コメディ・ライト小説(新)
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- 超絶!いたずら王VS泥棒
- 日時: 2022/04/01 10:22
- 名前: エゴさん (ID: 4lWh.xtM)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
一章 クリスマス前の事件
クリスマスイヴ、あるニュースが報道された。
「昨夜、超絶刑務所から15人の泥棒が集団で脱獄しました。」
「へぇあいつらもクリスマスプレゼントほしいのかな」
「まさかっ」
「まぁクリスマスの前夜パーティー始めようぜ」
その日は親は酒を飲み、良太達15人は子供部屋でジュースを飲んで
次の計画について話し合った。
「次母さんたちが買い物行っている間、家じゅうにトラップ仕掛けまくろうぜ。」
「おもしれ―!」
「ドア開けた瞬間にペットボトルロケット飛ばそうぜ。」
「階段にオイルぬって転ばすか?」
「なるほど!」
三時間後、夜8時、良太達の母が予定通り買い物に出かけた。
「作戦開始だ。」
良太たちは階段にオイルを塗り、ペットボトルロケット発射装置は真が用意してくれた。
2
夜の10時。なかなか母が帰ってこない。
「さすがに遅くねぇか?」
勝平が言うと、
「そうよねえ。」
有季が言った。
二章 大泥棒
すると玄関で足音が聞こえた。
「きたぞ。」
悟がドアのかぎを開けた。
そしてドアが開いた瞬間ペットボトルロケットが誰かの顔面に命中した。
「グあぁぁぁぁぁぁ!!!」
良太が顔を出して
「びっくりした?」
と話しかけると
「許さんぞこのガキィ」
見知らぬ男が15人いた。そのうち一人が倒れている。
「誰なの?」
有季が言うと、
「俺も知らねぇよ。」
「おれも」
「僕も」
「オレも」
みんな知らないようだ。
「お前は誰だ!」
良太が言うと、
「あいつだ!」
一樹が言った。
「ほら、集団で脱獄した大泥棒。」
一樹が言った。その通り男はテレビに映っていた泥棒と瓜二つである。
「つぅことは母さんらをどっかやったのもお前か!」
「ばれていたか。だが、おまえらごと殺してやる。」
「にげろ!」
良太達はみんな階段で二階に逃げた。
「まてぇ。」
すると泥棒が階段に足を乗せた瞬間、足が滑って一気に仲間ごとドミノのように
倒れていった。
「なぜおまえは滑らない⁉」
「俺らが滑り止めの靴履いてるからさ。」
「この野郎っ」
「わわっ」
泥棒が良太の足をつかみ引きずり落そうとしてきた。
それを良太が間一髪で避け、バランスを崩した泥棒はまた階段から滑り落ちていった。
2
泥棒に追いかけられながら良太達は物置へ逃げ込んだ。
「おいみんな、金目の物はみんな頂いておけ。おれはこいつらのとどめを刺す。」
「おいやべぇって。」
「良太君の家の物全部盗まれちゃうわよ。」
「だけど家中にトラップ仕掛けてあるから俺ら半分に分かれて
行こうぜ。半分がこの家のトラップに引き付ける。そしてもう半分は母さんたちを助け出す。」
良太が言うと、
「でもどうやってここから脱出するの?」
有季が言った。
「俺ん家にはいろんな道があって、物置からリビングにつながる抜け道を前作っておいたんだ。」
良太が言った。
「なるほど。」
「作戦開始。」
良太達はリビングに出た。幸い泥棒たちは来ていなかった。
「玄関から外に出て母さんたちを探してくれ。」
「町のどこにアジドがあるか知れねぇよ。どうやって探せばいいんだ。」
「携帯電話の発信器があることを忘れてもらっちゃぁ困るぜ。いつ帰ってくるかわかるように
母さんにつけたんだ。」
「そいつで探せばいいのか。携帯貸してくれ。」
「OK!」
そういって一樹、竜一、雄十、悟、勝平、あきら、哲郎は玄関を出ていった。
「こっちも行くか。」
幹太が言った。
「ワクワクするわね。」
有季が言った。
「おーい、おマヌケ泥棒やーい。こっちだよ~ん。」
「何!?なめてもらっちゃ困るぜこのチビ助め!」
すると泥棒の大将がナイフを持ってとびかかってきた。
「うわぁ!」
良太は必死で逃げた。
そして良太がある場所をジャンプで飛び越えた。男はそのまま向かってきた。
すると床がメキメキと音を立てて崩れ、男は床ごと一階へ落ちていった。
ちょうどその時一階で有季が別の泥棒から逃げていた。そして泥棒は二階から落ちてきた大将の下敷きと
なってしまった。
そして別の部屋のドアが吹っ飛びまた別の泥棒が飛んできた。幹太が思いっきり蹴っ飛ばしたのだ。
「良太、ちょっとやりすぎたぜ。へへっ。」
そしてみんなで打ち上げ花火に縛り付けた。
その時、
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
という悲鳴が聞こえた。
「なんだ⁉」
見に行ってみると、泥棒が二人倒れていた。見るとそこにはダンベルが落ちていた。
「なるほどな。ダンベルが落ちてくるトラップにはまったな。」
「めっちゃうけるわね。」
みんな腹を抱えて笑った。
三章 脱出
「見つけたぞ!」
あきらが叫んだ。
「こんなところにあったなんてな。」
「さて、作戦を練ろう。」
「どうやって忍び込む?」
「なんか馬力つえぇもんねえかな。」
すると強盗団のガレージの中に車があった。
「運転できんのか?」
「やってみるしかねぇだろ。」
車をガレージから出すところまでできたが、壁の方向に向けられない。
「おぉい!こっちは終わったぞ!」
幹太たちがやってきた。
「丁度いい!車の向き変えれるか?」
幹太はものすごい力で車を軽く持ち上げ向きを変えてしまった。
「すげぇや。」
そして雄十が車のアクセルを思いっきり踏んだ。車が壁にぶつかって壁が崩れ落ちた。
「いよし!」
「初運転どうだった?」
「スゲー気持ちよかったぞ!」
「オレもやりてー」
あきらが言った。
「今はお父さんたちを助けるのが先よ。」
有季が突っ込んだ。
「ちぇ。」
「母さん。助けに来たよ!」
「良太!危ない!」
母さんが言うのとほぼ同時に後ろからナイフが飛んできた。とっさによけて難を逃れた。
「あっぶねぇ。」
「こいつ!」
そう言って幹太が殴ったので男は豪快に窓を突き破って外に飛んで行った。
すると今度は敵が鉄砲を向けてきた。
「死ねぇ!」
すると友紀奈が
「これに乗って。」
横からラジコンカーが走ってきて良太を乗せて走り回った。
「ちょっと荒っぽくなるけどいい?」
友紀奈が言うと、
「お手柔らかにな!」
すると友紀奈が女の子とは思えないドライビングテクニックで母や父を次々と乗せて走った。
「お前ラジコン上手いな。」
「どんなもんよ!」
次々と飛んでくる弾を避けながら器用に走り回るラジコンに親達はみんな呆然としている。
「これで全部だ!逃げろ!」
「逃がすか!」
大将がラジコンに飛びついた。
「わあぁ!」
「危ないよぉ!」
すると大将がラジコンカーにマッチで火をつけた。
「わぁ!なにすんだ!」
「お前を殺す!」
そしていつしかラジコンカーは家に突っ込みそうになっていた。
「良太!これにつかまれ!」
先に家の屋根にのぼった竜一がロープを下げてくれた。
「サンキュー!」
良太が親を引っ張りそれにつかまると竜一がロープを引き上げ助けてくれた。
「あああああああああああああああああああああああああああ!」
大将は出遅れて家の壁を突き破り、家の反対側の打ち上げ花火に突っ込んで花火に火が付いた。
「助けてくれぇぇぇぇぇ!」
大将が叫んだが届かずそのまま花火は天高く舞い上がりパァァンと豪快な音を立てて散った。
「まさか殺してねぇよな。」
勝平が言った。
泥棒15人が落ちてきたが、全員トランポリンに落ちてバウンドした。
三章 ネタバラシ
泥棒たちはみんなでアホな言い分を言いながら警察に捕まった。
「ねぇねぇ良太、あんなトラップいつ用意したの。」
良太の母が言った。
―やべっ―良太はどう答えればいいかわからない。
「良太君たちみんなでお母さんたちにトラップを仕掛けていたのですよ。」
有季がズバリと言った。
「おい、有季!」
「ははっそんなとこだと思った。」
「わかってたんか!」
「えぇ。」
「そうよね」
「そうだ。」
「家の中でトイレ行ったとき、良太君たちの計画を聞いちゃったのよ。」
「だから家は良太達が守ってくれるって信じてたんよね。」
「な~んだ。ばれてたのか。つまんねー。」
「まあ楽しかったじゃんか。俺たちが家守ったんだぜ。しかも俺たち自身のトラップで!」
「またこんなのやりてえな。」
終章 プレゼント
「プレゼントきたぞぉ!」
「オレも来た!」
「なんだろ。」
良太達はプレゼントの包み紙を破いた。
「やっほぉい!」
「ゲーム機が来たぞぉ!」
「私も、あっ!カードになんか書いてあるよ!」
「『泥棒を撃退したご褒美だよ。
メリークリスマス!』だって。」
「よっしゃ!やる気出てきたぞ!」
「イェーイ!」