コメディ・ライト小説(新)

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

超絶!ヘンテコ探偵事務所 後編
日時: 2022/04/01 17:51
名前: エゴさん (ID: 4lWh.xtM)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

一章 教頭先生殺人事件
「きゃぁぁぁぁ!!!!」
「何だ!」
 「きょ、教頭先生が死んでる.....!」
「何だって!?」
「ガラスが割れる音がして生徒かと思って叱りに来たら教頭先生が死んでたの。」
「早く警察を!」
「事件発生か。解きごたえがあるな。」
「誰が殺したんだ。」
        5
 「みんな、誰が殺したと思う?」
「わたし体育の西田先生だと思う。」
有季が言った。
「なんで?」
「だって西田先生教頭先生のこと嫌ってるじゃない。
 なんかしら恨みがあるのよ。」
「確かに。」
「俺は生徒のだれかだと思う。」
「だって教頭はみんなの嫌われ者だろ前なんて俺のクラスの女子が尻触られてめっちゃ嫌だったって言ってたぞ。
 俺だってやりたい気持ちはわかるぜ。」
あきらが言った。

二章 第二の事件
教室で有季と瞳と利己が話し合っていた。
「私見ちゃったの。」
「何を?」
「理科の沢口先生が昨日帰り際にナイフ持ってたの。」
「沢口先生はあやしいね。でも教頭先生殺して何になるの。」
「前授業が終わったときすっごくしょんぼりしてたよ。」
ずっと黙っていた利己が口を開いた。
「警察につかまって死刑になりたかったのかもしれないわよ。」
「確かに、沢口先生ならそういう可能性もあるね。
 さすが利己ちゃん頭いい!」
利己は静かに笑った。
       2
 教頭先生が死んでから一週間、利己の母が晩御飯の支度をしながら
「今日は利己随分遅いわね...何かあったのかしら。」
その時、電話が鳴った。
「もしもし。どなたですか?」
「おう!千代村さんのお宅か?」
「えっええ。」
「お前んちの利己っちゅう小娘は預かった。これ以上おれの部下を監獄送りにさせるか。」
「えっ!?」
「返してほしければ亀原良太ってガキに電話して一週間後に雪川に一人で来いと言え!
 話はそれからだ。」
       3
 良太の家の電話が鳴った。
「はい。」
「利己のママよ。良太君よく聞いて!うちの利己が誘拐されたの!誘拐犯が良太君に一人で雪川に来い、
 話はそれからだって...!」
利己の母は泣き崩れた声で言った。
「わっ分かった!」
       4
 「どうする?」
「教頭の件は俺らがやるから良太は雪川へ行けばいい。」
「OK!」
「まだ一週間ある、それより校長先生にはアリバイがあるんだ。
 校長先生は俺らが前行ってた学校に打ち合わせに行ってたんだ。」
「校長先生は白だな。」
「浅田先生にも聞いてみよう沢口先生のこと。」
「聞いてきてくれ。」
「あとは俺たちの担任の木下先生が怪しい、職員室で教頭先生が死んでるとこ見つかったんだろ?
 事件のちょっと前木下先生は職員室にいたんだ。」
木下は真っ先に教頭先生の死体を見つけた人なのだ。
「こんな時に利己がいたらな~」
       5
 気が付くと利己は知らない家の個室にいた。
―どこなの?ここ...―
窓から景色が見える。
―あれは...原爆ドーム!?―
そこで犯人が入ってきたので利己は知らんぷり。
       
三章 偽のアリバイ
 「そうだ!もし校長が殺したなら校長はあの日俺が行ってた学校にいないことになる!」
良太はその学校に向かった。
「校長先生?校長室からその人の声は聞こえてたんだけどな。」
やばい。失敗だ校長先生にはアリバイがあったのだ。だとすれば校長先生は犯人ではない、白だったのだ。
「だけど、校長先生は門を通らなかったけどね、あとその声が録音したような機械みたいな音だったよ」
「もしかして!」
「すみません!校長室を見せてもらってもいいですか。」
「校長先せーい!」
「はい。」
「この子が校長室を見せてもらいたいそうです。」
「いいですよ。ただし!絶対に荒らさないこと!」
「はぁ~い!」
良太は一時間かけて校長室を探すと、ラジカセと入れっぱなしのカセットテープがあった。
「あれ?そんなものあったっけな。」
「これはアリバイ工作かも!」
       2
 「じゃあ流してみるぞ!」
すると今にも話していそうな声が聞こえてきた。
「わざわざ偽のアリバイを作るようじゃ校長は黒確定だな。
 でも問題はどうやって木下にばれずに職員室で殺したかだ。
 遊園地の時みたいに殺してから移動させた、くらいしか思いつかねえよ。」
「案外そうかもよ。」
「確かに!犯人は遊園地のこと知らないからそのことを自分しか思いつかねえって思ってるかも。」
「だとしたら教頭は事件の前どこにいたのかを調べなきゃな。」
「ならなんでガラスが割れたんだ?」
「ガラスが割れたとき、自分じゃないってことを証明するためじゃないかな。」
「そういえば教頭って床に転がり落ちてたよな。」
「だったら俺だったらロープにくっつけた教頭先生を屋上から2回の窓にぶつけて音を立てて、
 そしてその後屋上から非常階段を使って降りて、で、アリバイを証明するために裏門から出て
 何食わぬ顔で正門から帰ってくる、て手口でやるな。」
良太が言うと
「あり得るかも!」
みんなが言った。
       3
 「先生!教頭先生は殺される前、どこかに出かけましたか!」
「えっ教頭先生は裏山へ散歩に行ったはず、なのに死んでたのは職員室なのよ。」
「やっぱり。ありがとうございます。」
有季が戻って来ると、
「やっぱり外出してたわ。」
「裏山に直行だ!」
良太達は裏山の奥で血の跡を見つけた。
「ここだ...教頭先生が殺されたのは。」
「やっぱり校長先生が犯人だったんだ。」
       4
 「校長先生!なんで教頭先生を殺したんだ。」
「なっ何の話かね?」
「とぼけるなこの人殺し!」
「何を言う!」
「カセットテープでアリバイを作りましたよね。」
「なっなぜそれを...!」
「校長先生のアリバイを探すために小学校へ行ったんだ。」
「それにもう警察を呼んでるぞ!」
「ぐっ逃げろ!」
校長が走り出した。
「逃がすかぁ!」
良太が校長をキックした。
「まっまいった~」
歯が折れている校長が言った。
       5
 「良太君ありがとう。で、動機は分かったのかね?」
「動機はまだ...。」
「大丈夫。動機ぐらい警察が吐かせてやるよ。」
動機は利己を甘やかす教頭が気に入らなかったそうだ。

四章 誘拐犯VS良太
 ついに良太が雪川に向かう日がやってきた。
「利己を返せ!」
「良太君!」
利己がわめいている。
「よくも俺の部下たちを監獄送りにしてくれたな。」
「何のことだ!」
「お前たちが言ってた学校の教師たちだよ。」
「なんでそんなスパルタ教師けしかけてくるんだ。」
「こっちこそなぜまじめに勉強しない、百点を取ろうとは思わんのか。
 百点満点以外の人間など必要ないんだぁ!」
男が銃を撃ってきた。
「うわ!」
良太は間一髪でよけたが相手が連続して撃って来るのでたまったもんじゃない。
「良太君!大丈夫?」
良太が男に突進した。
「ぐはぁ!この!」
男がよろめいてそのまま良太ごと川に落ちていった。
「くそぉ!くそぉぉぉ!」
そのまま男は警察に捕まった。
男によると良太を殺したかった、かつその作戦には利己が邪魔だったから誘拐したそうだ。

終章 探偵団解散(?)
 「なんだって!?利己が転校!?」
「みんなと一緒にいた一か月、楽しかったです。ありがとうございました。」
「マジかよ...!」
良太達は利己の家から利己の乗ったタクシーを見送った。
利己転校から一か月が過ぎようとしたとき、教室の扉がガラガラと開いた。
「初めまして!じゃないわね。千代村利己です!帰ってきました!」
「なんで!?」
「お父さんの転職先の会社がつぶれちゃったからまた帰ってきたの。」
「今回はしっかり笑顔じゃん!」
あきらが言った。
「よっしゃー!次何やる?」
「なら今度の夏休み逃走中やろうぜ!」
「イェーイ!」


小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。