた気がした。カーブミラーに車が映る。美樹ちゃんは気づかない。
「待って!!」
私は美樹ちゃんを自転車から引きずり下ろした。美樹ちゃんが悲鳴を上げる。そのとき、車が目の前を通り過ぎた。さあっと美樹ちゃんも私も青ざめる。危なかった、あと少し遅れていたら・・・。
美樹ちゃんはゆっくりと私の方を振り返った。顔はまだ青ざめたままだ。
「た、助けてくれたの・・・?」
そう言って、ぼろぼろと涙を流した。
「あ、あり、が、と・・・」
私も泣いていた。二人とも泣いていた。ほっとして、一緒に泣いていた。
しばらくして泣き止んで、
「けがはない?」
と聞くと、
「うん。ありがとう。」
と言ってくれた。
それから一緒に学校まで行って、一緒に帰った。もう美樹ちゃんの顔を見ても、過去は見えなかった。必要な時にしか見えないのかもしれない。私たちはとても仲良くなった。美樹ちゃんと分かれ道で別れた。
「また明日!」
「うん!またね!」
また明日って言えるって最高だと思った。だってそれは、明日会うまで必ず生きているよっていう約束でもあるから。とてもとても嬉しかった。幸せな気分で帰っていたから、私は気づかなかったんだ。私を見つめて、ぼそっと誰かがつぶやいた言葉のことを・・・
「今回はクリア・・・か。っていうか、結局トラウマ解決されてなくね?題名詐欺じゃん。」
つづく
※作者から
ちなみに翔も、事故が起こったのは放課後じゃないかと気づき、ぜえぜえ走っていました。
ただ着いたのが、すべてが終わってからだったそうです。翔、どんまい!
- Re: あなたのトラウマ、なくします。 ( No.1 )
- 日時: 2021/05/09 11:29
- 名前: ねむねむ (ID: HAhG.g1E)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=13040
No.2 あの子はだれ?
~翌日~
「翠ー!!やったね!美樹ちゃん無事でよかったよ~!」
「よくよく考えてみたら、あんた肝心な時にいなかったよね?」
「あ、バレた?☆」
「あ、バレた?じゃないわ!どれだけ大変だったと思っとるん!?」
「ごめんねー!反省はもうしたから許して?(o^―^o)ニコ」
「はいはい、分かりましたよ。そーいえば、私たちLINE繋いでないよね?」
「そういえばそうだね!繋がなきゃ!」
そして私たちはLINEを交換した。そのとき、私はちらっと見えてしまった。翔の友達の数を・・・。結果から言うと、三人だった。でもそれはたぶん家族だと思う。つまり・・・
友達が、いない・・・?
グループ数が0ということから、クラスLINEにも入っていないのだろう。でも絶対にクラスLINEはできているはずだ。じゃあ、なんで・・・?一つの悪い予感。それは・・・
いじめ・・・?
そんなことを考えていると、翔が言った。
「今日はまだ誰の未来も見ていないから、とりあえず解散で!じゃね!」
「う、うん・・・」
急いで返事をして、私は後ろ髪を引かれる思いで教室へ向かった。
~教室~
「ね、佐藤翔っていう人知ってる?この学校にいるはずなんだけど・・・。」
私は周りの子に聞いてみた。
「えー、知らないなあ。なになに、男子?好きなの?」
「まさかぁ。ちょっと気になっただけだよ~、ありがと(o^―^o)ニコ」
放課後になって思ったこと。それは・・・
誰も知らない・・・
どういうことだろう?だれも翔のことを知らない。じゃあ、私がLINEまで交換した相手は誰?
・・・考えてみてもわからない。直接聞いてみよう!
私は翔との個人LINEを開いて、聞いてみた。
『翔って本当に私と同じ中学なの?』
すぐに返信が来た。翔も即レスタイプらしい。
『うん。同じ中学だよ。』
『同じ学年?』
『まあそうだね。』
まあって・・・微妙に濁している感じがするのは私だけ?でも同じ学年なのに誰も知らないってどういうこと?
「翠ちゃん、一緒に帰ろ!」
「あ、うん!」
美樹ちゃんと一緒に帰っていた私は、また気づかなかった。いや、永遠に気づくこともないのかもしれないけれど・・・。後ろから見つめている男の姿に・・・。
「なるほどね・・・。」
男がそう呟いていることも、もちろん知る由もなかった。
つづく
※作者から
なんか前回より短くなってる点については気付かないフリしといてほしいです・・・。
ちなみに千文字はいきました、この後書きみたいなものも含めてですが。じ、時数稼ぎするために千文字はいったとか書いたわけじゃないんだからね!?(; ・`д・´)
- Re: あなたのトラウマ、なくします。 ( No.2 )
- 日時: 2021/05/10 22:50
- 名前: ねむねむ (ID: HAhG.g1E)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=13040
No.3 否定してほしいこと
私が知っている人の中で、翔の存在を知っている人はいなかった。
よくあるパターンとしては、翔は、死んでいる・・・??
そんなわけない。だって翔は私と一緒に話して、笑って・・・。考えれば考えるほど悪い方向へと思考が進んでいく。私に残っている選択肢は二つ。一つ目は、思い切って聞いてみる。二つ目は、何も気づいていないフリ。やっぱり前者だろう。相棒って、言ってくれたんだから。絶対に・・・死んでなんかいないはず。そう、絶対に・・・。私は迷う。もし、そうだよ、僕は死んだんだって言われたらどうしよう??消えてしまわないだろうか?それよりも、相棒の関係に傷がつきはしないだろうか?
でもやっぱり、聞かないのはなんか違う気がする。聞いてみないと、何も始まらないと思う。だから、聞いてみる。しかし、いざLINEを開くと緊張する。目の前に相手がいないからこそ、相手の表情が見えないからこそ、不安になる。画面を挟んだ向こう側には相手がいるのだ。傷つき、悲しみ、笑い、喜び、泣いて・・・そんな感情を持つ相手がいるのだ。簡単に使ってはいけないんだよな、と思う。だからって聞かないのは違うと思う、けど・・・やはり不安だった。そのときだった。翔からLINEが来た。
『どしたの?なんかさっきから変なことばっか聞いてくるけど』
はっとした。今がチャンスだと思った。根拠なんてない、なんとなくだけど。
『翔のこと周りに聞いてみたけど、誰も知っている人がいないから、もしかして死んじゃってるのかな
って・・・』
普通に失礼なことを聞いた。嫌われるかもしれないけど、聞かなければ耐えられなかった。
不安に押しつぶされそうだった。
お願い。
否定して。
私はまぶたをぎゅっと閉じて願った。
つづく
※作者から
今回も読んでくれてありがとうございます(o^―^o)ニコ
歓喜の極みです。ちなみに今回は1000文字いってません。
まあ、逆にいかないほうが見やすいのかなーなんて・・・ねむねむは読者を思いやってやったことでして・・・決して自分の都合なんかじゃないですよ??(^_^;)
まさか・・・まさかね?はははは・・・。(^^;)
- Re: あなたのトラウマ、なくします。 ( No.3 )
- 日時: 2021/06/01 19:42
- 名前: ねむねむ (ID: HAhG.g1E)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=13040
No,4 死んで、ないよ
翔が既読スルーをしている、かもしれない。あれから30分たった。既読はついている。
否定も肯定もされないのは少し、いやとても不安だ。明日になったらまたLINEを見てみようと思い、LINEを閉じようとしたその時だった。翔から返信が来た。
『死んで、ないよ。』
私は喜びで舞い上がりそうになった。でも、なんだか様子が変だ。まるで、死んで『は』いないみたい・・・
『何か隠してる?』
思い切った質問をもう一度してみた。
『うん。』
正直に返ってきた。
『私に話せないこと?』
『いや、そういうわけじゃないけど・・・』
翔の返事が歯切れが悪いなんて初めて見た。でもあまり深入りしないほうがいいのかもしれないと思い、私は複雑な思いでスマホの画面を見つめていた。
翔から話してくれるまで待つしかない。本当は今すぐに知りたいけれど・・・。
※作者から
だんだん短くなってる・・・まあでもいろいろとほかにも書いているので許してやってください(。-人-。) ゴメンネ
え、1000文字?この後書き入れてもいってないよ(゚∀゚)
すんません頑張りまーす・・・(^_^;)
- Re: あなたのトラウマ、なくします。 ( No.4 )
- 日時: 2021/06/09 22:54
- 名前: ねむねむ ◆ImDwVl1n2. (ID: HAhG.g1E)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=13040
No.5 驚きの秘密
それを知る時は案外早く来た。
『死んでいないけど生きてもいない。』
どういうことだろうか。矛盾している。脳死か?植物状態ということ??
『正確には生きている。』
全く持って意味が分からない。
『幽体離脱だよ。』
はい、SFの世界に行ってらっしゃいですね。意味わからん。幽体離脱とかありえんでしょ。
『そんなことある?』
『事実だよ。』
びっくりだ。事実らしい。翔のことだ、嘘はつかないだろう。
『僕の体は今、南丘病院の104号室にいるよ。』
『あぁ・・・割と近めな場所だね。』
南丘病院と言ったら、自転車で行ける距離のはずだ。
『だから、今は入院してるから、誰も僕のことを知らないんだよ。』
『そういうことかぁ。』
『ぼくは君たちと同じ学年だよ。同じ学校の生徒。言ってることは間違ってないでしょ?』
『紛らわしかったけどね。』
『どーもすみませんでした。』
なーんだ、そういうことかぁ。安心したな。
相棒は、二人いないと成り立たないから。早く元気になってほしいな。
あっけなく明かされた秘密を、早くも受け入れてしまった翠だった。
※作者から
後書き入れて500文字!どんどん短くなってくー。仕方ないってことで((
翔、幽体離脱・・・びっくりだね(笑)
結末はもっとびっくりだから期待しといてね☆(←自分でハードル上げるやつ)
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