コメディ・ライト小説(新)

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ゲームの中の彼 (以下続刊)
日時: 2021/12/30 11:08
名前: 舞 (ID: fZcYVzvT)

「あ!!花森さん、日誌お願いしていい?」
またこれかよ。
何で毎回私だけに・・・
何も言わずに奪い取る。
「うわー感じ悪っ」
「それなー」

聞こえてるっつーの!!
そんなん言われたってどうでも良いし。

「おかえり」
「んー」
「瑠香っ!挨拶ぐらいしなさいよ」
「んー」
「こらっ。」
あー家でもうっせーなー。
気分転換にゲームでもするか。

そう思いながら立ち上げたのは
最近女子中高生に人気のアイドルグループ育成ゲーム。
主人公の蒼とそのメンバー3人を育成するゲーム。

私はこれが生きがいって言っても過言ではない。
恋愛要素も入っているから、現実に彼氏がいなくても、
なんとも思わない。

『瑠香・・・キスしていい?』
「・・・来たーっ!!!!!」
こんなこと滅多にないよ?!

必死でコントローラーを操作する。

プツッ

は?もしかして電源切れた?
「あーいいところだったのに!!」

その時だった。

ピカッ
「何?」
「うーん・・・」
目の前には何と蒼そっくりの男の子がいるではないか。

「あのー誰ですか?」
「はっ?!蒼だけど。ていうかさー眼鏡ちゃんかよ。コントロールの感じからして超美人ちゃんかと思った。」
「悪かったわね!!どうせ美人じゃなくて眼鏡ですよ!」

グーーっ
ん?何の音?

「ねぇ瑠香、腹減った。」
「私は食事を与えるほどやさしくありません!!」
「おっ?カップ麺が袋に入って・・・」
「あー分かった。お湯沸かしてくるからっ!!」

何なの本当に。
ゲームの中では馬鹿みたいに優しいくせに・・・
あれが蒼なのっ??


「ゲフッ 満腹満腹」
はー涙出そう・・・何でこんなのがめちゃくちゃ人気なの?

「ていうかさそろそろ本題はいらない?」
「えっ?」
「瑠香は何で俺が出てきたのか気にならない?」
「・・・気になるけどわからないし・・・」
「じゃあ教えてあげよっか」

うんそれは是非聞きたいっ!!
「瑠香の俺への愛が強すぎんの。」
はっ?!今なんて・・・
「絶対自覚してないよね?」
自覚してるわけないじゃん・・・
「とにかく瑠香が俺への愛が強くてゲームの中から出てきたの。」
「戻ってください。」
早く戻ってよぉ・・・

「うん、戻るよ。今日1日付でね。」
「は?!今日1日一緒にいんの?」
「うん、じゃあ早速遊びいこっか。」

遊び行くってこういう事だったんだね・・・
 
それは数十分前のこと。
「瑠香、ドッチボールしに行こうよ。」
「え?」
「公園の小学生も入れてさ」
遊び行くってショッピングとかかと思った私がバカみたいだわ。
「あ、拒否権限ないからね?」と付け足して今に至る。

ボーっとしてたら私にボールが回ってきた。
「瑠香、投げろ!」
投げろって言われても・・・
運動音痴だし・・・
「早く!!」とチームのみんなも言っている。
「と、とおっ!!」

バンッ
相手に当たった。
「瑠香やったじゃん。」
「うん。」
素直にうれしすぎる・・・

「あれ蒼のコスプレ?」
「似すぎでしょ。」
「オタクじゃない?」

いつの間にか外野もたくさんいる。

ドンっ
「イェーイ、高校生のお兄ちゃんゲットォ」
「おい、マテガキ!!今のは頭だ!」


「瑠香どうだった?」
「楽しかった。楽しい時間ってあっという間だね・・・」
「そうだな。」
そういいながらコーラを渡してくれる。

「聞きたかったんだけどさ、今日が終わったらもう会えないの?」
「そういうところだけは鋭いんだな。けどゲームの中で会えるじゃないかよ。」
「そうだけどさ・・・」
そんなこと、知ってるよ・・・でも寂しいじゃん。
「蒼は私のこと好き?私は蒼のこと大好きだよ?」
「変なこと聞くな。瑠香のゲームから出てきたんだから、お前に気があるのは当たり前だろ。」

え?今・・・
「もう言わせんなよ!!」
「わかった。でも会えないのはやっぱり寂しいよ・・・」
「・・・」
「あ!!」
「なんだ?」
「私が蒼のゲームの中行けばいいんじゃない?」
「はっ?!お前それ意味理解していってる?」
「うん?うん」
正直どういう意味かわかんないけど・・・

「わかった、呼べるときにゲームの中に呼ぶから。それでいい?」
「やったぁ!!」



次回に続く 次回は蒼sideです。


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