コメディ・ライト小説(新)
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- 小説を、書こうと思う。
- 日時: 2022/03/31 21:03
- 名前: 月雲 瑠依 (ID: Ryt8vfyf)
小説を、書こうと思う。
別に作家志望じゃなくて良い。
別に趣味の範囲であって良い。
ただ、小説が書きたくて、面白いものを目指してて、それで、その為だけに練習する。
月雲 瑠依の練習ノート
(シリアス・ダークや、複雑・ファジーにも掲載している場合があります)
目次
>>1 ルール
投稿・2022.3.22
>>2 お題 はちみつ/りんご(リア友より)
投稿・2022.3.28 改訂・2022.3.29
>>3 お題 黒い薔薇/赤い薔薇(リア友より)
まだ投稿してません、お待ちください
- Re: 小説を、書こうと思う。 ( No.1 )
- 日時: 2022/03/22 19:06
- 名前: 月雲 瑠依 (ID: Ryt8vfyf)
ルール
単純。
短編小説を書くだけだ。
つまりは7000文字で完結させれば良い。
そこに物語を、起承転結を含めるだけで良い。ほら、単純だろ?
小説を書くにあたり、誰かからお題をふたつ貰う。これも何でも良い。
それを元に書くだけなんだから。
1番最初のはボクのリア友に提供してもらったものだ。はちみつと、りんご。
カレーの隠し味かな?
この2つで物語を書く。
どんなものができるか。
これは自分で決めても勿論良いけど、誰かに決めてもらったほうが良いと思っている。
だから君たちに協力願いたい。
つぅぃったー?…というものがあるようだ。
そこに、はっしゅたぐ…というものを付けて「つくもの小説練習」と呟くと同時に、2つのお題を提供して欲しい。
ルールは単純だ。
って言ったけど、ホントに単純だったな…
- Re: 小説を、書こうと思う。 ( No.2 )
- 日時: 2022/03/29 10:47
- 名前: 月雲 瑠依 (ID: Ryt8vfyf)
お題 はちみつ/りんご
ボクは小説を、書こうと思う。
ある日突然だ、ふと、思いついた。
最初は余裕を持っていた。小説を好んでよく読み、更にこうした表現のほうが良い、こうした展開の方が結末に持ち込みやすい、と理由付きの批評していたからだ。
それで友人からお題をもらって書いた。
意外と難しく驚きだ。
ーはちみつ
ーりんご
ー俺には憧れの方がいる。
女王様だ。美しく、可憐なお方。
まるで宝石をその身に宿しているかの様。
女王様には日々貢ぎ物をしている。俺との子供を…だなんて妄想しながら貢ぐのは蜂蜜だ。女王様はりんごの花から採れる蜂蜜が大好き。だから俺は必ずりんごの花から採るようにしている。
今日も女王様に貢物をする日々。
進展しない…いや、することができない俺の恋。
この恋を成就させるには…はてさて、どうしたものか。
というのが今回の話…と言うわけでは無い。
俺と女王様との恋…とか考えた人には悪いが…実は今回は冒険譚の末にあったものを物語にしただけ、なのだ。
りんごという植物の実がある。
その実が成る前、花が咲くわけだが、その花から、花粉や蜜を貰うのが俺たちに課せられた仕事だ。
勿論俺がりんごに拘るだけで、蜜柑でも良いし、たんぽぽなんかでもいい。要は、蜜が採れる花だったらなんでも良いわけだ。
産まれた時から暫くして、その仕事を任される、生まれて間もない頃、母親から離され、父親は誰かわからない状況で、乳母に育てられた俺は、その仕事についた時に出逢った。
それが女王様だ。
それから女王様の好物を知ってからは何よりその仕事に誇りを持ち、精を出すようになった。
恋愛すれば変わるって誰か言ってたけどそれは本当だった。疑って悪かった…。
さて、君たちは「りんご」という花が希少なのは知っているかい?
「りんご」の実はよくお店で売ってる??
うんうん、そうだよな、君たちの物語ではそう語られているはずだ。だって本当にそうだから。…でも、俺の世界は違う。
この世界はりんごが希少なモノ。
お店にも実は出回る事がほぼ無く、貴族階級の高い者達が、高価で取引する程度。
だから花の蜜を採るだけでとても命懸け。
「ふぁぁ…起きるかぁ、今日も女王様の為にりんごの蜜を採ろう」
朝、微睡から覚めた俺は、今日も変わらぬ朝を迎えた。
本当に変わらない。女王様から、執事経由で朝食を渡される。女王様特製・栄養満点ドリンク女王スペシャルだ。
ネーミングセンスは皆無だが、とても美味しく、身体を活性化させる働きがあるので、俺はこの女王スペシャルが好きだ。
今日も頑張ろうって気になる。いや、女王スペシャルが無くたって頑張るけども…。
そう考えながら女王スペシャルを飲み干した俺は、りんご園へと向かう。
何故俺がこのりんご農園を選んだかというと、家から遠くない事と、農園の近くに花畑がある事だ。四季折々沢山の種の花が咲いている。綺麗だろう?
家から遠くない所にした理由は、寿命がそんな長く無いから。出来る限り沢山の貢ぎ物を女王様に届ける為だ。
…さっきも言った通り、希少だけに、自分の命を賭けて蜜を採っている。
それも女王様の為だと思うと…俺って愛が深い男だなぁ…って思ったり思わなかったりする。仕事だから当たり前と思う部分もあるからだ。
とにかく、希少で、命が賭かってるだけに、それはそれは大冒険と言っても過言では無い物語になる。
りんご農家や俺らを駆除する人たちとの戦闘開始だ…!
そうこうして着いたのは勿論、りんご農園。
今日も始まるんだ…戦闘が…!!
りんご農園の人たちは、いつもハエ叩きやらなんやらで応戦してきた。
だが、今回からは違った。ハーブを植えたのだ。ミント、カモミールに…バジル。
どれも俺たちが嫌いな匂いを放つ植物だ。駆除する人に沢山の同胞達もやられた。りんご農園の人も本気だ。
…………俺も、死期は近い…と思う。
だからいつ捕まるか…。
いつ死ぬか…わからない。だから…
女王様に沢山喜んでもらう為に貢ぐ!
……ぅ
この匂いはこ、コリアンダー!
所謂パクチーってやつだ!!
くぅ…っ……
また新しいハーブを植えたのか…!
ハーブの匂いでごちゃごちゃし過ぎててこのりんご農園にもう足を運べない…。
仕方ない、別のりんご農園を探そう。
本当はここが良かったんだけど。
暫く散策して、直線距離およそ1kmを移動したからだろうか。俺に話しかけてきた奴がいる。
「はっ、身分の低い女王に仕えるだけの底辺雄蜂め、りんご農園を探してるのか?ならこっちへ行くと良い、底辺にはお似合いさ。」
底辺とか言われる筋合いは無い…と言いたいところだか…確かに俺は花の蜜を女王蜂に届けるだけの雄蜂。
一方であいつは女王蜂と子供を作り、一生を終える、女王様と関わり深い上級雄蜂。
あいつから見たら位が低くて当たり前。
…だが、良いことを聞いた。りんご農園はこっちだと。底辺にお似合いとはなんだとは思うが…まぁ行ってみよう。
上級雄蜂から聞いた場所に着いた。
うわぁ…と思わず俺の口から声が漏れる。
ここはバジルやコリアンダーといった、俺たちの天敵である、ハーブが無い代わりに、土の栄養が足りて無いのか、それとも…管理が行き届いてないのか、荒れ果てている。
だが、りんご農園として最低限の管理はされているらしく、まるで精魂を吸われ、夢を無くした社会人のような姿で植えられ、育つりんごの木に、幾つかりんごの花が悲しそうに風に揺られ踊っている。
その姿をみただけで胸が苦しくなる。
苦しい。辛い。りんごの木もそう言っているかのようだ。
早く帰ろう。
あんな綺麗に咲く花が、こんな荒れ果てた地に悲しく揺れ動く様を俺は見たくなかった。
ただ単に、現実逃避というやつだ。
現実逃避をしたくて早く帰りたい。あんな美しく可憐なモノがあると思えなかった、そんなモノがこんなところにいるなんて、1秒でも見ていられなかった。
____数日後
もうすぐ寿命がくる。俺の命は持って後3日というところだ。
明日、女王様の謁見室で、今期蜂の中で1番働いた蜂が決められ、1番の雄蜂は特別に1日女王様のお隣で過ごすことができる。
…朝も、昼も…夜もだ。
花の蜜を採って来る必要は無く、本当に一日中上級雄蜂の様な生活ができるのだ。
____翌日
女王様の謁見室にて、行われたのは昨日言ったように、1番蜂を決める。女王様直々に名を呼ばれ、彼女の元へと行く。
それが最期の儀式になる。
俺は女王様が好き、大好きだ。
だからこの仕事を任されてから尽くし続けた。全てはこの為に。だから自信がある。
……俺が選ばれると。
「私に1番贈り物を贈り、素晴らしい功績を出したのは…俺くんよ、さぁ俺くん、こちらは来なさい」
……やっぱり俺だった。
沢山の雄蜂たちから尊敬の眼差しを注がれ、女王様の元への道を、一歩一歩確かに踏み歩いてゆく。
愛する彼女の元へとやっと行けると、そう喜び、鼓舞した。
だが、ふと思い至ったのは、あの荒れ果てたりんご農園のりんごの木、花たちだ。
りんご農園の子たちの方が女王様より、立派だと思ってしまった。だって、あの環境下でも立派に生きている。
その姿が凛々しくとても美しい。
そしてあの花は可愛らしくとても綺麗。
だから…。
彼女の元へ向かおう、この、栄えある優秀な美を蹴ってまでも、逢いに行く価値がある。
「すみません、女王様、私めには心に決めた彼女がいるんです。女王様と交わり、生きた証を残せるというのは大変光栄な事。
それは重々理解しています。それでもっ…彼女の元へと向かわせてくれませんか…。」
その瞬間、雄蜂から沢山のブーイングが上がった。
羨望の眼差しは、冷たい視線へと変貌し、
尊敬の念は、見下しの心へと変わりゆく。
それでも、それでも俺はもう一度逢いたい。
何の罰が降っても良い。本当に恋をする、それがこの想い、行動なんだ。
女王様はゆっくりと口を開く。
「……俺くん、この心、聞き心得た。俺くんが望むのであれば向かうところがどこであれ、目を瞑ろうじゃあないか。
皆の衆、ここに居られるのは一つ望むものの為、全てを賭けた1人の雄蜂だ。
文句があるならこの私に言いなさい。」
そう言い、俺に向かって小声で話し出す。
「…俺くん、私よりも他の者が良いと望むのはあなたが初めてだ。立派に育ってくれて母である私がこれほど望むものは無い。ありがとう、さぁ行ってきなさい。」
女王様って、俺たちの母親だったのか。
いや、それは今はどうでも良いんだ。
女王様からお許しが出た。じゃあ後はりんごの木に向かうだけだ。
さぁ、行こう。
____________________
あれから。
沢山の時が流れました。
さまざまな巣の蜂たちの間では、1つの伝説が語り続けられています。
それは女王より1人の少女を選んだ、雄蜂の愛の物語。
その雄蜂の出身の巣では、愛に生きた男を称賛するべく、女王蜂という制度や、上級、下級雄蜂という制度は無く、一夫多妻のまるで人間のような生活を送ったとの事です。
____________________
「俺さん…何で私の元へ?…もう、来ないと思ってたのに」
あのりんごの木は一目惚れをした。
1匹の蜂に。
惚れたのはりんごだけでは無い。蜂の方もであった。
「俺はりんごの君が好きなんだ」
そう告げる僅かな命。
彼が生きたのは結局は4日間だった。
いいえ、4日も生きていられたのです。
愛の雄蜂が、永遠の眠りにつく時、りんごの君は泣きました。泣いていたら雄蜂とりんごの君は人間になっていたんですって。
人間として新たな道を踏む2人は、愛し愛され子供を、家庭を作り、幸せになったそう。
……これが後の世に語り継がれる
「みつのうた」
と呼ばれる童話だそうです。
「みつのうた」はどこまでが誠でどこから偽りなのか。
はたまた全てが誠なのか、全てが偽りなのか。
それは…人間になったと伝う雄蜂と、りんごの木…それにその雄蜂の母親と、神のみぞ、知る童話なのである。
愛さえあれば何でもできる、何にでもなれる。
それは案外、本当のこと…なのかもしれません。
fin...
本当に好きな人にはハッキリとした感情が芽生える。いつしかボクにもそんな人が出来ますように。
そう願い、この小説を書き終え、ボクは筆を下ろしたのだった。
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