コメディ・ライト小説(新)
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- 朝目が覚めたら男だった件 2
- 日時: 2022/03/03 23:21
- 名前: カジノゆ (ID: fzc9VSBf)
遅刻!遅刻する!!私、橘 加奈(たちばな かな)は高校二年生だ。高校生にもなって遅刻しそうとかそれでいいのかとも思うけども。いや、そんなことよりなんか忘れているような、、、、、、。そうだったああああああ!そうだ。実は私、今日の朝目が覚めたらお、男の体になってたんだったああああ!遅刻なんかより大問題じゃん!私はちょうど信号が赤になったところで思い出した。このまま学校に行ったら大惨事じゃん?大変なことになるじゃん!?いや、案外バレずに過ごせたりするのかな。無理があるって。だって、む、胸が、な、ないんだよ!?しかも結構特徴的だったというか大きかったから絶対わかるじゃん!急にぺったんつるつるの断崖絶壁になってたら気づくやろ!ああもう、どうすりゃいいんだ、、、、、、。家に戻っちゃう?でも、戻ってどうする?説明する前にお母さんに怒られて学校に送り出されるのがオチだよ。
「ううううう〜」
キーンコーンカーンコーン
考えている間にあと数十メートル先の高校からホームルーム開始のチャイムが鳴った。
ガラガラガラ、とゆっくり扉を開けて教室に入る。ありがたいことに何故か教室が騒がしかったのでバレてなさそうだ。このまま差し脚忍び足で自分の席まで、、、、、、
「橘、床を這ったってバレてるぞ」
「、、、、、、。」
一斉に教室中の視線が私に集まる。騒がしかった声は静まり返っていた。しかし一人が堪えられなくなって笑いだし、そこから笑いが伝染して、また教室はうるさくなった。
「遅刻して、すいませんでした」
「放課後反省文な」
また笑いが起きた。最悪だ。しかも反省文て。泣きたくなってきた。でも泣く気力すらなくて私はトボトボ自分の席に向かった。
「加奈が遅刻なんて珍しいね」
小学校からの親友、一ノ瀬 佳音(いちのせ かのん)が私の机のそばに来て言った。超絶美人。しかしながら性格に少々難ありのもったいない少女である。今は昼休みだ。佳音とはクラスが違うのだが、何故か遅刻したことがバレている。
「なんで知ってんの?」
「いやだって、あんたのクラスめっちゃうるさかったもん。放課後反省文でしょ?待っててあげるよ。一緒に帰ろ」
「佳音〜」
私は机越しに佳音の腰に抱きついた。「はいはいうざいよー」って結構ガチの抵抗されたけど。
「、、、、、、あれ?」
だけど抵抗の手が止まった。私は首をかしげて佳音をみあげた。
「加奈、今日なんか違くない?」
「へ、、、、、、な、なんで、、、、、、?」
流石に佳音は気づいちゃうか、、、、、、クラスのみんなや先生は私の変化に気づかなかった。まあそれがちょっと複雑に思ったりもしたんだけど。だけど佳音とは10年ぐらいの付き合いだ。流石に気づいてしまったらしい。もうごまかせないだろうけど誤魔化そうとしてみる。
「べ、つになにも違くないと思うけど。」
「ん〜」
佳音がまじまじと見つめてくる。その視線は顔から胸へ。そしてまた顔に。
「わかった!」
どうしよう!
「今日セーラーのリボンが無いんだ!」
いや、なんでやねーん。いやたしかに無いわ。無いけれども。そこかい。まあ朝急いでたからなー。でもそこじゃないでしょ。なんで気づきにくいところに気づくんだ。もっとわかりやすい変化があるでしょーが。
「、、、、、、。ソーダネ」
「ふふふ〜遅刻しそうだったんでつけ忘れたな?ま、優等生にもたまにはそゆこと、あるよね〜」
「私のどこをみて優等生だと思うんだね」
「え、どうみても問題児でしょ」
「なんだと〜!」
「ははは」
ま、いっか。バレないならばれないで気楽だし。、、、、、、複雑だけどね。
そして昼休みが終わり、放課後になった。