コメディ・ライト小説(新)

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桃次郎
日時: 2021/12/20 23:27
名前: t (ID: G8u5Pa7x)

20xx年。
人類は、大きな岐路に立たされた。

Re: 桃次郎 ( No.1 )
日時: 2021/12/20 23:45
名前: t (ID: G8u5Pa7x)

1
近未来。東南アジアに突如として出現した島。
大きな島だ。ハワイと同じ程。世界の国々はその島の事を大々的にスクープした。突如現れた島。誰もが驚き、興味を示した。
だが、アメリカのテレビ局がその島に初上陸すると、クルー全員が殺されてしまったのだ。世界中が驚嘆した。その島には、なんと何百体という「鬼」が住んでいたのである。
その島を、鬼ヶ島と呼び、世界政府は対策に乗り出した。だが、自衛隊を派遣し報復をしようとしたアメリカ軍も皆殺しされる始末。フランスはミサイルを撃ったが、それが災難の始まり。船を使って人間界に進出した。そしてアメリカは数百体の鬼たちによって滅亡した。
今や、アメリカが「鬼ヶ島」と化した。
それ以降、報復を恐れた各国は鬼ヶ島に手を出せず、策略を練っていた・・・。

日本のとある郊外。自然豊かなその景観は本当に素晴らしい。そこに、一組の老夫婦が住んでいた。子供はおらず、しかし幸せな日々を暮らしていた。ある日、おじいさんは芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯へ。洗濯をしていたら、上流から大きな桃が流れてきた。おばあさんはラッキーと、その桃を持ち帰り、おじいさんと食べることに。
しかし、桃を切ろうとした時、中から出てきたのは・・・。
凛々しい顔をした、成人男性だった。

Re: 桃次郎 ( No.2 )
日時: 2021/12/21 12:45
名前: t (ID: G8u5Pa7x)

2
その成人男性は筋肉質で、ややオダ○リジョーに似ていた。桃から出て、立ち上がると第一声が
「生んでくれて、ありがとう」だった。

数週間もするとテレビで鬼ヶ島のことを知った。桃次郎と名付けられた成人男性は、おじいさん、おばあさんに提案した。
「・・・俺、鬼を退治しに鬼ヶ島へ行くよ」
おじいさん、おばあさんはその堂々たる佇まいにノーとは言えず、了承した。3日後、荷物をまとめると、桃次郎はおじいさん、おばあさんの自宅を後にした。
まずは仲間が必要だと桃次郎は思った。都会に電車で向かい、格闘技経験者を集めようとジムを回ったが、誰からも断られた。やはり「鬼を退治する」という言葉に、誰も乗ろうとはしなかった。それほど鬼という存在は恐れられていた。
桃次郎はそれでも諦めず、どうにかそこら辺にいたホームレス3名を仲間に加えることに成功した。「1000円あげるから鬼ヶ島に行こう」と声をかけた所、即決だった。そして、いよいよ桃次郎たちは鬼ヶ島へ飛行機で旅立ったのだった。

Re: 桃次郎 ( No.3 )
日時: 2021/12/22 11:55
名前: t (ID: G8u5Pa7x)

3
アメリカ(鬼ヶ島)に着くと、桃次郎たちはまず門番にボコられた。それはもうボコられにボコられ、すぐに刑務所に連れて行かれた。
檻の中で、桃次郎は思った。
「そういえば、武器を持ってくるのを忘れてたな・・・」
仲間のホームレス3名は憔悴し、桃次郎も不安な気持ちで刑務所で一夜を過ごした。
翌朝。鬼が桃次郎たちを檻から出すと、
「今から公開処刑します」
と打ち明けた。桃次郎は泣きわめき、ホームレス3名も嗚咽を漏らしながら泣いた。一体、何のために俺たちは鬼ヶ島に来たのか・・・。桃次郎たちは処刑場に連れられた。
数多くの鬼たちに見守られながら、街中にある処刑台に立たされた。オーディエンスの声がまるで格闘場のようだった。進行役の鬼が場をマイクパフォーマンスで盛り上げる。桃次郎たちは縄で手を縛られたまま、ギロチンの前に来た。
「では、今から鬼ヶ島に不法侵入したコイツらを殺し・・・」
と鬼が言いかけた時、銃声が鳴った。すると、その鬼は倒れた。辺りが騒々しくなる中、桃次郎たちの目の前に現れたのは、犬、猿、キジを連れた、1人の戦士だった。
「やあ!鬼ども!僕の名は桃太郎!お前ら鬼を退治しに来た!」
桃次郎は驚嘆した。助けてくれたのは、リアル桃太郎だった。

Re: 桃次郎 ( No.4 )
日時: 2021/12/23 12:56
名前: t (ID: G8u5Pa7x)

4
リアル桃太郎は銃弾を放ち、辺りにいた鬼たちを威嚇した。その間に、猿が縄をほどいてくれた。桃次郎とホームレス3名は自由になると、リアル桃太郎らの先導により、その場をダッシュで離れた。
しばらくして、誰もいない森林の側にある人目につかない空き地にたどり着いた。そこに全員座り込んた。リアル桃太郎が「大丈夫ですか?」と言うと、桃次郎たちは「はい」と切らした息で答えた。
リアル桃太郎の話によると、数時間前に鬼ヶ島に来たらしい。目的はもちろん、鬼退治だ。その勇敢な佇まいに、桃次郎は圧巻した。俺たちも負けてはいられない。そうして、桃次郎はリアル桃太郎と鬼退治することを決めた。
鬼ヶ島にいる鬼は数100体。この数をどう攻略するかがカギだとリアル桃太郎は語る。確かにそうだ。作戦を一晩かけて練った。時にリアル桃太郎が持ってきたマリトッツォを食べながら。
翌朝。作戦を決行するために街中へ繰り出した。数多くの鬼がいる。リアル桃太郎が発砲すると、さらに多くの鬼が集まってきた。そして、桃次郎たちと鬼の戦いが始まった。
とにかく犬、猿、キジが強かった。ものの数秒で数10体の鬼が倒れた。リアル桃太郎も容赦なく発砲していく。桃次郎たちもリアル桃太郎に貰った銃で応戦する。
約1時間後、鬼ヶ島にいる鬼を全滅させることに成功した。桃次郎たちは歓喜した。

日本に戻ると、英雄扱いされ、ニュースで世界に桃次郎たちの活躍が報道された。記者会見に応じたリアル桃太郎らは「犬、猿、キジが特に強かった」と謙そんする素振りを見せた。


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