コメディ・ライト小説(新)

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ドッジボールサバイバル 第1巻
日時: 2022/04/02 13:06
名前: エゴさん (ID: 4lWh.xtM)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

第1話 幼馴染みのライバル!ドッジボール王への道
「だだだだだだ!」
「負けるかぁ!」
とある町の学校の校庭で、健と彼方がドッジボールをして遊んでいた。遊んでいるというより、
生と死を分けるほどの勢いで。
健と彼方が初めてであったのは5歳の時である。
健が彼方の保育所に転入してきたのだ。
「おれ、前田健。好きな遊びはドッジボールだ。ぜってーまけねぇぞ!」
その保育所ではドッジボールが流行っていて、みんななかあての優勝やチーム戦の優勝を目指し、日々
ドッジボールに明け暮れていた。
その保育所でドッジボール好きな子が転入してきたというのは、大ニュースである。
得意で誰にでも勝てると思っていた健を誘ってくれたのは彼方だった。
「おい、一緒にやんねぇか?」
「何を?」
「この保育所ではやらないかと言われたらみんなドッジボールってのがジョーシキさ。覚えときな。」
その彼方はとてつもない強さで、手を抜いていた健は当てられてしまった。
「おまえ、本気出してないだろ。」
そして本気と本気でぶつかり合うドッジボール生活が始まった。
それから5年、まだ一回もどちらかにボールが当たったことがない。
「今日こそ決着をつけてやるぞ!健!」
「ああ、先に勝利をつかむのは俺だ!」
毎日、中休みに練習をして、昼休みに本番をやることにしている。
二人が学校からの帰り道、寄り道して公園で当てあいをやっているとベンチに座っていた
大人に声をかけられた。
「なかなか上手いな。二人とも。」
「誰ですか?」
「俺は、ドッジボールのコーチ、安田だ。」
「コーチですか?」
「二人ともどこのドッジ教室に行ってるんだ。」
「俺たちはドッジ教室なんて行ってません。」
「なら俺が教えてやろう。水曜日の午後に私立体育館に来ると良い。
 俺がみんなに教えてる。」
「やったー!今度こそお前を超えてやる!」
「負けねぇぞ!」
「君たち二人ならいつか日本一になれる。」
健たちはただの励ましだと思っていたが、その予感が的中することを二人はまだ知らない。

第2話 イキリ先輩登場!二人まさかの協力プレイ!
健たちが待ちわびていた水曜日がやってきた。
「二人ともよく来たよく来た。」
「じゃあ今日は何を教えてくれるんですか?」
「二人とも投げ方や受け方はしっかりしている。だからあとは体力作りだけだ。」
「よし、じゃ、」
そういって健と彼方は腕立て伏せを始めた。
「お前よりおれの方がいっぱいやって見せる!」
「お前こそもうギブアップしていいんだぞ?」
「二人ともそこまで張り合わなくても...」
「うおぉぉぉぉぉ!」
だが158回目で二人ともダウン。
「おお?新人か?そんな体力でよく入ってこようと思ったな。」
「だれ?」
「この教室実力No.1の太田君だ。太田、態度に気をつけろと何度も言ってるだろう。」
「先生、口ごたえするなら俺に勝ってからにしろよ。」
太田が冷やかした。
「年上だからって許せねぇ!」
健が立ち上がった。
「おい、やんのか?」
太田が言った。
「やる!ドッジボールで勝負だ!」
「オレもやる。」
彼方が言った。
「二人まとめて片付けてやる!」
勝負は一瞬で終わった。
「こいつらなんて大したことないな。」
太田が去った。
健と彼方が体育館の壁を突き破って吹っ飛ばされたのだ。
安田が急いで体育館から出てきた。
「健君、大丈夫?」
教室実力No.2の木原裕子が声をかけてくれた。
「あいたたた。太田って奴は?」
「もう出ていったわよ。度胸あるわね。あの人だけは安田先生もどうにもできないの。」
「それより、君はだれ?」
彼方が言った。
「私は木原裕子。」
「ちょっと、ドッジボール教えてくれない?」
「いいわよ。」

第3話 No.2の脅威の球!対抗技を見つけろぉ!
「まず、二人で対戦してみて。」
「はあぁ!」
健が強烈な一発を彼方に叩き込んだ。
「はやい!」
祐子はうなった。
しかもそれを彼方はヨユーでキャッチしてしまうのだ。
「すごい!私が教えてもらいたいくらいよ!なんで太田君に勝てなかったんだろう。」
「太田って奴がとてつもないってことか?」
「それはさておき、私のボールをとってみてくれる?」
「ああ、」
彼女はボールを力いっぱい握りしめて、力をボールにかけていた。そしてボールが鈍く光りだした。
だがそのボールは特に早いわけでもなく普通だった。
だが、ボールが健の胸に触れると、健は思わず、声を上げてしまった。
そして健はボールを離さなかったものの衝撃を受けて、少し、後ろに吹っ飛ばされた。
「何だったんだ?あのボール。」
「すごい!これ、太田君を除いてはコーチさえ取れなかったボールなのに。タネはボールに自分のエネルギーを込めることで、
 威力が上がるのよ。」
「こんなの使ってドッジボールやってたんだ。すげぇや。」
「こうやって、いろいろな技を作るといいかもね。」
「なんて技なの?」
「私はパワードボールって呼んでるかな。」
「コーチはこういう技持ってるの?」
「コーチは持ってないわね。」
「おれ、昔から使ってる技ならあるかな。」
健が言った。
「どんな技?」
祐子はワクワクの顔を浮かべていた。
「ボールを回転させたまままっすぐ飛ばす技。」
「やってみて。」
健がその技を使って投げると、祐子は一瞬で吹っ飛んだ。
「この技すごい!私のパワードボールに匹敵するほどの強さだわ。」
「でも、俺かわすのが下手なんだよな。」
彼方が言った。
「かわさなくてもいいわ、健君と彼方君なら勝てるって信じてる。」
健は、次の試合が逆に楽しみなった。

第4話 いざ、決戦!トレーニングの成果を見せつけろぉ!
ついに太田との試合の時がやってきた。
「次は負けねぇぞ!」
「そんなこと言ってられるのも今のうちだぞ。」
健チームは、祐子、彼方、聡の4人、太田チームは、勇雄、守、敢太の4人である。
「はじめ!」
相手チームがボールを投げた。真っ先に聡が当てられた。
「聡!」
「健君!危ない!」
健はとっさにボールを避けたがボールが強すぎてキャッチができない。
祐子がキャッチしてついにパワーボールで勇雄を当てた。
その後、健が守を、彼方が敢太を当てたが、太田に祐子が当てられてしまった。
「く!2対1か、だが、これじゃ前と同じだ。」
太田がボールに力をこめ始めた。
「何!?」
「太田君もパワーボールを使えるの!?」
「お前らはもうおしまいだ。」
太田が言うと、
「このやろ...」
健が言い終わらないうちに、健が当てられた。
ボールを拾った彼方が太田に投げつけた。だがあっさりキャッチされ、パワーボールを正面から
受けることになった。
「ぐっぐうぅぅ!ボールが...重...重すぎる...!」
「彼方君!もう離していいよ!」
祐子が言った。
「もう無理すんな!」
健が言った。
その時、ボールの回転が止まった。受け止めたのだ。
「かあぁぁぁぁぁぁぁ!」
彼方が太田にボールをぶつけたが取られた。
「彼方選手のボールのスピードがどんどん上がっている!」
「ツァァ!」
ついに、彼方がボールを太田にあてた。
「やったー!」
「お前すげぇよ!彼方!」
「彼方君!」
「くそぉ!覚えとけ!」
そういって太田は体育館を去っていった。
「よっしゃ!次はオレがお前を超えてやる!」
「やってみろ!」

第5話 日本一のプレイヤー!チーム4人でレッツトレーニング!
「健、前のドッジボール、すごかったぞ!」
「ああ、でも彼方を追い越してやりたくて仕方ないんだ。」
「さて、行ってきます!」
「頑張れ!」
健が体育館に行くと、チームのみんなが盛り上がっていた。
「どうしたんだ?みんな、」
「健、俺たちここ卒業するってよ。」
「嘘だろ!?」
「もう、みんな俺を超えているから、卒業だ。新しい先生を呼んでいるぞ。」
出てきたのはまさかのテレビに出ていたドッジボールプレイヤーの緒形玲子だった。
「こんにちは。私は緒形玲子です。私のこと知ってる人いますか?」
みんなが手を挙げた。
「緒形選手に授業してもらえてとてもうれしいです。」
「じゃあ今日からレッスンの曜日が変わるわよ。毎週金曜日にここにきて。
 今日は特別に授業してあげる。」
「じゃあみんな、私に投げてみて。」
健と祐子が投げてもあっさりと取られてしまった。
「木原さんよくこんな技思いつきましたね。」
「少年バトルマンガ読んでたらできそうだなって思ってやってみたらできたんです。」
健たちは祐子に教えてもらって一瞬でパワーボールを使えるようになった。
「じゃあ、最初のレッスン、必殺技を作ってみましょう。必殺技を作ったらそれを生かせる戦法を考えてください。」
「パワーボールはナシですか?」
「パワーボールは練習して、チャージ時間なしで投げれるようにするといいかもね。」
「よし!考えた!」
聡が言った。
「ではやってみてください。」
聡が投げたボールはスクリューのようにまっすぐ回転してまっすぐ飛んで行った。
「攻撃力だけ考えた必殺技ですね?では戦法を考えてください。」
「おれも考えた!」
彼方の必殺技は、カット専用の技で、あいてが投げたボールをオーバートスする技である。
「その技を使うなら、それをキャッチする人がいるわね。」
「それみて私も考えた!」
「それを私がキャッチすればいいんでしょ。なら...」
祐子が見せた技はまさかの飛んでくるボールに合わせて衝撃を緩和しながら前後に回転する技である。
「健君は何か考えた?」
「よし、考えた!」

第6話 健の新技誕生!運命のドッジボール大会
「それいいじゃん!」
彼方は
「お前よりおれが先にあててやる。」
「勝負だ!」
そして運命のドッジボール大会の日がやってきた。
「何!?祐子が休み!?」
「風邪で出られなくなったんですって。で、代わりに出るのはあなたたちより少し劣るけど、太田君よ。」
「少し劣るとは聞き捨てならねぇな。それにしてもお前らを倒すために磨いた技術をまさか
 お前らと共闘するために使うことになるとはな。」
「ちっ!偉そうに。」
やる前から相性悪めの太田と健チームに対して緒形は困り顔。
「さて、予選の対戦相手は...ゲ!前回の優勝者じゃねぇか!」
「いきなりの強敵か。腕が鳴るぜぇ!」
太田は笑っている。
「お前らが予選第一試合の相手か。見た事ねぇ顔だな。」
健たちは無意識に身構えをとってしまった。祐子がいないとなると
かなり戦力が落ちる...と考えていたのがばれたか、すぐ
「俺より祐子が良いってか!?」
太田に一瞬で見破られた。
「まあいい。お前ら弱そうだし。」
平然と言われて健と彼方と太田は顔にイラつきが見えていた。
「あいつを一回ぶん殴りてぇ...!」
太田は堪忍袋の緒が切れたようだ。
「でも休憩を取らないとパワーボールを出せないぞ。」
彼方が言った。
「どうせ戦うことになるんだから今は我慢な。」
「チッ!」
太田が言った。
「では予選第一試合、始め!」
だが、実力のある健と彼方、太田以外、全員序盤の3分で当てられた。
そして、
「くそったれ!」
彼方が思い切りパワーボールを投げたが、取られ力を使い切り、
ダウンしたところを一撃を入れられ、豪快に吹っ飛んだ。
そのあとあっさりと健も当てられ、健が相手チーム一人を倒したものの、
太田が当てられ、試合時間たった4分半で相手チームの圧勝となった。
「くそ...!俺たちはこれで終わっちまったのか...」
          つづく!


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