コメディ・ライト小説(新)

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超絶!ヘンテコ探偵事務所 前編
日時: 2022/04/01 10:46
名前: エゴさん (ID: 4lWh.xtM)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

一章 登場!天才転校生
 「こんにちは。千代村利己です。得意な教科は、数学と国語と体育と音楽と理科と
 歴史と地理です。よろしくお願いします。」
「うわぁ。すっげえ美人じゃんか。しかも全教科得意ときた!すげえや。」
「私と学力診断でバトルしたいな。」
良太と有季が嬉しそうにみる。
「でもあいつあんまり笑ってなくねえか?」
「心細いのよ。遊んでるうちに笑顔になるわよ。」
有季の予想は間違っていた。
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 「あの子全然遊ばないの。休み時間に誘っても一人で本読んでるだけ。」
「なら、頭良い子ならではの遊び方を考えるのもいいかもな。」
「うううん...。」
「そうだ!」
あきらが叫んだ。
「探偵団だよ!あの子頭良いから向いてるし、俺たち仲良くなれるし、
 うまくいけばあいつ遊ぶようになったりもっとうまくいけば事件を解決できる!」
「それだ!」
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 「千代村さん、一緒に遊ぼう。」
「何して遊ぶの?」
「探偵になって事件を解決するのさ。」
「面白そうね。」
良太は心の中で―きたぁぁぁぁ!―と叫んだ。

二章 父さん浮気大事件
 良太が家に帰ると、
「あんたなんか出ていきなさい!」
と叫び声がして良太の父が蹴っ飛ばされてきて良太に激突して倒れた。
「なっ何があったんだ!?」
良太が家の中に入り聞いた。
「あのくそ親父が浮気したのよ。」
「何だって!?」
カバンを玄関に置いて一目散に公園に走った。
       2
 「えっ!?良太の親父が浮気!?」
「気づいた理由を聞いてみたらシャツの胸の方にキスした跡があったらしいんだ。」
「こりゃ怒るわ。」
「でも寝る前にはキス跡は無かったって言ってたぞ。」
「なら寝てる間に起きれば楽勝じゃん。」
「そういえば俺が夜更かししてる間、なんかすげえ音がしたんだよな。」
「それがヒントになりそうよ。」
利己が言った。
       3
 「どうしてヒントになるんだよ。」
「だってそれが何かがぶつかる音かもしれないわよ。」
「そういえば俺の弟がなんかエアガンつかってバンバンやってたな。」
「それを何処に撃ったか覚えてる?」
「さあ、見てねえからな。」
利己は黙って何か考えていた。
「良太が言ってた夜更かししてたのとなんか関係ありそう?」
「ううん。ただ俺の弟が関係ありそうだな。」
       
三章 偶然偶然また偶然
 「なあなあ慎二、一昨日の夜、俺のエアガン撃っただろ?
 あれどこ向きに撃ったかわかるか?」
「あれは久美香がよく遊んでる生首に撃ったぞ?」
「生首ってヘアスタイル変えて遊ぶ奴か?」
「そう。」
「俺な、あの中に母さんの口紅入れたんだ。」
「バカだな~」
「おめえに言われたくないわ!」
「あの口紅の色と父ちゃんの胸の口紅の色がほぼ同じなんだ。」
だが良太が理解できる限り証拠が足りなさ過ぎた。
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 「てことなんだけどなんか推理できるか?」
「私慎二君が口紅入りのエアガンを撃って亀原君の父さんの胸にキス跡をつけたんだと思う。」
有季が言った。
「でもどうやって唇の形につけたんだ?」
一樹が言った。
「ヘアスタイル人形にあてたって言ってたじゃない?
 だとしたらヘアスタイル人形の唇についたんじゃない?」
「そうかも。でも第一ヘアスタイル人形は父さんの部屋とは別のところにあるぞ。」
「だったらヘアスタイル人形を見に行こうよ。」
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 その日の放課後、みんなで良太の家に集まった。
「ほっ本当だ!人形に口紅がついてる。」
「でもどんな飛び方すれば父ちゃんの胸に人形がキスできるんだ?」
「そういえば朝起きたら棚が倒れてた。」
「そんな大事なことなんで言わねえんだ!」
あきらが怒鳴った。
「いや、そんな事件に関係するとは思わなくて。」
良太が身をすくめて言った。
「なら妹に聞いてみればいいじゃない?」
利己が言った。
「さすが頭が良い。」
みんながほめた。
       
四章 驚きの結末
 「なあなあ久美香、おめえ3日前のよる、おめえのヘアスタイル人形どっかに持ってったか?」
「うん、お父さんの部屋に持って行って、で、お父さんも遊ぼって言ったんだけど起きなくて、
 そのあとお母さんにもう歯磨きして寝なさいって言われたから.....忘れちゃった。」
―くう。惜しかったな~あともう少しですべてがわかるとこだったのに。―良太は心の中で悔しがった。
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 「あともう少しで分かったじゃない。」
「そういえばまだ良太が寝てる間に聞こえた物音、何か分かんねえぜ?」
「言われてみれば何のせいで棚が倒れたかもわかんねえぜ?」
「そういえば母ちゃんが今朝足けがしてたな。」
「なんでかって聞いたら階段から転がり落ちたんだって。」
「もし、それのせいで棚が倒れたとしたら...」
利己が静かに言った。
「良太!棚が倒れてた場所はどこだ!」
「父ちゃんのすぐ横に倒れてたよ。」
すると良太のスマホが鳴った。久美香からだ。
「お兄ちゃん、人形どこに置いたか思い出したよ!」
「どこだ!」
「棚の一番上の段。」
すべての謎が解けた。
「おい!でも父ちゃんと母ちゃんが離婚するのは今日だぜ!」
「いそげ!」
「二手に分かれよう。女子たちが良太の母ちゃんを、俺たち男子は良太の父ちゃんを、
 4時半にいつもの公園に連れてきてくれ!」
「竜一、ありがとう。」
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 有季達はスーパーで買い物をしている良太の母を呼び止めた。
「あなたの夫が浮気したって本当ですか?」
「本当よ!悪いんだけどあのくそ親父の話はよしてくれる?」
「良太くんの父さんは浮気はしてません!誤解なんです!」
「浮気してない証拠でもあるの?」
「ないです!でも誤解だという証拠ならあります。」
「それは口紅の色があなたの口紅の色だということ、そしてそれを装弾したエアガンで慎二さんが
 ヘアスタイル人形の唇を撃ったということ、決定的なのは良太君が朝起きたときにそれがしまってあった棚
 がお父さんの上に倒れていたことです。それが倒れた理由は私の仮説ですが、あなたが階段から
 落ちた衝撃で倒れたのでしょう。その棚の形的に押しても倒れませんが床が揺れてしまえばてこの原理で
 簡単に倒れてしまいます。」
利己が話している間有季は―さすが天才―と思った。
「誤解なのね。でもあの男そんなこと一言も言わなかったわよ?」
「良太君のお父さんはその日の前日徹夜していたそうです。なので百パーと言っていい確率で早寝しています。
 なので気づかなくて当然です。」
「まあ!大変はやく謝らないと離婚届はあの人が握ってるのよ!」
「急いで中央公園にきて!」
有季が呼びかけた。
       4
 「あの早とちり女となんて早く別れたいよ。全く!僕の話なんか聞く耳持たずだったよ」
「いま有季達が誤解を解きに行ってるよ僕たちが頑張って推理したんだ。」
「確かにこの推理ならあいつ納得するな。」
「よし、でもあいつがまだぴりぴりしてるようなら俺は離婚するからな。」
「それでもいいからはやく中央公園に!」
       5
 中央公園に良太の父と母と子供たちが来た。
「二人とももうわかった?」
有季が言った。
「あなた、ごめん、私早とちりで。」
良太の母が涙を流して言った。
「ああ。まだ離婚する気あるか?」
「ないわ!」
そういって二人は抱き合った。良太はほっとした。

五章 遊園地の怪事件
 「あれはホント大事件だったな~」
「君たち本当にありがとう。特に良太と竜一君と利己ちゃんと有季ちゃんは名探偵だよ。」
「だからご褒美に遊園地に連れてってあげましょう。」
良太の母が言った。
「遊園地なんて小学校は入ってから行ってなかったな。」
「久しぶりに楽しみましょ!」
有季と瞳は大喜び。だが利己は真顔である。
「じゃあどこから行く?」
「私たちでメリーゴーラウンドに行きましょ。」
「利己も行こう。」
「え、ええ。」
利己が友達に誘われるのことは滅多にない。利己はびっくりした。
「きゃああ!死んでる...!」
「えっ」
ジェットコースターに乗った人が何者かに殺されたそうだ。
「警備員だ!何があった!」
「ジェットコースターに乗ってて一周しても一人だけ降りない人がいて声をかけてみたら胸にナイフで刺したような
 穴が開いていて...」
「ジェットコースター内で外部から見えないところはただ一つ、トンネルの中だ!調べろ!」
警備員が調べたが何もなかった。
「ならジェットコースターに乗っていた誰かなのか!?」
「警察だ!殺されたのはこの人ですね。」
良太が見るとトンネルの床は抜けていてレールだけだった。
「警部!トンネルの真下にナイフが落ちていました!」
「血は!」
「その人の血でした。」
―だけどナイフの指紋を検出しようにも絶対犯人は手袋をしてるはず―
―それに本当にそれがトンネルの中で殺されたのならジェットコースターのどこかに血がついてるはず―
利己は考えた。
「警備員さんそのジェットコースターには血がついていませんよ。」
「血はぬぐえるではないか。」
「いいえ、そもそもなぜそのひとの服には穴がなく、血がついていないのですか?
 もしかしたらナイフは罠かもしれませんよ。」
警備員を前に堂々と話す利己に良太と有季と竜一は驚いた。
「なんだと!だとしたらナイフを落とした人がこの中にいるはず!調べろ!」
「利己、頭が良いな。」
利己は笑った。
「良太君たちにだけ教えるわね、犯人はナイフを落とす前から殺してたかもしれませんよ。」
「どうやって!?」
「まず別の場所で殺してそれから何もないように肩を組み生きているふりをさせてトンネル内でナイフを落とした、
 という方法もありますよ。」
「頭良い!でも証拠は?証拠は服で傷を隠していたことです。だからコースターに血がついていないんです。」
「なるほどということは殺された人が犯行時刻の少し前誰と触れていたかを調べりゃいいんだな。」
「そういうことです。」

六章 真犯人、そして...
 「警備員さん、このジェットコースターで殺されていた人が事件直前誰と一緒に乗ったか分かりますか?」
「えっとねパスポートの名前だと嶋村って人だねえ。」
「ありがとうございます!」
良太達はすぐにに推理を警察に報告すると警察は
「君たちが推理したの!?すごい!」
といってすぐに調査に取り掛かり、犯人はあっさり逮捕された。
殺した動機は殺された人に彼女を奪われたからだそうだ。
「また事件を解決したの?すごいわね!」
       2
 「そいで利己があっさり解き明かしちゃったんだ。」
「へぇすごい!」
事件のことなどつゆ知らずお化け屋敷に言っていた11人が呆然として言った。
「きゃあああああああああ!」
「なんだ!」
「きょっ教頭先生が死んでる......!」


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