コメディ・ライト小説(新)

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男にモテても意味がない!!
日時: 2021/07/22 23:19
名前: とやっく (ID: Go.89if1)

陰キャでクズでオタクな高校生、田村直樹(俺)。
ある日、俺は突然、異世界へと飛ばされてしまう。

「こ、これって、最近流行りのアレなのか……!?っしゃあ!!無双してハーレム作ったるわぁぁあ!!」

何を隠そう、俺の好きなジャンルはザ・テンプレなこってこての異世界ハーレムモノ!こんな二次元オタクの空想を実現したような状況燃えない訳がない!!しかも、俺のステータスにあるユニークスキルには、【性的魅了】の文字!これはもう使うしかないでしょう!!

憧れの異世界モッテモテ生活がいま、始まるーーー



と思ってた時期が、俺にもありました。


実はこの【性的魅了】、つけてくれた神様がうっかりミスって異性ではなく『同性』にだけ掛かるようにしてしまったのだ!!つまり女には一切モテず、逆に男にモッテモテ……ってそんなの嫌だわ!!
ツンデレ、穏やか、甘えん坊、クール、ヤンデレ……文字だけ見ればパラダイスなのに、それが全部男って何!?悲しすぎるんですけど!!?

「男にモテても意味がない!!」

だって俺、男なんだから!!!!!


超ハチャメチャなBL(!?)異世界ギャグコメディ、開幕ッ!!

Re: 男にモテても意味がない!! ( No.1 )
日時: 2021/07/23 22:13
名前: とやっく (ID: Go.89if1)

第一話【異世界に来ても波乱の予感!!】

「……う、ん……ん?ん!?」

目を覚まして早々俺の視界に入ってきたのは、澄んだ色のどこまでも広がる青空と輝く太陽、そしてふわふわと浮いた雲でした。

……わぁい、いい天気。

「あはは俺変な夢見てるみたいだな……いでででで!!痛い!自分でつねったけど痛い!」

頬をつねると鋭い痛み。うん、知ってた。
だって俺は確かに、家で夜の三時まで連ガチャしててそのまま寝落ちしたはずだもんね。外出るはずないもんね。
恐らく史上最速で『夢じゃないフラグ』回収を済ませてから、俺は横になっていた身体を起こした。

俺が倒れていたのは、中世のヨーロッパっぽい街を一望できる丘の上。草原と風が気持ちいい。


もしかして、もしかしてこれは………


「こ、これって最近流行りのアレなのか……!?」



もしかしなくても、『異世界モノ』だよなコレ!?



説明しよう!異世界モノとは、ネットで今流行りの小説ジャンルの一つである!冴えない男子が突如としてファンタジー風の世界に飛ばされ、なんやかんやあって美少女と仲良くなったりモンスター倒したり冒険したりする奴だ。

そして!異世界モノでお決まりといえば、コレだ!!


「『ステータス・オープン』っ!」


俺の詠唱と同時に、目の前に半透明のプレートが、鈴を鳴らすような音と共に現れた。プレートには、俺の名前だとか、レベルだとかが表示されている。
「レベル……は1か、んで魔法とかは……使えるっぽいな!しかも種類めっちゃ多いじゃん!異世界ボーナス的なアレなのか?」
魔法万歳!ファンタジー万歳!

そしてそして、俺の視線を釘付けにしたのは、プレートに表示されているものの一つ……『ユニークスキル』だった。


「【性的魅了】ってもう最高の能力な予感しかしないんですけど!!」


言い忘れていたが、俺の好きなジャンルは異世界モノ。
その中でも、ザ・テンプレ!超こってこて!な、『ハーレムモノ』ーーいわゆる、様々な美少女達にモテモテになりながら更に新たな美少女達を仲間に加えていく、といった二次元オタの空想をまんま形にしたような奴だ。

これって多分、美少女達に俺のことを大好きになってもらう能力だよな!?つまりあんなことやこんなことも……。考えがクズ?知るか!一生の夢だったんだよこっちは!!

と、俺の頭の中に、機械的な音声が流れた。
《ユニークスキル【性的魅了】・対象者を強制的に惚れさせ、使用者に対する性的な愛情を生み出すスキル》
ビンゴ!これはもう使うしかないでしょう!!

再び、頭に流れる音声。
《【性的魅了】を使用しますか?なお、このユニークスキルは、一度使用すると解除が困難になる場合があります》
こんな素晴らしいスキルを解除する時とか一生来ないだろ!
もちろん、答えは『使用する』だ!!





《ーーユニークスキル・【性的魅了】を発動します》





俺の憧れだった異世界モッテモテの生活が、今、始まる!!




と、思ってた時期が、俺にもありました。


名乗り忘れてたけど、俺の名前は田村直樹。陰キャでクズでオタクな高校生。

俺はこの時、ユニークスキルの問題点について、かけらも考えていなかった。


嗚呼、神様よ。
もし過去に戻れるのなら、どうかあの時の俺を、一発ぶん殴らせて下さい。


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