コメディ・ライト小説(新)

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超絶!ケイドロサバイバル
日時: 2022/04/01 10:38
名前: エゴさん (ID: 4lWh.xtM)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

一章 ケイドロ生き残り大戦
 「今日から六年生かぁ。」
学年が変わるともう浅田先生とはおさらばだ。
良太は心配のあまり早朝の3時におきた。
       2
 「さぁみんな、今日から六年生。最後の学年くらいみんな楽しくしたいでしょう。」
「そりゃそうだろ。」
「そこできょうは六年生みんなで楽しめるようにケイドロをしましょう。」
校長先生が言った。
「それのどこが楽しいんだよ。」
「なんと!優勝すればできる範囲の頼みなら聞いてあげましょう。」
「すげぇや!」
「やる気が出ましたか?」
「よっしゃー!やるぞー!」
       3
 次の日、予選の〈生き残り大戦〉が始まった。
「予選の生き残り大戦では52人の先生が鬼です。123人の中で町の中で逃げ回ってもらいます。」
「捕まったら即終了。20人まで減らしたら次のラウンドに進みます。」
「ひゃぁぁ!これは失敗できないやつだ。」
「ファイブ、フォア、スリー、ツー、ワン、スタート!」
「逃げろぉ!」
総勢51人の先生が一斉に襲い掛かってきた。
開始から10分、もう生徒の人数は半分以下になっていた。
だが良太達は小学生の常識を超えた戦略を持っていた。
「おい、町の中なら何でもいいんだろ?」
良太が走りながら言うと、
「そういってたじゃんか。」
「なら、」
そういうと良太は、町の中を走る私鉄に飛び乗った。
「嘘だろ。」
竜一は呆然としている。
「竜一も乗れよ。」
良太が手を差し伸べた。
竜一も電車に飛び乗ることに成功した。
そしてその戦略を予想していなかった先生をまくことができたので良太達は予選を突破できた。
       4
 そのころ幹太たちは先生に追いかけられていた。
「まぁてぇぇぇぇぇ!」
「やっべぇ!」
幹太がそばにあった石を投げてマンホールの蓋を突き飛ばすと見事先生がその蓋につまずいて
マンホールに落ちた。
「いよし!」
そしてビルの上によじ登り隠れた。
       5
 有季は壁に追い詰められていた。
「おぉい!助けに来たでぇ。」
良太と竜一がそこにやってきた。
「これでもくらえぇ!」
竜一が近くにあったゴミ箱をぶん投げた。
「ぐあぁ!」
ゴミ箱が見事先生の顔面に命中した。
「よっしゃー!逃げよう。」

二章 攻守ケイドロ大合戦
 「生き残り大戦の生存者は亀原さん、反動さん、新井さん、折原さん、武村さん、谷本さん、
 真田さん、羽田さん、田額さん、清川さん、霜宮さん、早瀬さん、立石さん、守田さん、
 弐暮さん、上原さん、小林さん、富樫さん、木村さん、番里さんです。次の種目は〈攻守ケイドロ
 合戦〉です。この種目では三つに分かれてもらいます。まず囚人を5人、泥棒が5人、残る10人
 が囚人を逃がさないようにみはってもらいます。囚人は泥棒に触れてもらえば泥棒となります。
 見張り役は泥棒に触れるとその泥棒は囚人となります。泥棒側は、すべての囚人を泥棒にすれば勝ち。
 見張り側は、すべての泥棒を囚人にすれば勝ち。別の囚人が見張り役を妨害するのはきんしです。
 なにかわからないことはありませんか。」
みんなは手を挙げなかった。
「では勝った方のチームが最終決戦に進めます。ではチームを発表します。囚人と泥棒のチームは
 亀原さん、折原さん、反動さん、田額さん、早瀬さん、番里さん、立石さん守田さん、真田さん、
 木村さん、囚人か泥棒かはチームの中で決めてください。そして残りの10人が見張りです。
 では、グットラック!」
       2
 一時間後、両チームとも作戦が決まった。
「では、よぉ~い!スタート!」
五人が一斉に牢屋にとびかかった。相手は触れても大丈夫なのをいいことに無我夢中で突進してきた。
「よっしゃ皆行くぞ!」
「OK!」
みんな飛び上がり、電線にぶら下がり空から攻めた。でも相手チームにも新井や武村、谷本がいる。
そう簡単にはいかなさそうだ。
良太と有季だけ急降下して下から攻めた。そして良太と有季は飛び上がり空中で一列になった。そして有季が
自分ごと、見張りに突進して倒れたところを良太が、幹太、瞳、裕太、そして倒れた有季を引っ提げて
飛び上がり再び電線にぶら下げた。
「このままいくから幹太たちは俺が脱落してもいいようにぶら下がっといてくれ。」
「OK!」
「おっしゃー!突撃ぃぃぃ!」
良太と裕太、そして有季はまた突進した。
「有季また突撃頼んでいいか。」
「まかせて!」
「いっけぇぇ!」
良太は有季を勢いに任せて放り投げた。
「えぇぇぇい!」
有季は3人の見張りを吹っ飛ばし壁に激突した。
「今だぁぁぁぁぁぁ!」
そのまま残りの2人を助け出し、後は有季だけとなった。
有季は見張り三人に組み伏せられていた。
「やべぇ!」
「どうする?」
「よし!もうまず俺が敵陣に突撃して、敵を吹っ飛ばす。すかさずお前が俺と有季をタッチしてくれ。」
「よっしゃーやるぞ!」
良太が敵陣に全力疾走で突っ込んだ敵は勢いに耐えられずすさまじい勢いで吹っ飛んだ。
「頼む!」
そのまま裕太が良太に追いつき良太と有季をタッチして助けた。
「折原さんと亀原さん脱出により囚人&泥棒チーム、第3ステージ進出決定!」
「良太やったじゃん!第3ステージ、絶対勝てよな。」
勝平が言った。

三章 第二の生き残り大戦
 「さあ!いったい誰の願いが叶うのでしょうか!
 第三試合は5人ずつ鬼の先生52名から逃げきってもらいます。メンバーは10人で話し合って決めてください。
 では、」
「ちょっと待ってください先生。それじゃ生き残り大戦と一緒じゃないですか。」
「今回は少しルールが違います。それぞれのチームにはそのチームの味方で相手チームのプレイヤーを
 捕まえてくれる鬼がいます。つまりチームを組んで今度は同じ条件で戦います。」
「なるほど。つまりこっちの味方してくれる先生もいるんだな。」
「そして一時間たった後残っていた生徒で決勝戦に挑みます。」
「ここは突破したい!」
「よぉ~い、スタート!」
相手チームの鬼は違う色の帽子をかぶっているので見分けやすい。
だが半分に分けても26人の鬼がこちらのチームの5人を狙っている。同じ人数ずつに分けると一人当たり
5人、一人だけ6人明らかに逃げが不利だ。
だが相手も条件はおなじ。相手も必死で逃げ回っている。
「また列車に乗って逃げるか?」
「でも次に電車がこの駅に来るのは15分後だぜ。乗れるか?」
良太と同じチームの竜一が言った。
「まあ15分間ビルの上にでも隠れてようぜ。」
「相手は幹太だぞ。町中きっと探して俺たちのこと見つけ次第鬼けしかけてくるぞ。」
「幹太と対戦するの初めてだな。ワクワクする。」
「俺たちもいつか対戦するからな。」
「分かってるって。」
15分後、列車が駅にやってきた。すかさず良太が屋根の上に乗り込む所を幹太が見つけた。
「良太!見つけたぞ!」
「やべっ!見つかった。」
「だけど鬼がくるまでまだ時間はある。」
「先生、見つけましたよ。」
「何だ!?」
良太にとって想定外だった。鬼26人が町中に散らばって隠れていたのだ。
       2
 有季と瞳は鬼に挟み撃ちされて脱落した。そして裕太も隠れていた鬼に不意を突かれ脱落。
幹太チームも立石と真と早瀬が脱落。第三ステージ、残り人数あと4人。
       3
 幹太チームの鬼が良太の列車のホームまで来た。良太との距離が1mに達しそうになった時、
竜一が良太チームの鬼を引き連れてやってきた。
「来たぁぁ!」
「させるかぁ!」
田額が両チームの鬼に突進し、田額と竜一が脱落。
その時第三ステージが終了した。

四章 昼も夜も待ったなし!死んだら終了デスマッチ
 「さあお待ちかねの決勝戦!いったい誰の願いが届くのでしょうか!」
「決勝戦はどっちかが捕まるまでひたすら逃げる、それだけです。
 ルール違反の行為は町から出る、鬼に暴力をふるう、そして町の物を破壊することです。
 捕まるか、ギブアップすれば負けです。」
「では、よぉ~い、スタートォ!!!!!」
「逃げろ!ぜってー負けねーぞ!」
「俺だって!」
「さあ鬼は52人!どちらかが捕まるまで終わりません!さあこのケイドロ大会を制するのは
 誰なのでしょうか!」
       2
 良太は町はずれの電柱にのぼった。
「いやぁ。狭いな~どこ逃げりゃいいんだよ。」
「あっ良いとこあったぞ!」
幹太も良太とは反対側の電柱にのぼった。
「でも隠れてりゃ良太と鬼がつぶしあってくれるかもしれねぇな。だけどそれじゃ面白くないな。」
「じゃ、あそこで逃げよう。そうしたら面白れぇや。」
幹太の思考は逃げることから楽しむことに変わってしまった。
その幹太が向かった場所は町ではかなり有名なアトラクション施設である。
そして良太も同じところに向かっていた。そして良太がアトラクション施設に足を踏み入れるのを
鬼全員に見つかってしまった。
       3
「ここなら安全だろ。」
「ここなら安全だろ。」
良太と幹太はそれぞれ違うアトラクションの中間地点で安心しながら隠れていた。
「見つけたぞぉ!」
「えっ!」
「何!」
良太と幹太はびっくり。パニック状態でアトラクションを逃げながら進めていると良太と幹太は
鉢合わせしてしまった。
「良太!」
「幹太!」
その間に鬼はもう呆然としている二人の真下に来てしまった。
「いまのぼるぞぉ!」
そして鬼たちはすべてのチェックポイントの柱からよじ登ってきた。
「マジか!逃げ場ねえじゃん!」
「どうする幹太。」
「俺たちは敵なんだぞ。」
「いやこのまま逃げ回ってちゃ足踏み外したら終わりじゃん。」
「ならお前はギブアップすれば。」
良太が言った。
「なんでそんなこと言うんだよ。」
「ジョーダンだよ。あともう脱出方法考えてるんだ。
 俺らハーネスつけてなくてよかったなつけてたら切り離してルール違反になってたよ。
 柱同士をつないでるロープがある。それを伝っていけば最終的にジップラインにつながる。
 あとはジップラインを滑り降りてけばいいんだ。お先。」
良太がロープに飛びついてぶら下がった。
「何をしてる!危ないぞ!」
鬼が呼び止める。
「ルール違反になんなかったらいいんだよ!逃げろ!」
大人たちが下から石を投げてくる良太は石を片手でキャッチして投げつけた。
「そっちの方が危ないと思うぜ先生。じゃあね~」
「やるジャン良太。」
そしてジップラインについただがジップラインも鬼たちが上り始めている。
そしてジップラインのゴールには鬼が待ち構えている。
「どうする良太。」
「行くっきゃないっしょ!」
良太がジップラインのハーネスをとり滑り降りていった。
「どうする気だ?良太。」
「幹太、負けたぜ!」
良太はそのまま鬼たちの群れに飛び込んだ。
「良太選手脱落により、優勝は幹太君に決定!」
       
終章 願い事
 「幹太君、頼みは、決まっていますね。」
「良太の頼みを聞いてあげてくれないか。」
「えっ!」
校庭中が息をのんだ。
「いいのか?」
「わざと負けたの良太だしな。」
「じゃあ、6年2組の担任を浅田先生にしてくれないか。」
「それ、俺の願い。」
「えっそうだった?…俺もそうだった。」
そして良太達15人はまた浅田と学校生活を送ることになった。


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